6カ国協議でアメリカ代表を務めていたヒル国務次官補が、次のイラク
大使に指名されることがほぼ固まった。(韓国中央日報、2月3日)
オバマ政権下で6カ国協議代表に留まることを必死に画策してきた
ヒル氏が、いまだ混迷を極めるイラクの大使とは、すこし驚きました。
外交官としては東ヨーロッパ専門でマケドニア、ポーランド大使などを
務めています。一時韓国大使にもなっています。
中東地域の専門でもないヒル氏が任命されるとは、異例です。
危険すぎて誰もなり手がないイラク大使に任命されたということは、
6カ国協議が失敗だったと、オバマ政権が判断したと思われます。
北朝鮮に完全に取り込まれたと疑念をもたれていたヒル氏にとって
6カ国協議代表に固執するのは当然だと思いますが、彼に対する
疑念は以前アメリカ議会でもかなり追及されていました。
下院外交委聴聞会で「北朝鮮がシリアに核拡散をしたという疑惑を解明
せよ」と要求した事に対してヒル氏は「秘密事案として分類されている」と
して返事を避けました。
デン・バートン議員は「あなたは北朝鮮の拡散疑惑を隠すのか、なぜ
北朝鮮支援資金1億600万ドルを承認し、テロ支援国削除をしなけ
ればいけないのか、あなたは状況を明らかにする義務がある」と
猛攻されていました。
彼の上司であるライス国務長官も聴聞会で問題を集中的に追及されたが
「ノーコメント」で貫きました。
彼は4年間も米国首席代表として6カ国協議に携わってきましたが、
結局北朝鮮を利するだけで核を放棄させる事は出来ませんでした。
その間北朝鮮は完全な核保有国になり、その上重油支援を4カ国の
合意まで手に入れました。
誰が見ても北朝鮮外交の勝利です。ヒル氏は6カ国協議失敗論について
見解を尋ねられると「2005年9月合意以降、北朝鮮は1キログラムも
プルトニュームを製造していない、明らかに6カ国協議が寄与した」と
答えていますが、誰も険証できません。
最近のニューヨークの講演で、彼は対話相手としての北朝鮮について
「完璧なモメンタム・キラー」で次に向かおうとすれば「タイムアウト
を宣言する」と言い訳しています。
「米国と中国の間も北朝鮮のおかげでよくなった」と述べ、失笑をかう
しまつ。
ヒル氏は北だけではなしに、中国とも連携していたのではないかと
疑っています、その上盧武鉉政権時代の韓国とも通じていたのでは
ないかと思われます。何故なら韓国はヒル氏に勲章まで授与しています。
韓国の意向にそって動かないかぎり勲章など貰えるはずがありません。
北朝鮮の工作にはまったヒル氏を日本では「キム・ジョンヒル」と呼ん
でいます。この皮肉がおそらくオバマ政権内に伝わり結果イラク大使に
飛ばされたものと推測されます。
日本国にも北朝鮮の地下工作がかなりの効果を上げていました。
買収された政治家は左翼陣営に属する人たちだけではありません、
自民党の中にも北朝鮮との深い関係を持っている有力議員たちが
多数存在しています。
彼らが構成している「日朝友好議員連盟」が朝鮮総連の活動に手を貸し
擁護してきました。調査が進むにつれ拉致を遂行するための手助けを
朝鮮総連の多くのメンバーが関与していた事実も発覚しています。
その結果、多数の日本国民が北朝鮮によって拉致されてきました。
拉致を金正日自身が認めたとたんこれらの議員は口を拭って知らん顔
を決め込んでいます。(検索すればこれらの議員の名前が分かります)
北朝鮮の支援勢力は政界にとどまらず、学会、マスコミにも多数存在
しています。この友好議員の責任を放置せず、国民は声を挙げるべき
です。
カネで買収された売国政治家を一国も早く排除できる「スパイ防止法」
の制定を急がなければいけません
