日本は21世紀生き残っていくためにはあらゆることを想定して
準備しなければいけません。
そのために日本の運命を左右する中国やアメリカを徹底的に分析
する必要がありますが、 近年複雑化した国を分析するには、単純な
思考ではとても追いつきません。
それは一国の考えや国民の愛国心だけではなく、巨大企業の利益
まで含めた考えを分析しないと片手落ちになってしまいます。
戦後 民主国家においては、経済の発達がモンスター企業を多く生み、
それらの企業が利益の為に平気で国を売ります。
そしてアメリカのように巨大化した企業が国を自分達の都合の
いいように動かすようになってきました。
この資本主義の弱点を中国はうまく利用しています。
例えば中国市場で進出して利益をあげたいインターネット関連企業が、
中国の情報規制に加担しています。
グーグルも中国政府の検閲規制に従い,中国版において、
「天安門事件」「法輪功」「台湾独立」などは削除しました。
マイクロソフトも2005年、中国を批判する人気ブログを、中国政府
の指示で閉鎖しました。
このように企業が利益の為に中国統制下に組み込まれていっています。
日本でも中国に進出した大手企業は中国のプロパガンダに加担して
います。トヨタの元社長の奥田氏は小泉首相の靖国神社参拝を批判
しました。
日本のメディアもバラ色の中国を盛んに報道していましたが幸いにも
毒餃子事件以降、少し報道も変わってきました。
しかし日本メディアは中国の情報統制に組み込まれて、中国プロパ
ガンダに加担した報道を長く続けたために、日本人の中国に対する
正確な判断力を長く奪ってきました。
アメリカの中国政策の完全な失敗です。もともと敵性国家と認定して
いたにもかかわらず、利益優先の企業群に振り回されて焦点が
ボケ始めてきています。
中国は人民解放軍の中に国が存在しているように、アメリカも巨大
企業群の中にアメリカ合衆国が存在しているような歪な国になって
います。
アメリカの中国人分析の最大の勘違いは、中国人を普通の人間を土台
にして、思想の違いや性格の違いだけで分析したところに大きな
間違いをしてしまいました。
この地球上にアメリカ人が想像もできない行動原理によって動く人々
がいるという事を理解できなかった、おそらく今もまだアメリカ人は
中国人を理解してないと思います。
アメリカの中国政策は、中国経済を発展させる事によって、民主的
で安定した国になり、世界経済システムに組み込んでいく、その結果
国際協調路線を歩むようになるという期待に基づくものでした。
ところがアメリカと日本のお陰で豊かになった中国は「地域覇権を
狙う侵略的な国」の正体を見せてきました。アメリカも中国の悪意の
ある野望に気がつきました。しかしアメリカ経済がすでに中国に
あまりにも深く関与しているために、身動きが取れなくなっています。
いまアメリカの中国観は相反する二つの考えの中で揺れ動いています。
「中国はアメリカ市場に依存している、アメリカも中国の米国債購入
に頼っている、お互い利害が一致している間は米中対立は避ける
べきである」という考え。
もう一方は「中国が独裁共産国家のまま強くなれば、アメリカの
アジアや中東などの影響力が弱くなる、すでに中国はアメリカを
アジアから排除し、日本を中国に従わせようとしている、そのうえ
世界中から資源の強奪を始めている、このまま放置すれば中国の
脅威は避けがたいものになっていく」という考えです。
ところがここに至ってアメリカの金融問題で、経済脆弱な中国の急激な
落ち込みは中国の世界覇権国の野望もついに崩れ堕ちるだろうと
アメリカのペンタゴン情報局は判断しました。
相手が普通の人間が住んでいる国なら情報局の推測も当たりますが、
残念ながら中国人は全く常識はずれの異質な人間の世界だったのです。
中国の野望がしぼむどころか、アメリカの裏庭である中南米の石油
にまで手を伸ばし始めています、そして資源バブルで自信をつけた
ロシアと再び親交を深め、ロシア極東地域の資源を買い取り、ロシア
から3000億ドルの兵器を買い取る契約を締結しました。
中国最大の敵アメリカと対抗するためにロシアと以前のように同盟を
結びました。
中国人民軍の朱成虎将軍は「アメリカと核戦争が起こったら、我々は
世界を手に入れることができる」「アメリカは強大な国力を保って
いるので、徹底的に消滅させないと,害を残すことになる。アメリカ
を消滅させるには、我が国の備蓄する核の10分の1で十分だ」と
豪語しています。
「核戦争はたいしたことではない。中国人が半分死んでも、女性は
相変わらず子供を生むから、中国は復活できる」
この将軍の発言はまさに狂気です、まるで紀元前の秦の始皇帝時代
から一歩も進歩していません。中国将軍の思考は中国歴代皇帝と
同じです。
アメリカはここに至ってやっと中国は最大の「ならず者国家」であると
気がついたとおもいます。(私の希望的推測)
米中対決のシナリオができつつあります。未来対決の構図は
「日米対中露」の激突です。アメリカは日本の憲法を改正させて
核の保有を認め、最強のパートナーに仕立てていきます(私の希望)。
日本の外務省はこの巨大両国を真剣に分析しているのだろうか?
国家意識、主権意識のない外務省や政治家はこのまま中国の
いいなりになって、この日本を滅ぼすつもりですか?
手を結ぶ相手は人間にして下さい。
「敵は中国なり」を国是にして進むことが、日本の生きる道です。
