前回の流れに沿って今回は韓国人について考えてみます。
毎回難しい話しばかりだと頭が痛くなります。今日は軽い雑文を
書きたいと思います。
韓国と仕事上の付き合いは中国より古いです。何故韓国に化粧品
会社を作ったかは過去ブログで詳しく述べています。ここでは省略し
ます。
現在は韓国会社の社長は6年前に現地の韓国人に譲って私は退きました。
株の80%は私が持っており形的には私が支配していますが、実質的には
すでに韓国人の会社です。
以前は韓国会社を維持するために必然的に役人、高級官僚、政治家、
企業の社長とお付き合いをしました。今日は韓国の中小企業の社長像を
紹介します。
最初はテレビショップ専門の会社の社長像です。韓国の営業マンが
取ってきた話です。TVショップの会社は財閥系の子会社ですが、その
会社ではなくそこへ商品を収めている会社との取引です。
条件は上代の25%で、商品説明のフイルム代と登録料は別個に当社が
払い,何個売れるか分からないので全てのリスクは当社が持ち、支払い
は4ヵ月後という条件です。
あまりの酷さに即座に断ることを指示しましたが、勉強のためにその
会社に部下二人を連れて乗り込んで見ました。
応接間に通されて出てきた担当者に私の名刺を渡して「社長にお会いし
たい、もしお留守なら帰ります」と言いました。
担当者が引っ込んで待たされること30分不機嫌そうに社長が入ってきま
した。社長は「日本の化粧品は今までやったことがない、保湿クリーム
1本にしぼってやればかなり売れる」と高飛車に出てきました。
「このままの条件なら当社は売る気はない」とこちらの条件を提示しま
した。上代の25%はOKです。フイルム代と登録料は払いません。
御社の提示した数量の半分の商品は先に現金と引換です。そのかわり
商品は欠品を起こさないように用意します。
韓国社長はまるで話にならないとばかり白人のように肩をすぼめて
こちらを見たので、直ぐに席を立って部屋を出ました。
車に乗る寸前に担当者が追いかけてきて我々に「社長が食事をご馳走
したいと言っています」私は元々取引する気がないので断って事務所に
帰りました。
帰国して数日後、事務所から電話でもう一度条件について話し合いたい
という電話があり、私の出張日に合わすとのことで結局食事に招待され
ることになりました。
連れて行かれたのは格調の高い高級料理店で各部屋は個室になっていま
す。食事の間仕事の話しは一切なしで、ひたすら自慢話、宴会も終わり
ごろ、突然ドアーを開けて一人のかなり美人の女性が入ってきました。
その女性は有名な女優さんで、テレビによく出ているそうですが
韓国テレビを見ない私は誰か分かりません。腹の中で「自分の女を
キーセン扱いしてこの宴席に呼ぶなどけしからん社長だ」と思いました。
帰りの車の中で部下たちは「社長があの有名な女優さんのパトロンを
しているということは信用できる会社です」と私に進言したので、
思わず怒鳴りました。
韓国人は平気で人を騙すくせに逆に直ぐに騙されます。「社長の仕掛け
に乗るな、条件は一切妥協してはいけない」といって帰国しました。
その会社とは条件を変えずに3年間お付き合いをしました。社長は
レストラン経営やその他の経営に乗り出して失敗、その後行方不明です。
韓国の会社は潰れる前にかならず社長がお金を持って消えてしまいます。
財閥系の大手の会社は別ですが韓国の中小企業は短距離専門です。
会社がうまく回りだすと必ず高級車に乗り態度は尊大になり、無理して
ゴルフの会員権を買い、会社には一番遅く出勤し一番早く退社します。
韓国社長のパターンです。もちろん日本にもこのような中小企業の
社長は数多くおりますが、私の知っているほとんどの日本の中小企業の
社長は、社員よりも早く出勤し、社員より遅く退社します。
ボーナスも取りません。社長のボーナスは利益扱いされて税金を取られ
るせいもありますが、一般的に真面目な人が多いです。
しかし日本の社長は韓国の社長のようにお金を持って消えるような事は
しません。もちろん韓国にも日本型の長距離社長もおり、日本にも
韓国型の短距離社長もおります。
日本において韓国型の社長は信用されません。韓国において権力者の
イメージがない日本型の社長は馬鹿にされます。
このように全てにおいて価値観が違います。
ただ韓国社長の変り身の速さ欲望の深さは日本社長の比ではありません。
