私のブログは中国、韓国、アメリカを中心に独りよがりの意見を
好きなように書いてきました。特に中国、韓国は実体験をベースに
して、自信を持って書く事ができます。
しかしアメリカについては複雑すぎて、自信が持てません。時々
とんでもない事を書いているような気がします。
一党独裁の中国共産党の考え方は単純で何を考えているのか、何を
しようとしているのか、おおよそ読めます。
しかしアメリカは政府を動かす勢力がその時代によって変わり国の
方針が180度変質してしまいます。それは単に民主党と共和党の違い
だけではありません。
多くの日本人はアメリカが大統領とホワイトハウス・スタッフに
よって動かされていると信じていますが、アメリカを動かしている
真の力はほかにあります。
この真の力を握っている人間たちの考えや動きを抜きにしてアメリカ
の真意を見極める事はできません。
それではアメリカを動かしている真の力とは、今まではミリタリー・
インダストリアル・コンプレックス(軍産複合体)でした。
しかし近年はロックフェラー家を中心にした国際金融資本家勢力が
軍産複合体系の人たちを押しのけてアメリカを動かしています。
それでは軍産複合体について簡単に説明します。第二次大戦後ペン
タゴン(国防総省)とCIAの誕生によって、軍、企業、大学の三者協力
体制が出来上がりました。
この軍事組織は年々膨れ上がりペンタゴンと直接契約する会社は約
二万社以上に膨れ下請けだけでも10万社以上、その他金融面を司る
多国籍銀行団、多数の大学研究室やシンクタンクなど、アメリカ
経済界を握る巨大な怪物に成長したのです。
軍産複合体はアメリカGDPの17%をしめ雇用は20%近くまで膨れ
てしまいました。
つまり常にどこかで戦争を起こして生産され続ける武器を消化しな
ければアメリカ産業界もアメリカ経済も成り立たなくなってしまった
のです。
しかしアメリカ金融業界を支配し世界中に金融危機をもたらした国際
金融資本家(ロックフェラー中心)たちが軍産複合体の勢力を弱め実質
アメリカを動かし始めています。
軍産複合体は中国を最大の敵と考え中国包囲網を取ってきましたが、
ロックフェラーは昔から親中国で、中国を発展させ世界経済の牽引役
に仕立てる長期戦略を持っていました。
軍産複合体にとってその存続を確実にするためには、世界が常に緊張
状態になければなりません。そのような状態作りに世界を持っていく
ためにブッシュ大統領は自在に操ることが出来ました。
しかしオバマ大統領は、核兵器のない世界、軍縮、利害が異なる国家
との対話などは,確実に軍産複合体を衰退させ、結果としてアメリカ
の力を弱めていきます。
この構図はケネディ大統領時代とそっくりです。ケネディは常に
全人類の恒久平和とか、核兵器の段階的破壊などを繰り返してい
ました。
そして1962年キューバ・ミサイル危機を境として、最大の敵ソ連と
急速に親しくなり、1963年米ソ間で初めて核兵器の実験停止条約が
結ばれました。軍産複合体にとって米ソが完全な信頼感で結ばれたら
ソ連という敵はいなくなってしまいます。
敵がいなくなれば軍産複合体の存在価値はなくなってしまいます。
その上ケネディはベトナムについても撤退を決定していました。
軍産複合体が存続し繁栄するためにはケネディは邪魔な存在です。
1963年11月22日テキサス州ダラスで暗殺されました。ケネディは
翌年の再選に向けた選挙を控え無防備なオープントップでのパレード
を行いました。
ダラス市警やシークレット・サービスは銃撃に対する安全面の見地
から透明な防弾カバーをオープントップにかぶせる事を主張しました。
不思議な事に大統領の側近と同乗者のテキサス州知事コナリーは
防弾カバーの使用を拒否しました。
核廃絶の理念を掲げたオバマ氏とこのときのケネディ氏がダブります。
軍縮と話し合いを掲げたオバマでは、武器を吐き出す市場がなくなって
しまいます。まさに軍産複合体の存続の危機です。軍産複合体の存続
を確実にするためにはオバマはやりづらい大統領です。
ところが実質的成果を全く挙げていないオバマ大統領にノーベル平和賞
を授与すると発表されました。
ノーベル賞委員会はオバマにノーベル賞を与える事によって彼を暗殺の
危機から救いました。なぜならたとえ国益のためとはいえ、ノーベル賞
を貰った大統領を暗殺すれば世界中から非難をあびアメリカの威信も
信頼もなくしてしまいます。
しかしすでに失業率が10%になり米国の破綻感は強まり、そのうえ
軍需産業まで縮小すれば失業率は15%くらいまで上がってしまいます。
そんなことはお構い無しにアメリカ政権を動かしているロックフェラー
のNY資本家はアメリカと一体化してきた軍産複合体の弱体を進めて
います。ユダヤ人を中心にした国際金融資本家たちはアメリカ国益より、
自分達の利益中心に考えます。
アメリカで生まれ、アメリカの国籍を持ちながら心はユダヤ人です。
この部分が見えないとアメリカは全く分析不可能になります。
敵国ソ連の崩壊により、今度は共産国家中国を最大の敵にして、
世界の緊張感を盛り上げる筈が、国際金融資本家たちは中国を経済的
に太らして中国と対立できない状況を作ってしまいました。
しかし自国の覇権の消滅と衰退を目の前にして手をこまねく軍産複
合体ではありません。戦争経済を維持し世界の覇権国としての威信を
保つために次の戦争を準備しなければ生きていけません。
それには台湾か、朝鮮半島が戦争になり米中戦争に繋がる展開しか
残されていません。
今日もアメリカに対して危うい深読みをしてしまいました。
今日は気持ちのよい秋晴れと祭日に免じてお許しください。
