アメリカは最近中国に対する見方を徐々に変え始めてきました。
アメリカも日本と同じ様に中国が5千年の歴史を持つ文明大国だという、
幻想にとりつかれて、正確な判断力を無くしていたのです。
アメリカの中国専門学者たちも日本の学者同様に2千数百年前の漢文
を一生懸命に読んで中国や中国人を信義に篤く、礼を尊ぶ文化人の
国であると信じてしまったのです。
しかも驚くことに多くのアメリカ中国専門学者は漢文を原文で解釈した
のでは無く、日本語に訳された漢文を下地にして勉強したのです。
つまり日本人は遣隋使や遣唐使がもって帰ってきた膨大な漢籍を「漢文
訓読法」を発明して漢文を自分たちの言葉におきかえて理解しました。
その漢文をアメリカの学者は日本人が解釈した漢文で中国を研究したの
です。
最近この話を聞いて納得しました。アメリカ人が漢文とまるで関係ない
現代中国語を勉強しても漢文を理解できるはずがないと疑問に思って
いた謎がやっと分かりました。
だから両国は同じように中国幻想の病気になってしまったのです。
両国が尊崇の念を抱いていた漢民族なるものは紀元二世紀でこの地球上
から姿を消し、中国の住民はそっくり何回も騎馬民族の子孫に入れ替わ
ってしまった事実を注視しなかったのです。
特に250年の歴史しかないアメリカ人は5千年の長い歴史・文化を有す
る中国に対してあこがれやコンプレックスを絶えず内包してきました。
ところが最近やっとこの日米両国は中国大陸には20世紀になるまで、
中国という国家もなかったし、中国人メンタリティーの中には国家とか
民族というものは存在しなかったという歴史的事実にやっと気がついた
のです。
中国とは異文化,異言語の人々の寄せ集めであり中国語というのは村の
数ほど存在し、上海人は上海語を話し、広東人は広東語を話します。
つまり中国には近代的な意味での単一民族としての中国人は一度も存在
しなかった。
日清戦争で日本が戦った相手は満州人であり、われわれが漢文で知って
いる漢人ではありません。清国は欧米の圧倒的な力の前に風前のともし
火で、1895年に日本に簡単に破れ、清国の命運はまさに尽きようとして
いました。
そこで清朝は生き残るために1912年中華民国を建国して、国家へと歩み
始めたのです。つまりまだ中国という国は100年しか経っていないと
いうことです。実質的には共産中国の成立(1949年)から61年足らずの
新興国なのです。
ところがアメリカ人の学者は中国人は純一無雑の中華民族であり、歴史
始まって以来ずっと、5千年続いたと民族だと勘違いしてきたのです。
日米の両学者たちは「漢文は中国で話されている言葉とは全く無縁の
言語体系である」とやっと分かってくれたのです。
中国は20世紀になるまで自前の文字がなかった国なのです。
アメリカ人学者に知ってもらいたいことは「現代中国語は日本語から
つくられた」ということも知ってください。
毛沢東は漢字に絶望して中国語のローマ字化を進めようとしましたが
結局断念して北京語を元にした「普通話」にしたのです。しかし公用語
の普通話が読み書きできる人たちはまだまだ少数で全体の3割もいないと
きいています。
このような国にまともな文化が育つはずもありません、文化が育たなけ
れば人格も磨かれません。
このようにアメリカ人は中国の真実の歴史を知ったとき、長い歴史や
文化を有する国であると憧れることもコンプレックスを持つこともあり
ません。
まだ60年しか経っていない幼稚園児の国であると理解したとき米国を
長く縛り付けていた邪悪な魔法から解き放たれます。
クリントン国務長官は胡錦濤が訪米前に「G2」は存在しないときっぱり
と言い切っていました。邪悪な魔法から解き放たれた証拠です。
アメリカは「幼稚園児に対しては躾が第一であり、悪いことをしたら
叱らなければ一人前の大人にはならない」ということが分かってきた
みたいです。
どうかアメリカ様 中国人をルールをまもる良い子にしつけてください。
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