最近の経済評論家たちは、韓国経済を褒め讃えています。特にサムスン
電子を例にあげて「日本の大手電機メーカーが束になっても勝てない、
サムスンの薄型テレビの世界シェアは1位、2位のLG電子と合わせる
と韓国企業は40%近いシェアがあり、デザイン的、機能的、価格に
於いても日本は太刀打ち出来ない」と力説していました。
日本の経済評論家たちは本当に勉強をしていません。呆れるばかりです。
確かにサムスン電子は世界最大のIT企業に間違いありません。薄型テレ
ビ、液晶パネル、半導体、デジカメ、その他の21の製品分野で世界シェア
1位です。
しかし工場で使っている機械は全部日本製なのです。しかも液晶液や
ガラス板などハイテク素材・部品もほとんど日本製です。
生産ラインに並んでいる機械もキャノンや日本工学と全て日本製です。
サムスンに次ぐ大企業であるLG電子も同じ構図です。
彼らは日本メーカーの機械や部品を使わなければ生産すら出来ません。
自動車、その他も同じようなものです。つまり韓国企業は単なる
アセンブリー工場にすぎないのです。
ということは韓国大手企業が世界で売れば売るほど日本からの輸入が
増えます。日本は寝ていても韓国企業が日本に富をもたらしてくれます。
その証拠に韓国は1949の建国以来、対日貿易に対して常に巨額の大赤字
が続いています。
去年5月に韓国会社の社長の娘が結婚した相手がLG電子のエリート社員で
した。父親がLGの重役で彼は今年の4月から「MBA 」取得を目指して夫婦
でアメリカ留学しています。
300万近い学費から滞在費用まで全て会社から出ます。MBAを取得
すれば一躍会社の幹部候補生になり給料も円に換算すれば年収が
約1200万円くらいになります。
結婚した社長の娘が当社の韓国事務所で働いていた関係で、婚約時代に
一度娘の親と私と5人で食事をしたことがあります。
その時の彼の敵意に満ちた目を忘れることが出来ません。何故日本人
がそこに居るのか、何の関係があるのか、という目で食事中私を威嚇
して居ました。
彼はLGエレクトロニクスが偉大な会社であることを力説していました。
韓国財閥の1位はサムソン、2位は現代自動車、3位はLGだそうです。
彼の親はLG総帥の親族だそうです。彼はハッキリとLGグループは
サムソンを抜くと宣言していました。何故なら利益率ですでにサムソン
を抜き、98年のアジア通貨危機の時もビクトモしなかった唯一の韓国
企業だそうです。
そして今やソニーもパナソニックも目じゃないとも言っていました。
私はまるでLGの社長と食事している気分でした。彼はまだ28歳の
若造です。
私は一切反論せずに静かに聞いていました。彼の流暢な英語力と自信に
満ちた態度を見れば人間性は別にして優秀な人材であることはよく分か
ります。
翌日事務所で韓国社長に「最近の日本ではめったにお目にかかれない
自信に満ち溢れた強気な青年ですな!」
韓国社長は苦笑いしながら、「韓国人の悪い癖です。少し控えめに
すればいいものを、大口を叩くだけでマナーがなっていない」と
言いながらも嬉しそうな顔をしていました。
話がまたアサッテに飛びました。韓国企業の実態の話に戻します。
さて現在の韓国の有名企業は98年の通貨危機の時、米国投資家に篭絡
されてしまい、現在では純粋な韓国企業とは言いがたい。サムスンの
株式は49%以上を外国人が保有、現代自動車も40%、韓国金融
グループも外人持株比率が60%、LG電子も総資産45兆ウオンの内
自己資本は17兆ウオンです。
つまり韓国の大手企業は自社技術があまりにも貧弱なため、部品や
工作機械を日本から買って日本に儲けさせ、最終利益は米国に吸収、
米国の株主のために奉仕しているようなものです。
韓国企業は鵜匠の鵜のようなものです。鵜の喉には紐が巻かれており、
ある大きさ以上のアユは完全に飲み込むことができなくなっており、
鵜匠はそれを吐き出させて漁獲とする。
つまり鵜匠はアメリカ投資ファンドであり、漁のために必要な道具で
ある小舟や舳先で焚いているかがり火は日本製、そして働かされて
いる鵜が韓国企業ということになります。
韓国大手製造業の資本は外資系ファンド、技術は日本に握られ、
その上製造拠点が海外、これで韓国企業と呼んでいいのですか?
このような韓国経済を日本の経済評論家たちが賛美していますが
一体なにを根拠にして誉めそやしているのか全く分かりません。
韓国政府は常に海外に対して大口を叩いていますが内情は常に火の車
です。いま一息ついているのはウオン安のせいです。
2007年韓国は再度通貨危機が迫って、人、金、工場が逃げ出し、
危機的状況に陥りました。しかしこの時点でアメリカは東アジア
の安全保障上韓国をデフォルトさせるわけにはいかなかった。
この時もドルと円が韓国を助けました。
もちろん投資しているアメリカファンドも韓国が破綻すれば被害が
大きすぎます。このような状況は今も続いています。
しかし国が破綻しても韓国大手企業は海外で悠々と生きていけます。
韓国企業は完全な根無し草です。
韓国は一生懸命努力してやっと日本に追いついたと思っても、日本の
背中が見えた瞬間にあっという間に見えなくなります。その繰り返し
なのです。
