今日から数回にわたって韓国社会のおぞましい深層をのぞいてみたいとお
もいます。
私は20数年前、中国に進出したのは日本での価格競争に勝つための戦略でし
たが、しかし韓国に進出したのは利益を求めるために出たのではなく、ある
偶然の出来事によって進出してしまったのです。
これらの経緯は過去ブログで詳しく記述しましたので省きます。進出して
直ぐにでも引きたくなりましたが、朴一家を子どもたちも含めて巻き込んで
しまった責任上、無責任に引けなくなってしまったのです。
日本での教育を受けた朴夫妻は日本人を100%信頼していましたが、反日教
育で育った朴一家の子供達は日本人を最初、嘘つきの詐欺師のように思って
見ていました。だから5~6年間はうまくいかず赤字が続きました。子供たち
と言っても40歳の長女を筆頭に男二人と女二人の成人した子供たちです。
韓国の会社はインターネットで日本の化粧品を売ることを主にした商売です。
ネット販売を続けて2年ぐらいになると、いろんな先から声がかかるように
なり、朴一家は色めき立ちましたが、私は「商品の半分を先に代金をいただ
けなければ決して取引してはいけない、これが会社のルールです」と厳命し
ました。
最初に声がかかったのはサムソンの子会社でサムソンの社員を中心に販売を
している保険会社です。朴一家の長男は興奮して日本にいる私に電話をかけ
てきました「天下のサムスンに対して商品代金の半分を先に振り込めとはと
ても言えない」しかし私は「当社の条件を呑まなければ絶対に取引してはい
けない、もし勝手にサムスンと取引すれば今後一切支援もしなければ商品も
送らない」と言いました。
後日談ですが父親の話によれば絶望した長男は酒の臭いをさせながら事務所
にやってきて「日本人はバカだ」と連呼して父親に日本人と手を切ることを
強要したそうです。
父親は冷静に「この会社は日本人の資金と日本人の商品で成り立っている
日本人と離れてこの会社が成り立つはずが無い、出て行くのはお前のほう
だ」と言い放ったそうです。
それから長男は音信不通で、3ヶ月後に暗い顔で事務所にやってきました。
父親の話によれば、その会社はサムスンの社員たちに保険を販売しているが、
サムスンの資本は入っていない、つまり子会社ではないということが分かっ
たそうです。しかも支払いは手形か、あるいは掛け取引は90日ということに
なっています。
韓国マスコミの報道によると、毎年自営業者の50%が事業を放棄したと載っ
ていました。現金化が不可能な紙くず同然の手形、カネが支払われず踏み倒
される売り掛けが、放棄理由の全てだそうです。
韓国での中小企業の60%以上は大企業に従属している納品だけの企業です。
つまり中小企業は大企業の幹部と癒着して納品権を獲得します。保険、事務
用品、旅行業者等、ありとあらゆる雑貨業者などが入り乱れています。
大企業の幹部たちはあからさまに現金を要求し時には日本製の有名ゴルフク
ラブなどを要求します。
大企業の幹部だけではありません。役所の役人が強要する腐敗も多く聞きま
す。例えば納税申告期間が近づいてくると税務署の職員から挨拶の電話が
掛かってきます。これはカネを封筒に入れてもってこいと言う合図です。
信じられないでしょうが銀行から受ける賄賂要求も相当なものです。銀行か
ら借り入れするには支店長へのリベートなしでは不可能です。銀行システム
が無茶苦茶なために支店長は係長クラスの子分を一人抱き込むことで、いく
らでも貸付けの不正をやりたい放題にできます。
銀行の最大の欠陥は、個人と企業の信用情報を持っていないことです。した
がって形だけの担保をとり、保証人を立てます。貸付担当はまるで自分の
カネを貸し付けるような不遜な態度で謝礼金を要求します。
カネを借りた企業が、そのカネで何をしているかについて銀行は全く関心を
持たない。ほとんどの銀行は赤字を出していますが、赤字より大きな問題は
カネが次々と踏み倒されていることです。銀行は毎年不良債権の山を築いて
いきます。
このような銀行が今まで継続できたのは公的資金を毎年注入してきたからで
す。しかし韓国政府にも限度があります。ついにソロモン貯蓄銀行など貯蓄
銀行4行が2013年4月に相次いで破産しました。これにより2011年1月
以降に破綻処理された貯蓄銀行は26カ所に増えました。
2013年7月の夕刊フジが「韓国沈没船から英米金融が続々脱出!国内借漬け
で機能不全か!」と報じています。
しかし4行が破綻して取り付け騒ぎまで起こっているのに、日本では経済紙を
含めたテレビも一切報じていません。誠に不思議なことです。
(この続きは次回にて)
