世界の国数は196カ国(2007年)、北京オリンピックに参加した国及び
地域は204です。世界の人口は67億。
ところが民族は7000以上あるといわれています。
世界で もめ事が起こらないほうがむしろ不思議で、もめ事が起こって
当然なのです。
国の中に住んでいる少数民族は多数民族に同化されることを嫌って、
常に争います。
日本もある意味 多民族国家ですが、列強諸外国の外圧によって
大同団結した。
日本は幸いなことに海に囲まれた列島の中で暮らしてきた、その為に
外圧の脅威によって簡単に一致団結することができた。
しかし中国の場合の困難さは 中国大陸に住んでいる人たちの共通の
言語が存在しない。言葉が違うということは、たとえ隣村に住んで
いても、一致団結することなどありえない。
国という漢字は四角い囲いの中に王がいる、囲いとは城壁のことで
中国人にとって国とは城壁の中にある都市のことで、その城壁を
一歩出れば、そこは異民族がすむ外国である。
中国人はそうやって2000年以上も生きてきた。
こうした皇帝システムの中で生きてきた中国の人たちの心の中には
国家とか民族というものは存在しなかった。
民族の区切り、言語の区切り、血族の区切りでバラバラに
なっている中国が生き残る道は、皇帝の私有物である帝國を一挙に
中国という国民国家にすることだったのです。
そして1912年中華民国が建国され、国民国家への歩みを始めた。
今回の北京五輪は中国に住んでいる人たちに中国人、あるいは国を
意識さすためには最高の祭典だったのです。
北京五輪でたとえ5兆円掛かろうと、少数民族問題で各国から非難され
ようと、「国民国家」という最強の国家システムを手に入れるためには
最高のチャンスだったのです。
その点日本は幸運でした、海に囲まれているため、大陸国家と違い
外界から隔絶した状態で、日本語が独自に成長したのです。
お陰で日本が日本人という民族意識を持つことが出来た。
すなわち欧米諸国と接触する前に「日本人」という国民が成立して
いたのです。
中国は今必死になって国民を作っています。
一体化政策で中国は、宗教を禁止して民族色を薄め、言語も統一して
そこに住んでいる人は 全て以前から中国人であると思わせようと
いう神話を作りあげようとしています。
しかし中国は欧米や日本が既にもっている「国民国家」のシステムを
構築できません。
なぜなら最強の国家システムである「国民国家」の基本は、国民が
国家の主人であり、所有者なのだという考えが 中国共産党には
まったく無いからです。
中国は強大な軍隊もあり、経済も発展し 国連常任理事国でもあり、
国家としての体裁を充分整えているように見えますが、国民意識に
ついてはまだまだ問題が多い。
結局、国とは何かと言えば、正常な国民意識なのです。
中国を外から見ていますとナショナリズムが強烈で国民は一つに
まとまっているように見えますが、国民は自国の政府を恐れ嫌悪し、
直ぐ海外へ脱出することしか考えていません。
少数民族の離反は別にしても、国内は全国的な規模で「暴動」が
頻発しています、今 起こりつつある中国の経済危機は中国全体の
社会秩序を危険な状態に追いこんでいます。
一般の国民がまともな生活が出来るような社会システムが未だ構築され
ないまま、国民の不満は沸点に達しようとしています。
国民を銃と暴力でしか統制できない中国は、国家の体をなしていないと
いえます。
北京五輪で庶民の貧しい現場を塀で囲ったり、無理やり追い出したり
した中国は いまだに皇帝システムの方法で国を運営しています。
こういう国は結局 国民意識を育てることは出来ません。
中国は国ではなく「国もどき」の国なのです。
(先ほど日にちを間違えてアップしてしまいました、月曜日は雑用が
多すぎて頭が混乱していました。
指摘していただいてありがとうございました。)
← クリックしてもらえると励みになります

