「日本の生きる道」の続きを書くつもりが、
休みの間にサブプライム・ショックが起こりました。
それについてエコノミストとの見解の相違を書いて見たいとおもいます。
まずサブプライムの簡単な説明から
普通の住宅ローンが組めない貧しい人達にお金を融資する悪徳金融業者、
日本で言えばサラ金業者みたいなもの。
最初借りやすくするために金利は5~6%と低いが、数年後に10%以上を
超える高金利となる仕組み。
全米の住宅価格が値上がりし続けるという根強い「土地神話」があり
金持ちだけが享受していたが、貧乏人もサブプライムを利用して参画し始めた。
結果10%以上の上昇を続けた、しかしもともとローンの返済が無理な
低所得者まで引きずりこんだ結果、住宅価格の上昇が止まれば、必然的に
借り手が返済できなくなる。
こうしてサブプライムローンは、業界にとってだんだんと不良債権となり
サブプライムをてがけていたローン会社約20社が経営破たんした。
日本の銀行の不良債権問題とそっくりである。
日本の場合は銀行の破綻を防ぐため、大量の公的資金を投入したが
10年以上のデフレ不況に陥った。
さてここからアメリカ経済の先行きを読んで見たいと思います。
サブプライムを手かげているローン会社は銀行から資金の提供を受けている
銀行はその債権を証券化して世界中に売りまくった。
その証券が紙くずになれば世界中のフアンドや投資家が巨額損失を被る。
そして世界同時株安となり、世界の景気全体に波及する。
しかしこのままアメリカが破綻していくと見るのは、とんでもない誤り。
アメリカは世界各国が使えない禁じてドルを印刷してほころびを繕う。
欧州も機軸通貨になりつつあるユーロを印刷できる、
日本も欧米が破綻しないかぎり世界中に設置した世界一の製造業が日本を救う。
中国も(輸出総額が米国を抜いて世界第二位(一位はドイツ)、輸出の
大半は中国に進出した外資系企業、)日本および欧米企業が安泰なら、
今回のサブプライムショックは影響がすくない。
問題は世界のグランドで活躍し始めた弱小国家韓国、
日本のエコノミストの間違った見解を少し書いてみます。
「韓国の株価が7%も暴落した理由は、米国経済が萎縮して輸出が
打撃を受ける、サブプライムの直接の被害はない、韓国には現在十分な
外貨準備があり、経常黒字も出している、韓国の株価が他国よりも
落ち込みが激しいのは事実だが、韓国経済は、心理的な部分を
克服できれば韓国に及ぼす影響はきわめて限定的である。」
このエコノミストは韓国の実態をあまりにもしらなすぎる。
まず何故韓国だけが各国の倍の株価が下落したのか、その原因は、
今回の事で極端な円高にぶれた事です。
韓国の短期外債は、市中銀行による大量の円を借りている。
韓国の市中銀行から供給された超低金利の円を一般家庭に貸付を拡大した。
その結果,株と不動産が異常な値上がりをした。
日本円に対する多額の債務を抱える一般家庭と韓国の銀行は円高になると
円高・ウオン安により韓国の債務が跳ね上がる。
日本のエコノミストによれば「韓国は十分な外貨準備高があるから大丈夫」
このエコノミストは外貨準備金の意味がまるで分かっていない。
貿易で稼いだ貯金と思っているらしい、外貨準備高は海外からの借入金でも
増やす事ができる。
韓国の場合、ほとんど海外短期借入金によって外貨準備金を増やした。
もちろん外貨準備金がなくなれば輸入決済ができなくなって国が滅びる。
1997年のアジア通貨危機の際、外貨準備金がほとんどなくなり、
IFMと日本の助けで乗り切った後遺症が極端に借金までして外貨準備金を
積み上げた。
現在韓国経済の実態が少し分かり始めた投資フアンドやビジネスマン達が
ゆっくりと資金の逃避を始めだした。
他国以上の株価急落と不動産価格の下落は、韓国経済崩壊の予兆である。
日本人の持つ莫大な富が円キャリーとして世界中に流れ、
各国の不動産価格や株式価格を押し上げた。そのなかで韓国が
世界で一番円キャリーの影響を受けた。
今回の円高により、円キャリーの巻き戻しが始まる。そして
世界に流れている120兆の円が怒涛のごとく日本に帰ってくる。
日本人は世界一の技術力を持った「富を生み続ける製造業」のお陰で、
知らぬ間に世界を動かす力を持ってしまった。
知らないのは、日本の政治家と評論家達だけ
(次回は円キャリーの終焉により「韓国経済崩壊寸前」を考察します)
TITLE: 住宅ローンの審査基準
URL: http://rohn.jugem.jp/
BLOG NAME: 住宅ローンの審査基準とは
DATE: 08/20/2007 18:05:10
住宅ローンの審査基準をわかりやすく解説
サブプライム・ショック
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