どこの国も自国の利益の為に必死の戦いをしています。
そのために騙し、脅し、駆け引き、見せ掛けの友好、などあらゆる
外交テクニックを使って日夜戦っています。
しかし日本の外交は各国が平気で使う騙し、脅し、駆け引きなど、
これらを使う能力をまったく持ち合わせていない。何故なら
過保護の中でひたすらお勉強だけしてきて一流大学に入り
外交官試験にパスして世界にほり出されても、まるで役にたたない。
鼻につくエリート意識が強烈で、世界に派遣された日本の大使達は、
情報収集という本来の仕事を忘れ、優雅に暮らすことしか頭に無い、
時には閣下と呼ばれて悦にしたっている。
以前スリランカで仕事をしていた時、時の貿易大臣からお声がかかり、
スリランカ独立50周年行事を執り行いたい、それについて
意見をお聞かせ願いたいとの要請があり、スリランカBOIの会議室に通され
待つこと一時間あまり
会議室ではスリランカのお役人数名と何故かイタリアの有名デザイナーも出席
日本人は私と日本ジェトロの所長さん、
いっこうに始まらない会議にいらだって隣のジェトロの所長さんに聞くと
「日本の大使がまだ来ていない、彼はいつも30分くらい平気で遅れる、
今日はとくにひどい」
一時間10分も遅れて大使が会議室に入ってきた、
遅刻した事を謝りもしない傲慢な態度、
その上最初の一声が『今日は忙しい30分で帰る』
頭にきた私は、大使に向かって「あなたの失礼な態度は許せない」と
思わず大声を出してしまった。
隣にいたジェトロの所長がビックリして私を制した。
大使は日本人はジェトロの所長しかいないと思っていたのに、突然日本語で
一喝されたので、ビックリしてその場をたって帰ってしまった。
貿易大臣とお役人一同に『会議を壊してしまい申し訳ない』と謝った。
貿易大臣は「心配いらない、クマーラツンガ大統領も彼のことが嫌いで
絶対に官邸に呼ばない、今日は気分がいい」
私が言いたいのは日本の大使達がいかに傲慢で無能かを
分かっていただきたくて私の経験をあえて書きました。
他の国に派遣されている大使の事は知りませんが、
おそらく後進国の小さな国に派遣されている大使達は
似たようなものだと推測できます。
当時スリランカにはODAで毎年かなりの額が無償援助されていました。
しかしこのような大使がいれば感謝されるどころか、かえって逆効果です。
税金の痛みを知らないエリート達が日本をダメにしていきます。
さて本題の日本の生きる道についてですが、
政治家やエリート官僚に外交をやらしても馬鹿にされるだけです。
そこで日本の最大の武器、経済力と技術力を生かした自然の外交について
考察したいと思います。
(この続きは次回にします。明日15日から19日までブログは休みます
いつも読んでいただいてありがとうございます)
日本の生きる道
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