昨日は中小企業の悲劇を書きました。
悲劇が起こる原因は、多くの日本人にとって中国は漢文を通じて
よく知っている国だと勘違いしたからです。
しかし我々がよく知っている漢文を通じての中国は2000年前の
中国なのです。
日本人は誰が権力を握ろうと、誰が天下を取ろうと、日本の歴史は
日本人に脈々と受け継がれています。
しかし中国の歴史は常に異民族が取って代わった歴史なのです。
彼らが主張するような一貫した漢民族の歴史ではありません。
ということは中国大陸としての歴史は存在しますが、中国人の歴史は
1912年清朝が滅び、中華民国建国され、初めて国を意識して
今日までのわずか100年くらいの歴史なのです。
何故なら中国には同じ言語と同じ歴史を共有する国民と言うものが
存在しなかったからです。
そのために中国政府は歴史を捏造してまで、国民国家化に向けて
必死にもがき苦しんでいます。
国民に対しても外国に対しても「黄帝以来4千年間、中国はつねに
変わらぬ姿で存在し、高い文明を誇ってきた、永遠不変の民族である」
と声高に主張しています。
日本も欧米人もこうした中国の捏造された歴史の宣伝にのせられて
しまった。
しかし中国は異民族の侵入によって人種が ころころ変わってきた。
中国人が誇る漢民族は 後漢末期の戦乱により ほぼ全滅し、
北方から侵入した遊牧民族に取って代わられた。
これが隋や唐である、日本の教科書によれば遣隋使は608年から
始まった、そして894年遣唐使が廃止されるまで数十回の使節が
派遣された。
この時代の日本は、日本人という意識はない,朝廷にしても、日本
列島全体が日本という国であるという感覚は持っていなかった。
ところが中国では隋が滅ぼされ唐が出現した。唐帝国は、朝鮮半島に
勢力を伸ばして,新羅を属国にして、百済、高句麗を滅ぼして、朝鮮
半島を征服した。
危機感を感じた朝廷は「倭国」から「日本」に名称を変更して団結した。
このときから日本は始めて国を意識した。
日本国の誕生である。
話を中国に戻します、北から侵入した遊牧民に漢民族が滅ぼされ
隋や唐が出現したが、契丹人の遼や、女真人の金に北半分を
占領されてしまう。
そして今度は、ジンギスカンのモンゴルに中国全土を征服されることに
よって消滅してしまう。
その後 明と言う一応中国人の帝國が建てられるが、その後、満州人
の清朝に征服される。
この中国の歴史の事実をながめたとき、彼らが声高に叫ぶ「永久不変
の中国」など どこにも存在していないことが分かります。
「中国は昔から1つの国家として存在し、そこに住む人々は中国
国民であった」と国民を教育しなければ13億の国民を1つに
まとめることなど 不可能だったのです。
中国国民に国家という概念をもたせ、民族と言う概念を持たせる
ために歴史を捏造しなければならなかった。
ところが中国の捏造歴史を 信じてしまった日本人が無邪気に
孔子や孟子の時代の中国人が いまも脈々と受け継がれていると
大勘違いをしてしまった。
昔からどれほど多くの日本人ビジネスマンが、漢籍を通じて身につけた
中国イメージに魅せられて、中国にわたり、散々な目に遭ってきたか、
「史記」「三国志」に登場するような,信義や礼に篤い中国人は
どこにもいない。現実にいるのは、油断も隙もならない詐欺師の連中
ばかりである。
この日本人の誤解は長年読まれてきた漢文にある。日本人は漢文
イコール中国語と思っているが、この2000年間漢文は中国語とは
まったく関係が無い。今の中国語と漢文はまったく関係がない。
このまったく関係の無い漢文の知識で中国人のイメージを膨らませて
しまった。
日本のビジネスマンは、孔子の教え「信なくば立たず」を基本において
ビジネスをしてきた。ところが2500年前に中国で生まれた孔子の
「論語」は中国人にとってまったく無縁の世界だった。
皮肉にも孔子や孟子の教えは日本人の人格を高めるのに大変役に立った。
しかし漢文の読めない中国人にとって 孔子は無縁の存在だった。
一部の科挙の試験を受けるための教材に過ぎなかった。
最近中国政府は孔子の素晴らしさに気がついて、世界中に孔子学園の
建設を始めた.孔子イコール中国人のイメージを世界中に植え付ける
プロパガンダを始めた。
中国人自身が孔子の教えで人格を磨くべきなのに、それを宣伝に使う
とはいかにも中国人らしい。
常に異民族が取って代わる中国大陸において、古代から共通中国語と
言うのは、一度も存在しなかった。
つまり中国人たちは近代になるまで、自分達が話している言葉を
書き表す手段がなかった、自前の文字がなかった。
ほとんどの中国人にとって2000年間漢文は理解不可能でした。
ところが日本人は昔から漢文を一生懸命勉強したために 中国人を
信義に篤く、礼を尊ぶ文化人の国であると信じてしまった。
漢文に書かれている中国や中国人像は、2000年前の中国であって
現在ではすでに人種が変わってしまっています。
人種が変わっても漢文が共通日常語なら彼らの精神の中に育って
いったが、残念ながら漢文を読めない中国人は漢文にまったく
影響を受けなかった。
皮肉なことに日本人はこの2000年前の漢文で教養を身につけ、
自然に人格を磨くことが出来た。
漢文に書かれた中国人と現実の中国人に出会った時、あまりの違いに
ショックを受けるのは当然です。
ところが日本のビジネスマンはひどい目に会わされても これは一部
の悪質な中国人である、本当の中国人は漢文に書かれているような
信義に篤い、礼を尊ぶ文化の国であると信じきっています。
我々日本人は漢文を返り点や送りがなをつけて理解しました、
日本人の素晴らしい知恵です。
中国人の知識人は最初から白文に取り組んで、意味をまったく
理解しないまま、丸暗記しました。科挙の試験に通るためです。
日本人の中には中国に対して抜きがたい幻想が居座っています。
もしこれから中国でビジネスを始めようとなさっている中小企業の
経営者の皆様、一度頭を白紙にして『中国人や中国のことを何も
知らないのだ」という自覚をもって行動してください。
日中合弁企業が失敗してしまうことが多いのは、中国のことを知って
いるつもりになっていることが最大の原因です。
中国人の辞書には「信頼」「信用」「正義」という言葉は存在しません
← クリックしてもらえると励みになります。
