日本国において、左翼を退治することは非常に難しい。なぜなら
本人たちは自分たちは左翼思想に染まっているなどとまるで感じて
いないからです。
自分達の考えを広めていくことが日本を良くするとひたすら信じて
います。つまり「人権」や「環境」、あるいは「平和」「平等」といった
一見誰も反対できない理念的な美辞麗句の裏に共産主義思想が
織り込まれていることに全く気がついていないからです。
一般市民なら別に問題はありませんが、国政を預かる政治家が、
これらの言葉を自国の中心に持ってきますと、国家観のない「護憲」
とか「反戦平和」といった空虚で無責任なイデオロギーの奴隷になって
しまいます。
この文章では理解できないと思います、そこでこの綺麗な言葉の呪縛に
取り込まれた野中広務氏を例に挙げて(政界から既に引退)書いて
みます。
北朝鮮に対する食料支援について彼は「隣国が困っているのに、援助
をせず、心を通わせないで、拉致問題が本当に解決するのか。」
「日本は、国民感情があるから拉致疑惑やミサイル、核問題などを先に
解決しなければならないと主張するが、拉致問題といえば、日本は
殖民地支配当時、どれだけの多くの朝鮮人を拉致、強制労働、殺害
してきたか、これに対する謝罪と補償を進めるという立場を、日朝国交
交渉の過程で明確にすべきである。」と言って、北朝鮮へ米の大量提供を
はじめました。
野中氏の「困っている人を助けるのが何故悪い」という思いは余りにも
単純で、余りにも滑稽です。彼の心情である人権感覚、人道意識が
国家主権や国益意識を消してしまったのです。
彼が言っている殖民地、強制連行などは歴史を知らない無知からきて
います。はっきり言って国政を預かる政治家になってはいけない人
なのです。
政治家が国益を無視して人権、平等、平和などを判断基準において
政策を進めると彼のようなとんでもない人物になってしまいます。
北朝鮮に援助したことによって少しでも拉致が進展したのならまだ
少しは救いがありますが、現在にいたって何も進展していません。
援助をせっせと貢いできたために、核を持たれ、そのうえテポドンを
日本海に発射され、恫喝までされています。
政治家の無知と甘い見通しのために国民の血税を浪費した愚かな
政治家が自民党内にまだ多数存在しています。
政治家にとって優しさから発する人権意識は、たんなる無知から出た
自己満足にすぎません。飢餓に苦しむ北朝鮮人民を助けるという発想は
正義の人に見えますが、援助された米が人民に届かず、軍に支給されて
います。
北朝鮮の飢餓は金正日の国民を虫けらとしか考えてない独裁体制が
生んだ人災なのです。
政治家なら援助することは金正日の延命に手を貸すことになり,かえっ
て北朝鮮の民衆をいっそう苦しめ、そして日本をますます危機に落とし
こめてしまうと考えるべきです。
今多くの分野(マスコミ,学界、官界)で野中氏のような無知なで歪ん
だ人権がこの国を支配しています。弱者の視点、弱者救済を御旗にすれ
ば、もう誰も反対できません。
そして左翼を意識しない左翼の人たちが政府や地方自冶体の審議会
などのメンバーにどんどん入り込んでいます。
彼らの優先順位は、弱者、平等、人権、平和などが思考の中心で、
そのために血税を平気で使い膨大な赤字を発生させています。
結果この国はますます歪な国になっていきます。
我々通常人は一般的に左翼は下から権力を奪取して、権力を握って
自分達の考えを実行するものだと思っていますが、日本では、既存の
体制に入り込み,寄生して、そこで権力を得て日本を左翼化して
いきます。恐ろしいことに現在ではむしろ左翼のほうが体制側になって
います。
日本国民の多くはまだ普通の神経を持った保守的な人々です。これらの
声なき声が望んでいる保守的な考えが自民党議員に反映されないのは、
彼らの思考も知らず知らずのうちに左翼思考の毒に犯されている
からです。
マスコミのリードで弱者、人権、平和、で迫られるとまともな人たちも
たちどころに思考停止になってしまいます。
民主党のなかでも保守的な考えの人たちが、旧社会党を抱き込んだこと
によっていまや完全に左翼思考の毒に侵されてしまいました。
民衆党が政権を取るということは、それは旧社会党が政権を取ったこと
になります。このことに気がついていない人がほとんどです。
だから保守支持の国民も 民主党は元々自民党にいた人たちだから
心配がないと、つい思ってしまうのです。
最近の民主党の主張を聞いていますと、まさに旧社会党の主張その
ものです。
衆議院選挙を目の前にして、いまわが国は、戦後最大の危機にあると
言っても過言ではありません。
真正保守の政治家が新しい政党を立ち上げてくれることをひたすら
願うばかりです。
