毎日ブログを書く時間は報道ステーションを見てから書き始めます。
書きたいことが多くある日と まったく何も考えてない日があります。
書く事が何も無くてもパソコンの前に座れば自然と打ち始めています。
アップするのは翌日と決めています。
書く日を月水金と決めたおかげで少し余裕が出来、本を読むことが出来る
ようになりました。
昨日から「パクス・ブリタニカのイギリス外交」を読み始めました。まだ
三分の一しか読んでいませんが、その中で19世紀のイギリスの首相である
パーマストンの名前を初めて知りました。
恥ずかしい話ですが私の知識の中に イギリスが絶頂期の時に外交を仕切った
パーマストン子爵が全く抜けていました。
パーマストンの演説に「永遠の同盟国も永遠の敵も存在しない。あるのは
永久不変の国益だけであり、それを追求するのが我々の義務である」と
いう至極真っ当な言葉があります。
今日はこのパーマストンの有名な言葉を日本に当てはめて考えてみたい
と思います。
パーマストンの言葉にケチをつけるつもりはありませんが、ヨーロッパに
位置しているイギリスと、東アジアに存在する日本に於いては根底から
違います。
つまり日本の場合は「永遠の同盟国は存在しないが、永遠の敵は存在する」
と言ったほうが適切です。
日本にとっての永遠の敵は中国です。中国というより中国大陸といった
ほうが適切です。何故なら中国は常に各異民族に征服され人種もさまざまに
変化してきたからです。
しかしわざわざ「敵は中国」の看板を掲げる必要は全くありませんが、日本
の歴史を検証した場合敵は常に中国でした。
中国が世界に宣伝している「黄帝以来四千年間、中国はつねに変わらぬ姿で
存在し、高い文明を誇ってきた、永久不変の民族である」という主張は
事実ではありません。
紀元前221年秦の始皇帝によって統一されたが死後各地で反乱が相次ぎ、
秦王朝は滅亡します。その後光武帝により漢王朝は復興しますが、黄巾の
乱が起こり、三国時代に突入します。
そのご中国は再び統一され西晋の時代に入りますが、晋は度々北方異民族
の進入を許し、漢民族はほぼ絶滅し、遊牧民族に取って代わられます。
その後の日本とかかわりを持った隋や唐はこうして侵入してきた遊牧民族が
作った、いわば第二の中国です。
日本はご存知のように、遣隋使や遣唐使を数十回にわたり使節を派遣して、
論語、漢詩、儒教関連の膨大な漢籍や仏典を持ち帰りその後長く徹底的に
勉強したのです。
遊牧民族である隋や唐は漢民族によって国教化されたこれらの思想を実践や
勉強することなく、皮肉なことに無数の漢籍を持ち帰った日本人が勉強し
実践し身に着けてしまったのです。
そして日本は孔子の教えである仁(人間愛)と礼(規範)にもとづく理想
社会を目指したのです。
今日、日本人が漢籍を通じて身につけた道徳的な中国イメージに裏切られ
続けるのは当たり前のことで、日本人が尊敬する漢民族は遊牧民族に滅ぼ
されているからです。
つまり異民族である遊牧民は漢文を理解できません。日本人が勉強した
漢文は2千年間、中国語とは全く関係がありません。日本人は漢文のこと
を長く中国の古語と思っていたのです。
このように漢籍による教養を身に着けた日本ビジネスマンが大陸に渡り
中国人と接しても幻滅して痛い目に遭うのは当然のことです。
我々が現在、接する中国人は漢民族でなく凶暴な遊牧民族です。隋、唐、
宋、金、そして最強の遊牧民であるモンゴルに中国は支配(元)されます。
モンゴルのチンギスハーンの残虐性は地球の時空を越えて知れ渡って
います。モンゴル軍が通った後は男子は皆殺しに遭い、町は破壊され
富や女子は略奪され、町は消滅します。
その野蛮な遊牧民やモンゴルの末裔が現在の中国人なのです。日本人は
いまだに2500年前の漢民族が残した漢籍で中国を理解しようとするから
見誤ってしまうのです。
日本の多くのビジネスマンが大陸に渡っても、「史記」や「三国志」に
登場するような、信義や礼に篤い漢民族の中国人に出会うはずもなく、
現実にいるのは油断も隙もない連中ばかりに遭って、痛い目にあい絶望
して帰ってきます。
異民族に常に取って代わられてきた中国には古代から共通中国語という
のは全く存在しませんでした。そのうえ広大な中国は各地方ごとに言語
が異なります。
つまり中国人たちは近代になるまで、自分たちが話している言葉を書き
あらわす手段がなく自前の文字が無かったのです。
これらの中国の真実を私は岡田英弘教授の著書を読んで初めて知りました。
教授は著書の中で「現在の中国人は、彼らが使っている中国語が、実体は
文体もボキャブラリーも日本語からの借用であるということをすっかり
忘れてしまっている」と書いています。
現在の中国人も無視していますが、日清戦争後、日本に多くの清国の
留学生がやって来て、日本語を学び日本人が作った漢語を借用し、それに
よって新知識を中国に導入し、法典まで日本の法典を丸写ししました。
これらのことは中国留学生の魯迅が言っています。中国人にとって漢文
は外国語同然なのです。日本人が漢文を返り点や送りがなをつけて理解
したのは日本人の優れた智慧です。
中国人は「日本の文化は中国の模倣であり日本の発展は中国のお陰である」
と宣伝していますが実は全く逆なのです。
中国にとって近代文明の玄関口に立てたのは日本文化の影響力であり
戦後も経済発展をし 一様見せ掛けの大国になれたのもアメリカと
日本の援助と技術力のお陰なのです。
韓国も全く同じパターンです。この両民族は日本人のお陰であるという
真実を捻じ曲げて、無理やり日本人の上に位置したいのですね!
こまった人たちです。
今日も相変わらず最初の本題から離れて中国の歴史を長々と書いてしまい
ました。中国が「永遠の敵」であり危険な国であることを書くつもりが
アサッテに飛んでしまい、申し訳ありません。
次回は唐の侵略の危険を感じて菅原道真の献策により遣唐使を廃止した
時代に戻って 再び書いて見ます。
