論語や漢詩、つまり膨大な漢籍を通じてしか中国を研究してこな
かった中国専門学者の罪の深さ 愚かさを過去何回もこのブログで
問うてきました。
今日は自然から見た過去4千年間の中国を総括してみます。
中国の原点は黄河文明です。今から20数年前山東省の済南市を通った時
橋の上から車を止めて黄河を初めてみました。時は冬黄河にはほとんど
水がなく河底には半分枯れかかった雑草が生えその間を少量の水が流れ
ているだけでした。
日本で身につけた黄河の知識は「中国北部の平原を悠々と流れる大河」
「中国の母なる大河」「黄河の流域は世界4大文明のうちの一つ」と
ロマンチックなイメージを持っていました。
しかし橋の上から見た黄河は雑草の間を流れる単なるドブ川にしかすぎ
ませんでした。
黄河の一部分しかみずに論じるのは不遜ですが、「聖なる河」と呼ぶ
にはあまりにもギャップが大きすぎてがっかりした記憶が鮮明に残って
います。
中国の絶望的な未来を経済や農民の暴動で論じるより環境破壊の見地
から見るほうがより適確だと思います。
中国の滅亡に向かって盲進しているさまは、昨日今日のことでない。
4千年間中国人の無知による自然破壊が当然の結果として、今の破滅が
あります。
つまり中国人は4千年かかって母なる大河である黄河を食い尽くしたの
です。もちろん黄河だけではありません、中国大陸の大地、山河が
断末魔の悲鳴を上げています。
おそらく黄河流域も揚子江流域も、かっては大森林によって覆われて
いたに違いありません。ところが中国人は奪うだけの民族です。
結果黄河や揚子江の森林が消えていったのです。
そして中国4千年史において山河崩壊のとどめを刺したのが、無知蒙昧
の毛沢東です。毛沢東は15年以内にイギリスを追い越すと世界に向かっ
て宣言しました。
そこで毛沢東は中国の鉄鋼生産を翌年には倍にするように命じた。
ところが中国には製鉄コンビナートを作るだけの資本も技術もなかった。
あせった毛沢東は思いつきで、原始的な「土法高炉」を全国に展開し、
人海戦術で鉄鋼生産を行うことを命じた。そして燃料にするために
森林は全部伐採され、消えてしまった。
中国人作家ユン・チアンの自伝的ノンフィクション「ワイルド・スワン」
にこのバカバカしい「土法高炉」のことが載っています。
「素人が薪をくべて作った鉄は、農機具用にすらならなかった。ユンの
家の鍋や釜も、ベッドのスプリングもすべて溶かされてしまった。
6000万人の労働者を投入して、300万トンのなんの役にも立たない『牛
の糞』のような鉄がつくられたのである」と書いています。
(ユン・チアンの「ワイルド・スワン」は1978年のイギリス留学までの
一族の苦難と狂人毛沢東の文化大革命のおける真実の姿を冷静な目で
捉えた傑作です。)
4千年間のゆっくりとした自然破壊が、毛沢東の無知によって中国の
山河は加速度的に崩壊して言ったのです。
痩せ細る大地、死滅する河川、工場排水のほとんどは処理されず川や湖
に流れこみ、渤海はすでに死海になり、水資源も枯渇、巨大なゴミ箱と
化した中国の地方都市、人間の生存は臨界点に達しています。
そして無知で狂人毛沢東の最大の罪は黄河や揚子江の源流を知らなかっ
た事です。つまり黄河や揚子江はチベット高原をとりまく山脈から発し
ているのです。
そのチベットに毛沢東は突然侵入を開始、その結果百万人以上のチベッ
ト人が殺され、六千以上あった寺院をことごとく破壊し、焼き払い、
仏教僧を血祭りにあげていきました。
そして愚かにもチベット原生林の60%以上がすでに丸裸にされて
しまった。チベットにおける広い領域での森林伐採、地肌の露出に
よって黄河や揚子江の氾濫と破壊を引き起こし、沈殿の流出を悪化
させています。
それだけではなく中国は核廃棄物をチベットに投棄、その地域での
チベット人の激しい発熱、嘔吐など不可解な死が頻発しています。
チベットだけではなく中国大河の下流域の相当な地域にも汚染が
広がってきています。まさに天に唾です。
中国の拝金主義における近代化政策は13億人民の自殺行為です。
無知で不道徳で野蛮な中国人が地球を破滅に導いていきます。
