昨日は平和主義者、人権外交に取り付かれたカーター大統領とアメリカ
の国益を第一と考えるレーガン大統領を書きました。
今日はその続きです
ペンタゴンのエリート達が待ち望んでいた強烈な保守大統領レーガンが
出現した。カーターによって弱体化された軍産複合体の復活です。
ありがたいことにレーガンの知識は白紙だった。
ペンタゴンのエリート達が彼を教育した。
国務、国防、CIA、などのメンバーが連日のようにホワイト
ハウスに嬉々として足を運んだ。
軍産複合体の申し子のようなジョージ・W・H・ブッシュをエリート達の
助言で副大統領に指名した。(現大統領と区別するために
「ブッシュ・パパ」と呼びます)
大統領指名を争う予備選でブッシュ・パパは知識の無いレーガンを
盛んに批判した、にもかかわらずレーガンはペンタゴンの助言に従って
ブッシュ・パパを副大統領に任命した。
結果 ホワイトハウスはペンタゴンのエリート達の思いのままに
動かせた。ブッシュ・パパの経歴を見れば正にペンタゴンの一員です。
ニクソンおよびフォード大統領の下で、アメリカ国連大使、危機委員会
評議員、CIA長官、などの要職を歴任した。
レーガンは強いアメリカを標榜して軍産複合体をますます大きく強固に
していった。彼の政策の殆どは、ブッシュ・パパとペンタゴンの練られた
戦略であると 推測してほぼ間違いないと思います。
そして1989年ブッシュ・パパが第41代大統領に就任した。
軍産複合体の傀儡政権レーガンによって膨大な軍事予算が戦力に
注ぎ込まれた結果 倉庫は武器や弾薬でいっぱいになり
早急に在庫を捌かなければいけない状況になっていた。
まず手始めにパナマのノリガエ政権にたいする侵攻を開始した。
口実は麻薬の浄化であった。
この程度の戦争では在庫をはかすことが出来ない。
そこでペンタゴンとブッシュ・パパは国際連合をリードして湾岸戦争を
企画した。このときCIAは民間の石油マンを装って
サッダーム・フセインにクウエートの石油の埋蔵量の多さ、国の弱点
国防の無防備、などを単なる世間話として喋った。
野心家のフセインはいつしかクウエート侵略を考え始めた、アメリカの
介在を避けるためにアメリカ大使を呼びつけ、クウエートの名前を隠して
探りを入れた。
すでにCIAからブリーフィングを受けている大使は「あなたの国が
何をしようが、アメリカは内政干渉をするつもりはない」
安心したフセインは1990年 隣国クウエートに突如侵攻した。
アメリカの罠に見事にはまってしまった。
国連はアメリカ主導でイラクの侵略行為を非難する決議を発表。
義理で参加した各国と多国籍軍を結成してクウエートからイラク軍を
撃退した。
おかげで倉庫に溜まっていた不良在庫を一掃することが出来た。
アメリカの目的は達成された。
その際ペンタゴンの指示にしたがってフセインの息の根を止めなかった。
在庫を捌かす市場を一回で失くすことは無い。
その後リベラル派のクリントンが登場。
軍産複合体にとってまたまた忍従の時が来た。
ペンタゴンのバックアップを失ったクリントンの外交は場当たり的で、
批判が多かったが、不得意の外交から国内問題・経済問題に主軸を
移した。
幸いにも経済の魔術師 アラン・グリーンスパンの助言のもとに
巨額の財政赤字を解消して2000年に財政黒字を達成し
空前の好景気になった。
クリントンは2期8年続いたあと軍産複合体の虎の子 待望の
現ブッシュ大統領が登場。
早速 ペンタゴンのエリート達がホワイトハウスにやってきた。
湾岸戦争以後,目立った戦争を経験していなかった軍産複合体が
衰退していた、そこでエリート達は戦争を誘発するための戦略を
練り始めた。
2001年の9・11同時多発テロを利用して軍事費を増額、
弱っていた軍産複合体にボーナスを与えた。
そして対テロ戦争と命名してアフガンに侵攻した。
これだけでは武器・兵器を消費するには小さすぎる、そこで
このために生かしていたフセインを再び攻撃すべく策を練り始めた。
CIAがイラクは大量破壊兵器を隠していると世界に偽情報を
流す。戦争の正当性を裏付ける情報を盛んにながす。
当時の開戦事由は
大量破壊兵器の保有、クルド人弾圧、フセインとアルカイダーが協力
関係にある。
しかしこれらの主張は根拠が足りないとして、フランス、ロシア、中国
ドイツなどが攻撃に反対した。
焦ったペンタゴンのエリート達は「湾岸戦争の停戦決議である国連安保
理決議が破られている」「イラクがアルカイダー等のイスラム原理主義
テロリストの支援を行った」など世界に主張した。
優秀な はずのペンタゴンのエリート達がとんでもないミスを
してしまった。フセインはイスラム原理主義者でなく逆の
アラブ民族主義者であり、両者は犬猿の仲である。
大量破壊兵器は発見されない、アルカイダーとフセインはまったく関係
がない、攻撃理由が見つからない、しかし正当性の無いまま攻撃しな
ければいけない緊急事態が起こった。
ペンタゴンの商務がホワイトハウスに駆け込んできた、「イラクが
石油輸出の決済をドル仕立てからユーロ決済に決定した」これこそ
アメリカの最大の危機である。
イラク攻撃に横を向いていたFRBのグリーンスパン達が積極的に
攻撃に賛同した。
これら一連の私の推測は元財務長官のポール・オニールが『政権開始
当初からイラク戦争の計画はあった』と
彼の退任後、政権の内幕を描いた「忠誠の代償」を出版のなかで暴露
されている。
穏健派のポールは意見の相違から政権内で孤立していた、恨み節が
思わず出てしまった。
彼の一言で作られたイラク攻撃の底が割れてしまった。
最近のCIAも質が落ちたものである。
アメリカの戦略はすべて戦争経済を維持するための主張であり、
行動であることを念頭に置けばアメリカの全てが見えてくる。
日本政府にいま必要なことはインフォメーションとインテリジェンス
である、コンピューターに情報をぶち込んで分析するインフォメーション
と諜報活動で得るインテリジェンスを手に入れればアメリカや
中国の行動を事前に察知できる。
陸軍中野学校を早急につくってCIAに対抗しましょう。
民間の優秀な人材を集めればCIAに勝てる、
但し外務省の人材は要りません。
← クリックしてもらえると励みになります




