幻想の中国と現実の中国   4月28日(月)

金曜日からの続きです。

私の拙い知識で中国人を解明するなど、おこがましいですが
とりあえず日本人が勘違いしてしまった中国像だけでも
取り払いたいと思います。

私が20年以上中国でビジネスをした経験上からの皮膚感覚を
土台にして解き明かしたいと思います。

長野の異様な聖火リレーを見て日本人のほとんどは中国の常識が
我々の非常識になっていることを認識したと思います。

4000人の中国留学生を沿道に集結させて、赤い中国の旗を振り、
チベット応援団に怒号を浴びせる様は、恥の文化を持っている日本人
の感覚からすれば、耐えられるさまではありません。

しかも中国政府は「中国人留学生が起こした大規模なデモが、海外の
反中勢力に大きな圧力になった」と高く評価した。

しかし現実は世界中の人たちは中国の指導者は責任ある大国としての
国際協調行動が取れない国だと学んだ。

私もビジネスで学んだ中国観は、日本人が想像も出来ない行動原理に
よって動く人々が、この地球上にいるということを知りました。

つまり、日本人と中国人とでは人生哲学が決定的に違っている、
この哲学の相違こそ彼らの行動を解く鍵です。

日本の親中派の政治家が、中国がどのような国なのか、
どのような国民性なのか、全く勉強せずに、「友好」という言葉を
簡単に使うが、愚かという言葉しか思い浮かばない。

金曜日のブログにも書きましたが、日本人は中国の歴史物語を読んで
中国に対して特別な思いを抱いてしまった。
一部の評論家は最近の中国をみて「徳も仁義も忘れてしまったのか」
と書いていますが、もともとそんなものはひとかけらもない人種
なのです。いやみで言っているのではなく、漢文を読んで育った
日本人の大勘違いなのです。

漢文に書かれていることが真実であると、無邪気に信じ込んで
しまったのです。
そして明治以降、多くの日本人は漢籍を通じて身につけた
中国イメージに未だに幻惑されています。

日本人は漢文イコール中国語と思っていますが、これも全くの
誤解です。少なくとも、この二千年間というもの、漢文は中国語と
まったく関係がない。

特に日本人に一番、影響を与えた「三国志」は、紀元前280年
頃の話で、明の時代に「三国志演義」として創作されたものです。
ところが日本人の多くがこの記述を史実であると思い込んでしまった。

日本人が長く影響をうけ尊敬している儒学の創始者「孔子」は
紀元前500年ころの人です。日本ではまだ弥生時代です。

紀元前の時代の中国人を現代中国人とダブらしてしまった。
だから漢文をいくら読んでも、現在の中国人を理解できないのも
当然のことなのです。

我々ビジネスマンも論語に書かれている『信なくば立たず』という
言葉を商人道の基本において商売をしてきた、しかし孔子の国
中国ではまったく無縁の世界であるということが思い知らされた。

日本人は中国人に会う前からイメージをふくらませすぎていたため
そのギャップの大きさに混乱してしまったのです。


それでは中国人が中国を意識し、国家という概念をもったのは
いつからだろうか?
次回はこのことについて考察したいと思います。

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日本人(私個人?)から見ると日中関係は中共の関係で「悪化」の一途を辿ってると思うのですが、日本の立派な政治家のお陰で「友好・友好」と中共に勝手に文字を使われている。
それも反日の材料・原料を日本人が提供した、しかも国際的にも一応は日本の一番読まれていると言う「朝日新聞」が製造元と言うのですから困ったものです、マスコミが日中記者交換協定?なんて言う「言論弾圧法」を容認する、そして国内では「言論の自由」なんて、でかい口を叩いているのですから読者は堪りません。
話はずれましたが中華の国民意識?沿岸部・都会の共産党員と言われる人だけでしょう、地方には無いのではないかと思います、現在世界に有る国では「最凶国家」「最狂国家」と呼ぶので有れば判りますが普通には未だ「国家」と呼ぶには程遠いのではないかと考えています。

無知さらしてるだけだと

特にこれがひどい。「だから漢文をいくら読んでも、現在の中国人を理解できないのも当然のことなのです。」

 これじゃあ、中共は儒教国家だと言ってもわかんないでしょう。アメリカじゃ日本以上に原典の索引作りとか、電子テキスト化してますよ。敵の思考パターンの根本は古典でしかないからです。

 この様なご見解の方が第一、白文読めるとは思えません。訓読した時点で日本語です。それに日本儒教は日本の倫理秩序の為に形成されるんで、支那の理解何ぞ関係ないでしょう。

 あまり素人がでたらめかくと笑われますよ。

 御気に触ったらご勘弁ください、でも、素人野球解説を得々としているに過ぎませんね。どんな方を読者に想定されているんでしょう。

それじゃあ

明治維新は何でできたの?日本漢学、特に陽明学左派の力でしょうが。おまけに近代化された日本軍の規律の素晴らしさはどっから来たの。あんたの言う支那に対する「勘違いしてしまった中国像」のおかげでしょう。

 それにあんた中国とかいって支那が蔑称だと洗脳されてるでしょう。その時点で支那理解なんか絶対できないね。「中国」という単語自体がイデオロギーでしょうが。それも調べてないの?

 現場で知った事がすべてじゃない、文献だけがすべてじゃない。
義和団の乱で北京に籠城した日本軍の従軍記者が日本支那学の開祖狩野直喜だぐらい知ってんの?

 無知蒙昧、目くら蛇に怖じずですよ。もっと調べて書きなさいよ。友軍だと思うから文句言ってんだからね。

 あんたはあんたの駄文がどれだけ人を誤らせるか、日本の将来にもかかわるって謙虚さ無いの。文章を公にするってのはそれだけの覚悟がいるんだよ。あんた論文とか公表した事無いだろ。

シナ人は人間のカスだと戦争前の日本人は知っていました。シナ化は人類の悪弊、阿鼻叫喚だとね。うちの父もマスコミとは正反対のことを言っていました。シナは広い。すべては悪であるが、その種類も色々である。私は呉だからシナの各地より引き上げた人や、海軍関係の年寄りが身近にいました。

右も左も国を愛する気持ちは同じといえる日が来るのでしょうか?

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妙な批判が多い

何か上からイミフな批判してるコメが多くて笑ってしまった。
私は今回初めてここの記事読みましたけど、いいと思います。
基本わかりやすいし、間違いがあるにせよ、それは読者が判断すれば
いいこと。
批判コメの中に「敵の思考パターンは古典でしかない」とか言ってますが
今の日本政府の無思考が古事記や日本書紀から読み取れるんでしょうか?「論文書いたことないだろ」とあるのも笑止。ならお前の論文にリンク張れってんだ。
味方面したようなこと書いてるけど、保守派ブログに現れる低能荒らし
の典型パターンw 色々ややこしいこと言って煙に巻いてるつもりだろうが、構成力ないだけ。そもそもそれほど持論に自信あるなら自分のブログURL貼れってんだ。自分の文章批判に門戸を開かずして人の文章にケチけててんじゃないよ。カス。
色々書いたけど、このブログはしばらく応援しますよ。古典なんぞどうでもいい。今の中国を肌で知った人の意見を読めるだけで価値がある。自分の役に立たないと思ったら訪問しなくなればいい。
この程度のスタンスもない人がただの荒らしw
もしこのコメに噛み付いてきたら面白いんだけど。

意味不明な批判

>悪いけど さん
>勘違いはあんただけかも さん

厳しい言葉の割りに、あなた方のコメントは意味不明です。根拠不明とも言えます。

批判の言葉や中傷、一方的な決め付けばかりが連ねられていて、誰にでもわかる客観的な批判の理由が乏しい。「乏しい」というより「無い」と言い切った方がいいかもしれない。

それでは批判のための批判、つまり罵りたいだけと思われてしまいます。もう少し、批判するならしっかりした理由を掲げて貰いたい。

勿論噛みついてやるよ

>長崎県人様

 さてと、「何か上からイミフな批判してるコメ」、ですか。
これね、悪いけどそちらに読解力無いだけ。

「今の日本政府の無思考が古事記や日本書紀から読み取れるんでしょうか」
 全然読解できてない。日本政府の無思考は古事記や日本書紀に由来する可能性ももちろんあるんじゃないですか。日本の本来的思考を見出すというのが主流でしょうが、負の側面も前提としての古典が前提ですからそうなるのでは?
「「論文書いたことないだろ」とあるのも笑止。ならお前の論文にリンク張れってんだ。」
 それこそ幼稚な発想。それでは誰も批判できないでしょ。全員が全員全く同じことしないといけないんですか?平等イデオロギーで洗脳済み。ですか。あんたが私がのエゴイズムでしょ、駄目なものは駄目で、非難されると発作的にそう反応するだけじゃあ情けない。

「味方面したようなこと書いてるけど、保守派ブログに現れる低能荒らし
の典型パターンw 色々ややこしいこと言って煙に巻いてるつもりだろうが、構成力ないだけ。」
 悪いけど友軍です。低能と言われるが、読めてないのはあなたの無能が原因です。けむに巻いてるというのは読めなかったという事。


「古典なんぞどうでもいい。」ほら見なさい。早速思考停止してる、だから支那にやられるんですぜ。米軍は日本研究しませんでしたか。支那は日本の古典読んでないとでも。短絡的にやっちまえは敗戦の原因、レーダーなんかいらん、補給何ぞ突撃でどうにでもなる、イノシシ侍でしょう。

「今の中国を肌で知った人の意見を読めるだけで価値がある。自分の役に立たないと思ったら訪問しなくなればいい。」
ほらね、世界の中心この私、洗脳思考何でもエゴを基準に損得だけ、その発想が人権だの権利だのによって刷り込まれてるんですよ。
だから敵と味方がさかさまに見える。

とりあえず噛みついときました。あはははは。

ほんとにほんと

>とりあえず噛みついときました。
ほんとに噛み付いただけの文章だな。ふっ。

「中韓を知りすぎた男」さんを支持します。

私は「中韓を知りすぎた男」さんのご趣旨をを支持します。

「白文」が、読める読めないなどと、くだらん、コメントをつけるのは、やめてほしい。

日本語が変ですよ

>友軍だと思うから文句言ってんだからね。
嘘八百!!もはや友好なんて信じてないですよ。

>近代化された日本軍の規律の素晴らしさはどっから来たの。
どこからだと言って欲しいの?中国からではないです(苦笑)
明治維新が中国を手本にしてたなら、その後の明治政府に中国人御用学者がいたはず。今と同様中国人留学生はいたようだけどね。

厳命します。あんまり意味不明の大風呂敷を広げて恥かくのは止めなさい。

どうもはじめまして。
「ネトウヨのブログ」の管理人でございます。
はじめてトラックバックを送らせていただきましたが、
共感できるところが非常に多く、
思わずコメントを残させていただきました。

かくいう私も、
かつて中国の古典に憧れ、
李白を詩仙と尊敬し、荀子の冷徹な政治学に敬意を覚えていました。
実際に中国を訪問し、日本でも中国人とトラブルになって以来、
すっかり中国に対する幻想をなくし、現在に至っています。

中国人は、論争になると根拠なく相手を無知と決めつけ、
無意味な人格攻撃に走る傾向がはっきりとあります。
私もかつて果てしない論争に疲れ果てたものです。
中傷や、意味不明の攻撃も多くみられるかと思いますが、
応援申し上げます。

ところで、私の見解は少しだけ異なっており、
過去の中国も現在の中国も、もしかすると変わらないのではないかと
考えております。
孫子などが、上下の意思を統一し云々、国家の正義云々とする節が
ありますが、あれは要するにプロパガンダによって
上下の意思をひとつにまとめるという意味ではないのかと。
現代中国のやり方をみていると、
旧支配者の悪行をさまざまに捏造し、現在の自分たちの正当性を主張する。
振り返ってみると、このやり方は、
中国歴代王朝全ての支配者たちが採用してきたやり方でも
あると考えています。

また、時代によって、焚書坑儒などもなかったことになったり、
やはりあったとするなど、もしかすると我々が日本の道徳観から
そもそも中国の古典を読み違えてきたのではないか、と愚考する
次第であります。

もしよろしければ、また
コメントを残させていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

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