今日は10月13日体育の日です。土日,祭日はブログを書かない
主義ですが、金曜日に書いたブログの最後の言葉「日本人とは
何者であるかと言う事が問われる選挙」と書いたことについて
もう少し詳しく書いて欲しいという個人的なメールが入りました。
そこで今日はこのことについて少し書いてみます。
戦後、日本人を支配してきたメンタリティとは、「何か」について
考察してみたいと思います。
日本の先生や知識人が子供たちに常に教えてきたのは、「良いことを
しましょう」「全ての人と仲良くしましょう」「好かれる人に
なりましょう」というごく当たり前の言葉を強調して子供たちを
教育してきました。
ところがこの善人の言葉を進めると、「何かをよりよくしよう」という
積極的な考えが育っていきます。このことは別に悪いことでは
ありませんが、「より良いものとは何か」が問題なのです。
「家族、地域、所属するグループ、社会、国、のあり方をよくしよう」
という ここまでの考えなら何の問題もありませんが、左翼といわれる
人たちは、これらを飛び越えて「人類のあり方をよくしよう」という
行き過ぎた考えに囚われてしまったのです。
そして社会主義、マルクス主義、フェミニスト、人権などが人類を
幸せにするという思想に 染まっていきました。
結果、ソ連や中国などの社会主義国を本当に理想を追求している国
だと無理やり思い込んでしまったのです。
この人類の幸せを実現するためには、自分達が生まれ育った資本主義
国家日本を破壊しなければならないというとんでもない考えに、
囚われていきました。
日本の大新聞もこのような思想の上に立って報道してきました。
特に朝日新聞は社会主義国家の不都合なことは見事な
くらい報道せずに、逆に朝日は戦後長く共産主義国家は天国だと
宣伝していました。例を挙げると北朝鮮のことを「地上の楽園」
「差別もない」「貧困もない」「自由もある」と言っていました。
結果、「北朝鮮の帰国事業」が始まり、多くの(9万3000人)人々が
地獄の苦しみを今も味わっています。特に拉致の問題について朝日は
以前は、「それは韓国の謀略だ」とか「右翼の陰謀」だといい、最後は
「証拠がない」と一蹴していました。
朝日は中国の文化大革命をも礼賛していました。ところが大量虐殺で
あることが分かっても謝罪もしません。
「共産主義国家はまともでない」という証拠が続々と出てきても、
朝日や左翼の人たちは聞く耳を持ちません。
結局彼らは、社会主義思想が善、資本主義が悪、という信仰で、
何も見えなくなっています。
そして資本主義国家である自分の国日本を破壊して、新しい
社会主義国家を建設することが自分達の使命だと思っています。
話がまたあさっての方向に飛びましたので、本筋に戻します。
自分の国より人類全ての幸福が優先されると、自分の国は
おかしくなっても平気、むしろ積極的に破壊したほうが近道と
考えてしまいます。
昔 右翼の大物笹川良一氏がテレビコマーシャルで「世界はひとつ」
「人類みな兄弟」と叫んでいました。朝日新聞とこの笹川氏は
事あるごとに対立してきましたが,日本国を飛ばして人類を優先する
考えはまったく同じです。
結局日本人の現実離れしたメンタリティーは右翼も左翼も
同じなのです。
「人類はみな兄弟」という誰も逆らえない素晴らしい言葉の呪縛に
よって日本人は地獄の坂道に向かって転げ落ちそうになっています。
その端的な例は「他民族共生国家」という思想です。
「人類はみな兄弟」の移民を受け入れることによって国がどの様に
変貌をとげていくかを少し考えてみましよう。
我々はNHKの大河ドラマや歴史書を見て歴史を深く再認識して感動を
覚えます。突然やってきた移民たちにとってそれらの歴史は自分達の
歴史ではない、故に何の感動も覚えません。
日本人と移民たちの間には共通の歴史の英雄、言葉、文化、信仰、
習慣、などをほとんどもたない。共通の価値観がない。
このような人たちが増えていくと、日本人が規範としてきた倫理観は
崩壊して、素晴らしい文化が自国のなかで滅びていきます。
人種の『るつぼ』アメリカを例にとって考えて見ます。
建国時のアメリカはヨーロッパのあらゆる人種によって構成されて
いました。それらの白人たちはキリスト教を中心にしたある程度の
共通の価値観を共有していました。
しかし最近のアメリカは黒人の自然増加以上に、アジア、
ラテンアメリカからの移住者が今や8千万人も増え続けています。
特にアジアの移民は定着すると直ぐに家族、親戚を呼び寄せます。
そのうえ不法移民が毎年50万人以上も入ってきます。
子供を生まなくなった白人女性に代わり、これらの移民が子供を
増やし続けています。
30年~50年経つと白人がマイノリティになると言われています。
アメリカ保守派の大物、パトリック・J・ブキャナンは「古きよき
時代は去り、往年の英雄の人気は地に落ち、アメリカが築き上げて
きた信念が消えてなくなり,神も英雄も文化も価値観も国も貶められ、
私たちは母国を失いかけている」と嘆いています。
11月に迫った米大統領選挙で、黒人はもちろんのことアジア系の
移民も圧倒的多数がオバマ支持で結束しています。
この調子だと黒人初の大統領が誕生します。
日本人が従来持っていたアメリカのイメージが根底から既に崩れて
しまっています。
ブキャナン氏は「我々がアメリカを捨てたのではない、アメリカが
我々を捨てたのだ、祖国を失うほど、この世に深い嘆きはない」と
記しています。
日本も移民を受け入れていけば日本に居ながら日本を失っていきます。
そのとき我々の子孫は「日本人とは何者であるか」と自問自答
しなければならなくなっていきます。
戦後60数年世界の情勢は刻々と変化を見せています、しかし日本の
メンタリティは一向に変わっていきません。憲法すら変えることが
出来ません。
日本はいまだに世界の現実を認識することさえ出来ません、国際社会
のなかで甘えの姿勢で生きてきた子供なのです。
悠長に構えている余裕はすでにありません。
日本がこのまま黄昏を迎えるのは、人類にとって大きな損失です。
日本人が日本人であるために、日本人の危機感と
意識改革が急がれます。
