今日の新聞によれば韓国政府は、北朝鮮を国防上の「主敵」とする概念を
6年ぶりに復活させる方針を固めた。これに対して北朝鮮は「すべての関係断絶」
を宣言して、「軍事的措置」の発動をちらつかせています。
これはまさしく宣戦布告です.宣戦布告とは紛争当事国に戦意があることを
公式に宣言することです。つまり自国民や第三国に対して特定の相手国と
戦争状態に入ることを知らしめる、つまり開戦通知なのです。
多くの日本人は対岸の火事のような心境で経緯をのんきに眺めています。
しかし日本は今後確実に朝鮮戦争に巻き込まれていきます。
北朝鮮はなぜこの時期に韓国海軍艦を沈没させたか?北朝鮮が中国の了解
なしにこのような暴挙に出たとは思えません。
北朝鮮はまさしく瀬戸際戦略です。昨年6月に採択された国連安保理決議に
基づく対北制裁措置が発動されてから経済状況がひっ迫して、
体制を維持する軍に投じる資金が枯渇してきました。
そのうえデノミを実施した以降,抗議行動やこれに乗じた犯罪が続発し,
デノミに反対する住民が警官隊と衝突,騒ぎを起こした住民の公開処刑が
相次いでいます。
このような国内の混乱を強権で押さえ込むことができても、今度は軍の暴発の
可能性が出てきました。軍を優遇しない限り金王朝の存続が維持できません。
そこで南北間の緊張を高まらして軍の暴発を防ごうとしています。
軍が突発的に暴発すれば韓国駐留のアメリカ軍が直ちに北朝鮮に進攻を開始します。
そうなれば中国は手を出せません。そのようにさせないために、
まず軍の不満を抑えなければいけません。
中国の場合は例年と同じ水準の30万トンを支援すると約束していましたが,
今年は100万トン~200万トンの不足分を中国が面倒をみるつもりです。
それと中国は沈没させたことによって米国の動きや、韓国の対応ぶりを見る
ことができます。
おそらく中国や北朝鮮の考えは戦争を恐れる韓国が弱腰になって沈没を大ぴらに
しない、それにアメリカも平和主義者のオバマ大統領なら強行姿勢はとらない
だろうと判断したのではないかとおもわれます
ところが意に反して米韓は毅然と戦争も辞さないという軍事的圧力を強める
動きに出ました。中朝は慌ててると思います。
2012年にアメリカ軍は韓国から撤退することになっています。金正日はその時
までなぜ待たなかったのか、それは彼の命が残り3年といわれているからです。
金正日はルーマニアの独裁者チャウシェスクの二の舞をひたすら恐れています。
そのために利害が一致している中国に協力を求めにいったのです。
韓国に亡命した北朝鮮高官のファンジャンヨブは北朝鮮の攻撃目標は「日本と
韓国」と言っています。このことは日本民族がけっして朝鮮問題を対岸の火と
見てはならないことを示しています。
そして北朝鮮は南侵の可能性について常に検討しています。北は電撃戦の方法で
韓国全域を迅速に攻撃し,同時にアメリカが大々的に参戦できないように,
日本をまずテロ攻撃して,核で大量に殺すぞと脅迫します。
中国は北朝鮮が南侵戦争を引き起こしても勝利する可能性はなく,失敗すれば
北朝鮮をアメリカ支配にされることを憂慮しています。
中国は金王朝を支援して維持させるか,あるいは短気で危険な金正日を排除すべきか,
迷っていると思います。
いずれにしても日本を巻き込む戦争の危機が迫っています。頭が病気の鳩山殿
や中国の走狗である小沢を排除しない限り日本の明日は阿鼻叫喚の世界です。
