近現代史の旅15回目です。今日は日韓併合について、当時の世界背景を
しっかり念頭に置いて李氏朝鮮という国を冷徹に検証してみたいと思い
ます。
まず李氏朝鮮という国の実体を知ることから入らなければ、日韓併合が
単なる日本の朝鮮侵略でかたづけられてしまいます。
李氏朝鮮は1392年に高麗を滅ぼして成立してから日韓併合まで519年間
存続した長期の王朝でした。その数百年間、陰謀と策謀と裏切りに満ちた
政権獲得競争を延々と続けてきたのです。
1863年、国王の座についたのはわずか12歳の高宗でした。その父「大院
君」が国政の実権を握りました。ちなみに日本の明治維新は1868年です。
日本はご存知のように猛烈な勢いで西洋を取り入れ、国家の近代化を進め
ていきました。ところが朝鮮は旧来の儒教的な王政の復旧とその強化に努
めた。日本は欧米列強の植民地にならないために、踏み潰されないために、
わずか30年足らずで西洋に匹敵する近代国家を作り上げました。
朝鮮は日本と違い、迫り来る西洋列強に対しては強硬な鎖国・攘夷策を取
りました。そして中華文明に従わない国民を弾圧して恐怖政治を行いました。
まずカトリックへの弾圧を強化し、9人のフランス神父と8000人以上の
朝鮮人信徒を公開の場で惨殺しました。
1873年、閔妃一派による宮中クーデター、その後追放された大院君が再び
復権を狙って陰謀、策略、暗殺、などの事件を数々起こしています。暗殺
やクーデターを恐れた閔妃は日本から顧問を呼び近代式の新式軍隊の編成
を試みたが、大院君は閔妃暗殺を狙い、クーデターに動いた(任午事変)
この軍乱で新式軍隊の教育を支援していた日本も標的にされ、日本公使館
が焼き討ちにされ日本人が多数殺害された。閔妃は清国に頼み軍を排除、
大院君は清に連行されました。日本は日本人保護のために日本軍の朝鮮駐
留が認められました。
1884年、金玉均、朴泳考らの開化派がクーデターを起こし、閔妃を排した
新政府を樹立するものの、清軍の介入により3日間で頓挫、その際再び
清国軍と朝鮮人によって日本公使館は焼き払われ日本人多数が殺害され
金玉均は日本に亡命(甲申政変)
1894年には東学党の乱が勃発,乱の鎮圧に朝鮮政府が清国に援軍を要請
それに対抗して日本が朝鮮に出兵、日本の進出を警戒した清国はソウルを
軍事体制化におき、直接李朝を支配した。
日本との提携で独立と近代化を達成しようと図っていた改革派の努力は
窮地に追いやられた。改革派の代表が金玉均で,福沢諭吉の影響を受け、
明治維新を模範にした国家改造に情熱を燃やしていました。
金玉均はのちに上海で暗殺され、売国奴として朝鮮で遺体が八つ裂きに
されました。朝鮮を近代国家にするべく命をかけていた青年官僚の金玉均
を売国奴として葬り去った朝鮮人に日本人は絶望しました。
李氏朝鮮の年表を見ながら大きい事変だけを抜き出して書いていますが、
あまりの事変の多さに書きながら正直嫌になってきました。この腰の定ま
らない李氏朝鮮を見ていますと自力で独立するなど有り得ないと確信しま
した。
中国の千年属国に慣らされて長年中国の方ばかり向いて、そして内紛を繰り
返し最後まで王権とその一派の延命のためだけに国家を利用し続けてきてい
る保身の姿がよく見えます。
朝鮮の近現代史は「国民のため」「国家のため」という正義の欠片もありませ
ん、ひたすら権力者の延命と欲望だけの世界です。だから清国、日本、ロシア
という具合に庇護の先を乗り換え続け、延命のために、権力保持のために
大国依存に終始していますが、結局各国からの信用を無くし、結果は裏目に
しか出ません。
日本は李氏朝鮮に対して「国の存続を図り、近代化を進めないと欧米列強
の草刈場にされてしまう」といくら説得しても言葉が届かない国だと悟り
日本一国の近代化路線に転回していきます。つまり「脱亜入欧」です。
李一派に何故言葉が届かないか、それは彼らの頭には国も無ければ国民も
サラサラありません。自分たちのことしか考えていないからです。自主
独立などすればリスクが大きすぎるし、いつ暗殺されるかわからない。
だから危険な独立の芽を自らの手で次々と摘み取っていったのです。
500年続いた李氏朝鮮の恨みを韓国の朴元大統領は自著「国家、民族、私」
で、李氏朝鮮について次の言葉を残しています。
•「四色党争、事大主義、両班の安易な無事主義な生活態度によって、
後世の子孫まで悪影響を及ぼした、民族的犯罪史である」
•「今日の我々の生活が辛く困難に満ちているのは、さながら李朝史(韓国史)
の悪遺産そのものである」
•「今日の若い世代は、既成世代とともに先祖たちの足跡を恨めしい眼で振り
返り、軽蔑と憤怒をあわせて感じるのである」
朴大統領は李氏朝鮮の実体を「子孫まで悪影響を及ぼした民族的犯罪」
とまで言い切っています。李朝がどのような国であったかこの朴大統領の
言葉でよくわかります
李朝がロシアににじり寄る姿勢を見せたことで日本は早急に半島から清国の
勢力を一掃し、朝鮮を独立国にするために戦争を決意します。
(次回も日韓併合について考察します。ブログでこのような連載を続ける
事に疑問を感じ始めていますが、だんだん深みにハマって抜け出るのが
むつかしくなってきました)
