「中国GDP8・9%増、景気回復鮮明に・・7~9月」
1~3月期の6・1%、4~6月期の7・9%に続いて景気の回復基調が
鮮明となり、09年の成長率を8%前後とする中国政府の目標が達成
される公算が強まった。(読売新聞、10月22日)
他の新聞も「中国8.9%成長、V字回復鮮明に」と載っています。
NHKのテレビも「中国政府が打ち出した53兆円の景気刺激策が、
効果を発揮し続けている、先進国のどこの国もいまだ不況を脱して
いない状況で途上国である中国がいち早く抜け出て世界をリードし
始めた」と絶賛していました。
報道ステーションも「揺らぐ世界のドル“人民元”の野望」の特集を
組んでいました。「中国と接するベトナムの町では、人民元が国境を
超え浸透。中国は、今年の夏から人民元での貿易決済を東南アジア
などの企業との間で進め、ドルの機能を奪い始めた。じわじわと
進む人民元の国際化、人民元がドルに取って代わってしまった。」と
報道していました。
皆様はこの真っ赤な嘘を信じますか?
NHKも民放も新聞も、そろってここまで報道すれば誰でも信じてしまい
ます。今日はこの中国の真っ赤な大嘘を暴いて見たいと思います。
まず中国GDPの大嘘について何清漣元中国記者の著書2005年「中国
の嘘」から一部抜粋します。
「中国経済は実はぼろぼろである。金融、財政、社会保険といった社会
と経済の『支柱』はすべて破綻寸前である。中国が20年連続でGDPの
高成長の維持という奇跡を成し遂げたと吹聴する目的は、主に良好な
国際的イメージを作りあげるためであり、それによってより多くの国際
資本を吸収しようとする意図があった」
「中国が隠している病巣、貧困人口の増加速度が富裕人口の増加速度
をはるかに上回っている。農村経済の破綻、重工業の衰退、中小都市
の急激な没落、中国の持続可能な発展を支えきれない環境破壊」
「中国はGDP成長率で『ひとり勝ち』の局面にありながら、経済学的に
ありえないことに需要、物価、就業率といった指標は下がり続けている」
「中国の各クラスの政府は『中国経済の繁栄』をさらにもっともらしく
見せるために、日頃から統計データをせっせと捏造している」
「中国では各クラスの役人がみな経済成長のデータを捏造している。
そしてなにより中央政府自身がそれに輪をかけた嘘の達人なのである。
役人たちは毎年データを捏造する、なぜなら低すぎると出世の妨げに
なる。経済成長率は各クラスの役人の業績を評価する指標となる」
「数字が役人を作り、役人が数字を作る」
これらの何清漣氏の著書2005年「中国の嘘」からの一部を読むだけで
中国の真実が見えてきます。この本を読めば、中国の真実がよく
分かります。
何清漣女史は上海・復旦大学で経済学修士号収得、湖南財経学院
教授、深圳市共産党委員会宣伝勤務の後,深圳法制日報の記者・
編集者。97年「中国的陥宑」を危険を避けるために香港で出版、
98年危険な一部を削除し、題名を「現代化的陥宑」日本訳「中国現代化
の落とし穴」と改めて中国で出版、中国共産党体制の政治タブーに触れ
たことから、発禁処分になり、さまざまな迫害を受け、米国に政治亡命を
する。
2005年ニューヨークにて「中国の嘘」を出版、世界に衝撃を与えました。
ここ数日の日本のマスコミの中国絶賛報道に日本人が何も疑問に感ぜ
ずに信じてしまう危険性に危惧しています。
なぜこのような中国のインチキ報道を検証もせずに信じてしまうのか?
何清漣氏は「その原因は、言葉の壁や中国当局の情報操作によって
正確な情報を入手しにくい事、中国に長期滞在するなど実際的な経験
が欠けている事、そして中国との利害関係への配慮がはたらくことだ」と
言っています。
そして何清漣氏は「中国政府は各種のデマを作ることに長じ、しかも嘘
をついて恥じ入るどころか、自分は『民主政治』を実行していると言い
ふらす鉄火面振りである」と述べています。
内部の経験者としてまた観察者として中国社会の真実を暴いた何清
漣氏著書の「中国の嘘」は、北京や上海しか見ていない日本の高級
官僚や政治家、中国専門学者、マスコミに携わっている人たちは大きな
責任として読む義務があります。
昨日の報道ステーションで古舘氏の横に座っているコメンテーターは、
「揺らぐ世界のドル、人民元の野望」を受けて、彼は「ここまで中国が
経済発展し人民元が強くなれば、鳩山首相の提唱している「東アジア
共同体」を作って人民元と円を共通通貨にする必要がありますね!」と
恐ろしい事を言っていました。
はっきり宣言します。人民元がドルに取って代わって基軸通貨になる
事は100%ありえません。中国の圧力に屈してごく一部の中国取引の
企業は貿易決済を人民元でやり始めていますが、ごくごく少数です。
長くなりますのでこの件については次回にもう少し詳しく書いて見ます。
最後にテレビ報道番組のキャスターやコメンテーターのイメージによる
明らかな世論誘導によって美しい日本が融けていきます。
悲しいかなブログの発信力はまだまだ弱いです。めげずにこれからも
頑張るつもりです。
