5月1日のブログで「日本にとって今も昔も中国は最大のテーマ」と
書きました。しかし21世紀になってから中国問題は世界のテーマに
なりました。
北京五輪の聖火リレーによって中国国内だけではなしに世界中に
存在している中国人にナショナリズムの火をつけた。
中国共産党にとって同じ言語も同じ歴史も共有しない、ばらばらな
国民を統一するためには外部に敵を作り一挙に中国という国民国家に
しなければ生きる道はなかった。
いままではその敵を日本に設定して近代以降の被害体験を強調する
教育によって中華民族の統一を図ってきた。そのために
歴史を捏造して「永久不変の中国」を教え、愛国教育で国民を
洗脳して国家に対して忠誠心を持たそうとした。
その「愚民化政策」はある程度は成功を収めたが国民が政府を
100%信用することはなかった。
しかしチベットに対する虐待、虐殺によって世界中が中国を批判し
世界各地を回る聖火リレーが各地で妨害にあった。おかげで世界中が
中国の敵になってくれた。
中国政府にとってこんなありがたいことはない、そのために海外の中国人
も国家国民を意識し始め中国共産党政府と一体になった。
もともと中国人の精神の中には国家とか民族というものは存在しない。
彼らにとっての世界は城壁に囲まれた狭い閉鎖空間である。
そして、その城壁を一歩出れば危険が襲い掛かる異なった世界であった。
彼らはそうやって2000年近くも生きてきた。
近代に入り欧米諸国に中国が蹂躙され、小国日本との戦いにも簡単に
敗れた。そこで彼らは学んだ、皇帝の私有物である帝國を一挙に
中国という国民国家というシステムにしなければ、中国の命運は
尽きてしまう。
そのために戦後毛沢東は無理やり国民国家を実現させるために
少数民族をすべて漢族にしてしまう政策をとった。
結果、少数民族の文化を奪い、反抗する人たちを抹殺した。
もともと満州、モンゴル、チベットなどを領有する権利など一切無いが
軍隊を送り、無理やり領有して、歴史を改ざんして、永久不変の
中国領土にしてしまった。
そして支配の正統性を国内および世界に向かって宣伝した。
真実や歴史を知らされていない中国国民はチベットに
対して何故外国は内政干渉をするのか、「内政問題を批判する外国は
許せない、」とナショナリズムを高揚させた。
中国人は海外が中国を批判するのは、「急激に発展した中国に対する
嫉妬である」と、とんでもない愚かな誤解をしてしまった。
学校教育で思考を停止さす愚民化政策が効力を発揮した。
そのうえ中国を追われ、また逃げ出した中国人までも中国共産党政府と
一体化した。中国政府にとって思わぬ余禄である。
ここに至ってついに1912年の中華民国建国以来、やっと国民国家化
に成功したと中国首脳陣たちはおもっている。
中国の統冶者からすれば、理想的な中国人は「愚民」が望ましい。
政府のプロパガンダによって思考を硬直化させた国民は一時的には
共産党政府と一体化になるが、いずれ彼らを攻撃する。
過去の歴史がそれを証明している。
ナショナリズムは両刃の剣、共産党政府は剣が自分たちに向かわない
ために必ず軍事行動に突っ走る、その相手の第一候補は間違いなく
日本である。
そのために日米軍事同盟を反故にするためにあらゆる戦略を取り始めた。
都合のいいことに米国経済が中国労働力に構造的に支配されている。
米国が民主党に代われば「日米軍事同盟」より「米中経済同盟」を
優先する、日本も親中派の福田政権である、閣僚達も親中派が
抑えている。
日本の政治家も善意の一般国民も中国が戦争を仕掛けてくるのを
畏れてなるべく中国との摩擦を避けようとしている。
このような国が相手なら、もし戦えば、かならず勝てる、中国軍は
間違いなくそういう計算をしている。
日本の政治家も多数の国民も「そんな馬鹿なことはない,
考えすぎである、話し合えば全て解決する」と思っている。
この素朴な中国観が日本を窮地に追い込む、胡錦濤は邪悪な野心を
押し隠して日本人に笑顔を向けた、やがてその微笑が本物でないことは
北京五輪後にあらわになってくる。
ところが幸いなことに毒餃子事件と聖火リレーによって日本人も
中国人の実態が少しわかり出してきた。
日本だけではない世界各国も中国という異常な大国にどう対処するか
という新たな課題を突きつけられた。
ここで能天気な日本の政治家に言いたい、中国は狙いを定めた国に
対して最初は微笑みと友好で迫り、ある日突然牙をむく。
中印友好、中ソ友好、中越友好、がたちまち中印戦争、中ソ戦争、
中越戦争へと急転直下したことを思い出してください。
中国の友好ほど恐ろしいものはありません。
最後にビジネスマンの感覚として言います。中国において経済の
近代化は中国の発展を意味しない。
国家機関に属する人たちが、自分勝手に金儲けしているだけで、
その他の70%以上の国民はまったく無視されています。
年々深刻さを強めている環境破壊、空気は汚染され、砂漠化が進行し
飲み水が既に給水制限を実施しなければならない事態になり、国土
面積の25%以上が人間の移住に適さなくなっている。
この状態で国民がいつまでも我慢できるとは思えない、中国共産党
政府は国民の不満のはけ口として必ず戦争を仕掛ける。相手は
平和国家日本である。
憲法9条で縛られている日本はいくら攻撃しても反撃力は弱いことを
彼らは十分承知している。問題は日米軍事同盟である。
しかし日本の命綱、日米安保条約が反故になることは当分無い、
その前に本格的な「不況」が中国経済に襲いかかれば、極めて
短期間に大規模な「暴動」が中国全土で頻発することは避けがたい。
米国は本格的に異質大国中国の研究を始めた、世界各国も独自に
研究し中国動向に冷徹な目を向け始めた。
ただ日本政府だけが相変わらず「友好」の呪縛にかかって
「中国人も日本人も同じ人間、誠意を持って話し合えば理解しあえる」
という素朴な中国観だけが支配している。
ビジネスマンの経験からはっきり言います。同じ人間ではありません。
日本人の想像をはるかに超えたまったく異質な人間なのです。
日本人もアメリカ人もやがては中国も民主化するとおもっている。
しかし中国が民主化を実現する時は、中国が崩壊するときである。
言論の自由といったものを実現させれば、中国というシステムは
その瞬間に消えてしまう。
故に中国が本当に近代化することは、未来永劫ありえないと、私は
思っています。
このブログを書いている横でテレビが胡錦濤主席の来日を
報道している。胡主席は「日中は世界の平和と安定に貢献する能力を
持っている。福田首相とともに日中『戦略的互恵関係』を
発展させたい」そうです。
私はブログで何回も言っていますが中国人の言葉に真実や誠意は
皆無です。中国は平和と安定に貢献する能力はあっても、それを
世界のために使うつもりはまったく無い。胡錦濤氏の笑顔に過剰な
期待や幻想を抱かないことです。
中国外交の基本は「相手の弱みを握ることです」そのための友好で
あり微笑みなのです。
日本の政治家は肝に銘じてもらいたい。
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