前回は日本経済の強さを書くつもりが、相変わらずアサッテに飛んでしま
いました。今日は20年後の日本の姿と世界の歴史の流れを読んでみたいと
おもいます。
日本の現在の政治の混迷と評論家の悲観論によって日本の未来が暗黒に
見えてしまいますが、実際は日本の産業界は先端技術を起爆剤とする
「新産業革命」が着々と進行し、その果実を着実に手に入れる時期が
近づいています。
日本の大手企業や力のある中小企業は世界に先駆けてバイオテクノロジー
産業の開発に資金を投入しています。バイオテクノロジーは人類の未来に
与えた巨大なパワーの源です。
世界におけるバイオ関連の売り上げはすでに80兆円をはるかに超え、
100兆円に近づきつつあります。現在アメリカが一歩も二歩もリードして
いますが、日本が猛烈な勢いで後を追っています。
バイオといえば直ぐに医薬関係や農作物や家畜の品種改良など思い浮かべ
ますが、実はそれだけではありません。つまり自然界に存在しない状態を
実現する驚異的な技術なのです。
そして日本はロボット工学、エレクトニクス、コンピュータ、レーザー技術、
バイオテクノロジーといった先端技術産業が相乗的に作用しあう、新産業
革命の一方の旗頭なのです。
20年後日本はアメリカと並んで先端技術王国となり、省資源志向の新産業
革命の恩恵をもっともこうむっている国になります。
21世紀はまさしく日米の二大先端技術王国を軸とする時代が到来したのです。
日本の評論家はサブプライム問題で金融崩壊を起こしたアメリカを見て、ドル
崩壊、ドルの基軸通貨失格などの危機を煽っていますが、一時的な金融危機
の動揺にとらわれずに実世界の現状を見れば、状況はかってなく明るいです。
しかし高度な技術的能力を必要とする新産業革命は結果として、進む国は
ますます進み、遅れる国はますます取り残されます。途上国はもちろんのこと
ヨーロッパもバスに乗れないという問題が起こってきます。
EU(ヨーロッパ連合)の壮大な実験は挫折を向かえようとしています。
20年後西欧は、日米に代表される世界の先端技術集団から脱落していきます。
それはなぜかと言えば、ヨーロッパに残存する階級社会が未来に向かうための
エネルギーをすっかりなくしてしまっているからです。
ヨーロッパはルネッサンス、産業革命、大航海時代の冒険心、など過去の
栄光の上にあぐらをかき、未来に向けての冒険心を喪失してしまいました。
それとほとんどの国で、社会民主主義系の政党が政権の座について、社会福祉
のバラまきをやったために労働者は勤労意欲をなくしています。
そのうえ安易な移民政策で安い汚い仕事を後進国の人たちに押し付けてしまい、
結果犯罪の増加、移民との対立など社会不安の増大を招いてしまいました。
今日、日本の政治家たちはこのようなEUの現状を勉強せずに、ばら撒き政策をすすめ、
一千万人の移民導入、EUに対抗して東アジア共同体、外国人参政権、などとんでもない
方向に向かっています。
このような間違った政策さえ阻止すれば21世紀は日本の世紀になって行きます。
競争こそが発展の原動力です。競争によって起こる格差は容認しなければいけません。
それでなければ未来に向かうためのエネルギーを削いでしまうことになります。
現在の欧州経済は第二次大戦後経験した社会民主主義の弊害で、経済の硬直化
をもたらし、市場経済のダイナミズムを失わせてしまいました。
そして国民は行き過ぎたばら撒き政策でやる気を失くし、先端技術を骨身を削って
研究開発するよりも、休暇はバカンスをたっぷりとって楽しむほうが大切
という人生哲学になってしまいました。
ヨーロッパのように高福祉高負担にすれば、国民は働くのがバカバカしくなって
しまいます。働けば働くほど税金を取られ、働かなければ働かないほど福祉
をえられる、という矛盾した世界になってしまいます。
このようになってしまった欧州は新産業革命の波に乗り切れず、日米に
水をあけられることになります。
老人クラブになってしまった欧州をもう一度立ち上がらせなければ、という
危機感のもとEUは発足しましたが、EU内の多くの国で社会民主主義政権
の毒が国民の体内に入り込み、勤労意欲を喪失し、過去の栄光の歴史に
戻すことが難しくなっています。
今日 特に言いたいことは日本のエコノミストに惑わされずに、日本の輝ける
未来を信じてください。そしてアメリカ経済とドルを見くびってはいけません。
アメリカは今回の世界中を巻き込んだ金融危機を必ず乗り越えます。
21世紀は新産業革命によって日米が世界をリードしていきます。
ただ心配なのはこのまま民主党政権が続けば日本は足腰の立たない老人に
なり、破滅に向かって盲進します。
日本国民は必然と偶然のあやなす歴史の局面において、必ず覚醒して
きました。今回も過ちに気が付いて、危機感を持ち始めてきています。
私のつたないブログに訪問してくださった皆様、日本の明るい未来を
信じましょう。
