「前原外相 日朝協議再開を 6カ国にとらわれず」
前原外相は記者会見で、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議開催の
見通しが立たなくても、拉致問題などを協議する日朝協議の再開を
目指す考えを明らかにした。
これに対して、北朝鮮の朝鮮中央通信は、前原氏の対話姿勢を「肯定
的な動き」と評価した(産経新聞1月12日)
前原氏のこの発言は誠に不可解です。
北朝鮮に対する過去の外交姿勢が「対話」一本槍に終始してきた結果
無駄な努力であると分かり、金正日個人独裁体制の崩壊抜きには
「拉致」の解決は有り得ないということを日本国民は明確に認識でき
たはずです。今さら対話とは・・・・
しかも哨戒艦撃沈事件やヨンピョン島砲撃での北朝鮮の脅しに対し
米国は「今こそ軍事力、全面的な経済制裁、断固たる外交で北朝鮮と
対峙し、封じ込めるべきだ」と言っている最中、日本だけが米国を
無視して日朝協議再開を目指すとは・・・・・
日本国は日米安保条約なしに北朝鮮に対して対等の、あるいは正式に
対抗するだけの軍事力もない、その上憲法に縛られて予防的な軍事行動
を展開する手段を日本の自衛隊は持ちあわせていない。
つまり我が国の防衛力は「専守防衛」であって、北朝鮮がどのような
軍事行動を展開する準備を進めたとしても、その攻撃が発動され、その
結果、日本国が被害を受けるまで、現段階では何ら積極的な武力発動を
展開するだけの態勢は取れないという馬鹿げた憲法を後生大事に
持っている国なのです。
それだけに日米安保条約は、日本にとって極めて重要です。なのに米国
を差し置いて北と日朝協議を再開するなど米国から不信感が高まるのは
必至です。
まさに日米分断を画策している北だけでなく中国の思う壺なのです。
以前から保守的考え持っている前原氏を信頼していますが、何故か
一抹の不信感が拭いきれません。
彼は改憲派で、集団的自衛権の行使、日米同盟の容認、中国軍拡の
警戒も強い、これだけならなにも問題はないが、ときおり保守の衣
から左翼の臭いを感じるのは思い過ごしだろうか?
彼は20数年前の府議選立候補時のインタビューで「毛沢東が好き」
と答えている記事を何かで見た記憶があります。
以前の週刊誌に載っていた記事ですが「父親が裁判官」という肩書き
のウソがすっぱ抜かれ、妻が創価学会員だと書かれていました。
また民主党代表選挙に当選した直後 彼のホームページからこれまで
掲げてきた「同和推進副委員長」という経歴が削除されました。
彼は「日朝友好議員連盟」にも属していました。
しかし人間は成長し変わるものです。誰でも叩けばホコリが出ます。
前原氏が目覚め日本国のために尽くしてくれることを期待しましょう。
彼の過去の思想やスキャンダルで貴重な保守議員を潰す事の愚は
もういい加減にやめたほうがいいと思います。
甘いですか?。
