今朝の新聞を読んでいると6カ国協議で日本人だけが真面目に
取り組んでいて、滑稽で哀れに見えます。
各国は北朝鮮の核問題は単に看板だけで、ホンネは別のところに
あります。各国の共通した狙いは「レアメタルの宝庫・北朝鮮」
北朝鮮の資源をめぐる争奪戦は、すでに始まっています。
もし、北朝鮮の現体制が一夜にして崩壊するような事になれば、中国、
ロシア、アメリカ、韓国がこれらの地下資源に殺到します。
金正日の病状如何によっては、その時が近づいています。
その前に北朝鮮に眠る地下資源の利権を確保しておくために各国は
6カ国協議の裏で必死に暗躍しています。
この地下資源を別にして中国とアメリカを心理分析してみます。
中国政府は「中国は地域大国から世界大国になった」という意識が
過剰に働いて、世界における中国の役割について、野心的になって
います。
そのために中国政府は6カ国協議という形で国際危機を解決する
ために指導的立場をとっていることに満足しています。
中国が当事者でない東アジアの政治問題に、これほど深く、広範に
関与したのは始めてのことです。
それまでの中国外交は隠れた裏工作が得意で、世界のニュースに
なるときは中国恫喝の外交しか載りませんでした。
ところがこの6カ国協議の舞台で中央に進み出て、初めてスポット
ライトを浴びたのです。
中国が新たに国際外交でリーダーシップをとるようになったことに
中国の威信を示す宣伝としても予期せぬ成功でした。
以前6カ国協議中は中国のマスコミは大きく報道していました。
「中国が主役の歴史的な会談」という報道で政府も国民も、興奮
していました。
最近の中国は以前のコワモテのイメージを一掃すべく、少し
路線を変えてきています。中国は国際社会の不安をほぐすために
たとえ軍事大国になっても、「責任ある大国」だと見られようと
努力しています。
ところが時々衣の下の鎧が見えて、国際社会もあまり信用して
いません。
さてアメリカの分析です、来年政権が代わりますが、北朝鮮外交が
継続されるかどうかわかりません。
しかし2006年10月ワシントンポスト紙に載ったライス国務長官の
コメントを読めばアメリカのホンネが分かります。
ライスが「北朝鮮の核実験がアメリカには純利益をもたらした」と
言ったのです。まさに日本人にとって仰天コメントです。
ライス長官だけでなくアメリカ行政府の一部の高官たちも今回の
核実験が対北政策をめぐる政府内の議論を終わらせると言い、北朝鮮
が核実験をしてくれるのを密かに期待していたと新聞は伝えています。
AP通信は中国が北朝鮮に対して厳格な姿勢をとることは、今後の
アメリカがイラン問題や経済問題とかかわり、中国の協力を求める
のによいきっかけとなると報道しています。
アメリカが北朝鮮のテロ支援国家指定を解除したことは なにも変節
したわけでもなく、日本を突然裏切ったわけでもありません。
既定路線だったのです。
北朝鮮のテロ支援国家解除は中国もロシアも韓国も歓迎しています。
それは北朝鮮を敵に回して地下資源の権利を失いたくないからです。
そして解除することによってアジア開発銀行の資金をたっぷり使える
からです。
特に中国、韓国は北朝鮮の地下資源開発にこのアジア開発銀行の資金
をあてにしています。
アジア開発銀行の最大の出資国は日本とアメリカです。歴代総裁は
すべて日本人が就任しています。現在の総裁は黒田東彦氏です。
しかし彼は危険な「東アジア共同体」の推進者です。「共同体」とは
物と人の流れを自由にする経済統合を超えて、参加各国がもっと単一
性を強め、一つの国家のようになる状態を意味しています。
つまり日本と中国が一つの国家ふうの共同体となることは、中国が
日本を吸収してしまうということです。
開発銀行総裁の黒田氏は日本を中国に売り渡すために中国と一致して
「東アジア共同体」を主張しています。
日本の一部の政治家もこの話に乗っています。東アジア共同体の
会長は中曽根康弘、その他 外務省の伊藤憲一、田中均、
藪中三十二、などが構想関係者として名前が列記されています。
これは身の毛もよだつ恐ろしいたくらみです。価値観や世界観が
天と地ほど違う中国人,行儀の悪い不潔な国民、反日思想で教育
された国民、と真面目な日本人が一緒に住めるはずがありません。
1千万人移民計画はこの「東アジア共同体」の流れを作るための
前段階の計画です。最近中国人が日本で異常な増え方をしています。
黒田氏はすでに中国の走狗に成り下がっています。
話が相変わらず横道にそれました、6カ国協議に戻します。
ロシアの資源探査チームの調査で、北朝鮮の西海岸地域に
600億バレルもの石油が埋蔵されていることが判明しました。
その上タングステンが世界の埋蔵量の半分が北朝鮮にあり、
アルミニュウム、マグネサイト、モリブデン、コバルト、さらに金、
銀、チタニュームなどが大量に眠っていることも判明してきました。
世界の投資ファンドが目の色を変えて北朝鮮に擦り寄っています。
今までの北朝鮮の自信たっぷりな強気の姿勢は、6カ国協議の最中に
各国の申し出が相次いだためです。
イギリスの投資ファンドは北朝鮮は今後急成長が期待できる新興市場
と位置付けして、積極的に動いています。
拉致問題を抱える日本は真剣に6カ国協議に取り組んでいますが、
北朝鮮との取引でおおきな利益をあげようとしている各国のファンドに
とって真面目な日本は邪魔なだけです。
各国にとって日本は利用するだけで、政治ゲームは常に日本抜きが
世界の常識です。
日本の政治家や外交官は国を売ることに罪の意識を感じない売国奴
か?あるいは単に知識のないノータリンか?
私には分かりません。
