日本人の文明とモラルで中国を理解するのはまず不可能です。
中国でビジネスをしていると時々初対面でトップクラスの人は
『日中両国は「一衣帯水」の隣国であり、2000年以上の両国国民の
往来の歴史がある』とかぶせてくる。
去年12月の福田首相と胡主席の会談でもこの言葉が出てきた。
中国側が言っている「一衣帯水」の意味とはひとすじの帯のような
狭い海を隔てて永遠に隣人として存在し続ける以上は、お互い
理解し合って努力する必要があるということらしい。
日本の政治家は会談の最初に中国首脳からこの言葉を聞くと、まったく
その通りだ、お隣とは仲良くしなければ、少しぐらいの無理は聞こう
といって一歩譲歩してしまう。
中国に対して一歩引けば、後は際限なく踏み込んでくる。
生きるか死ぬかの戦いをしているビジネスマンは中国人に一歩踏み込ま
れたらお終いという危機意識で常に対処している。
だから彼らが最初にかぶせる「一衣帯水」や2000年間のお付き合い
などの言葉に幻惑されることはない。
むしろこのような言葉を言う中国人は油断が出来ない、危険な人物と
判断して身を引き締める。
ところがわが国の政治家達や文化人は、この言葉の魔法にかかって
直ぐに親中派になってしまう。
中国ビジネスをしている戦士達は、彼らの朝令暮改、契約違反、
虚偽の申告に悩まされ、中国信義とは「ご都合主義」だということが
分かってくる。
彼らは有利と見れば平気で契約を破ってくる、ヤクザのほうが
まだ安心である。ヤクザは日本の法治国家に存在しているが、
彼らの中国には法がない。
警察も裁判所も機能していない、訴えるところがない。
歴史を知らない政治家や文化人が中国を語る時に「両国は2000年
以上の交流の歴史がある」とよく言うが、とんでもない間違いです。
日本は1300年前に中国との付き合いをやめました。それから一切、
付き合わないできて明治維新以後、付き合い始めた。
だからたかだかまだ100年しか付き合っておりません。
その後、戦後30年、国交正常化まで彼らと付き合わなかった。
お陰でその間はストレスも溜まるもこともなしに、日本は幸せな時代
でした。
「お隣の国だから仲良くしなければ」という政治家や文化人は
中国の歴史を全く勉強していません。
この国は隣接する全ての国と仲が悪いということを知っていますか?
インド、ネパール、カザフスタン、キルギス、ミャンマー、ラオス、
ベトナム、などと一戦交えています。
この国はいつも『友好』を掲げながら突然手のひらを返して「恫喝外交」
に切り替え、効果がないと躊躇なく戦争の手段を取ります。
チベットのような軍隊を持たない弱小国家には突然軍隊が侵入して
占領してしまいます。
中国政権の傀儡でアメリカと戦ったベトナムにもその後戦争を仕掛けて
います。
昨日まで友好国だったベトナムに対して傲慢にも小平は「懲罰」
戦争を公言してはばからなかった。
しかしベトナム兵は強かった、こっぴどくやられたのは中国軍でした。
彼らは脅して従わせる文化なのです。ここを理解しないと「友好」と
「脅し」の狭間で頭が混乱するだけです。
ビジネスマンは100も承知で付き合いますが、愚かな政治家や文化人
は必ず理解不能に陥ります。
ご機嫌をとってでも中国と仲良くしなくてはならないと思っている
福田様、あなたがそう思っても、彼らは全くその気がありません。
貴方の頭脳で中国パズルを解くことは不可能です。
今、日本企業は、もう完全に引き揚げムードです。大企業は知りませんが
我々の仲間は逃げ支度をしています。
韓国企業は夜逃げを始めました、さすがに日本企業は後始末をして
引き揚げています。逃げるが勝ちです。
しかし親中主義の福田様、下手な外交は一企業の失敗などでは
すまされない、国の存亡に関わる問題です。
福田様、色っぽいチャイナドレスを着ていつまでチャイナサービスを
するつもりですか?
