英国防省は25日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトで、ロシア軍が
激しい人員の損失により「失速している」との戦況分析を発表した。
当然である。ロシア軍は素人同然、訓練不足である。
最初の頃、ロシアがウクライナに侵攻して3日目、同国北部で15キロ半にわ
たって続く長大な装甲車の列ができた。テレビがその光景を写していた。
しかしウクライナ軍は米軍からジャベリンという優秀な武器をもらっていた。
ウクライナで米国産ジャベリン対戦車誘導ミサイルがロシア軍の進撃を阻止
する「抵抗の象徴」に浮上した。つまり敵戦車に打てば外れることはない、
誘導装置が付いているからです。
プーチンは700~900の装甲車を見せればゼレンスキー大統領は怖気づいて
逃げ出すと思っていた。ところがウクライナ軍の予想外の抵抗でその構想は、
もろくも崩れ去った。
しかもアメリカの軍需産業は実践で自らの武器を試す事ができる。アメリカの
政治・経済構造は、戦争によって利益を得る軍産複合体(GDPの25%)に
よって支えられている。戦争をなくすことは絶対出来ない。
ロシアは2014年2月20日にウクライナに対して周到に計画された武力侵略を
開始し、軍隊の軍事作戦によりウクライナ領の一部であるクリミア半島を
奪取した。
アメリカはその時からロシア軍は何年か先必ずウクライナの首都キエフを攻
撃すると読んでいた。8年後、もう何週間もロシアは軍事力を国境近くに集め
ていた。「戦争になりかねない」と皆感じていた。
しかし、日本の評論家や政治家は、これがプーチンの外交ゲームであると
思っていた。しかしプーチンは本気だった。今の戦争が始まったのは2022年
2月24日ではなく、14年2月からです。ウクライナ人はこの8年間、常にロシア
と戦争状態にあると感じて生活していた。
ロシアはウクライナの領土だったクリミアを併合し、東部にいわゆる「自称共
和国」(親ロシア勢力が独立を宣言したドネツク、ルガンスクの2州)をつくっ
た。ウクライナ政府軍と親ロシア勢力は紛争状態に入ったが,ウクライナの
安全保障について多くの関係国が合意した「ブタペスト覚書」という政治
協定書がある。
1994年12月にハンガリーの首都ブダペストであった欧州安全保障協力機構
(OSCE)会議で署名された。その内容はベラルーシとカザフスタン、ウクライナ
が核不拡散条約に加盟することを条件に、核保有国の米国と英国、ロシアが
この3国に安全保障を提供するものだ。中国とフランスも別の書面で、部分的
な個別保障をしている。
この覚書に照らせば、ロシアはウクライナに手を出すことはできない。しかし、
プーチンは2014年にクリミア半島に侵攻し、これを反故にした。戦前、日本も
騙された苦い経験がある。未だに北方領土は取られたままである。
ロシア人は国際的条約など守らない、ウクライナ政権を「ネオナチ」と呼び、
反ファシズムを侵攻の理由に掲げるプーチンの主張は、全くのでたらめで
あることだ。
ウクライナは独立した主権国家である。ロシアが破壊した物的・人的被害を
補償するのは当然のことだ。加えて、今回の侵攻は明らかな国際法違反で
あり、最終的には責任者の訴追と裁判が必要だ。
米国防総省の当局者は「ウクライナの抵抗が成功し始めている状況で、
ロシアは過去24時間、勝利の決定的なきっかけを作れず、特に北側地域
で苦戦している」とし「ロシア軍は総攻勢をかけたが、ウクライナの必死の
抵抗に戸惑う雰囲気」と伝えた。
別の関係者も「ロシアは空中を掌握し、機械化戦力で首都キエフを孤立さ
せるという計画に失敗した」と指摘した。
BBCが確認したロシアの文書には、この計画の時刻表が書かれている。
最初の大隊は2月24日午前4時にウクライナに入り、午後2時55分までに
キーウに到着するよう命じられていた。大隊の一部は、キーウ北郊のホス
トメルまで前進し、空港の確保のために空から入った部隊を支援することに
なっていた。
イギリスの安全保障関連のシンクタンク、王立防衛安全保障研究所(RUSI)
によれば、キーウへの攻撃計画を秘密にすることで、ロシア兵は同市北部で
ウクライナ軍を12対1の比率で圧倒できた。
しかし、プーチン氏の秘密主義は代償を伴った。保秘が非常にうまくいった
ため、大半の指揮官ですら侵攻の24時間前まで命令を受け取らなかった。
これにより、戦術レベルではロシア軍はもろい立場に置かれた。
食料も燃料も地図もなかった。適切な通信手段もなかった。弾薬は不足して
いた。冬の寒さへの備えさえ不十分だった。雪の中で不適切なタイヤを装着
したロシア軍の車両は、泥の中へと突っ込んだ。イワンキウ近郊の住民らに
よると、ロシア兵らはウクライナの農民たちに対し、戦車を泥から出すのを
手伝うよう求めたという。プーチンは戦争を全く知らない愚か者である。
笑ってしまう。
武器の不足したプーチンは習近平を頼った。7時間の会談の結果中国は
プーチンに協力することにになった。詐欺師と大嘘つきのコンビお互い
全く信用をしていない仲間、この二国に明日はない。
4月末から西側から供給された戦車が動き出す。春の反転攻勢として
ウクライナは5万人の兵士を投入する、ロシアに勝ち目はない。だがプーチン
は負けを認めない。
日本はウクライナ戦争の教訓としてもっと防衛力を強化しなければならない。
ウクライナと日本は専守防衛を堅持するなどの共通点がある。その専守防
衛がいかに間違っているか、日本人は反省しなければならない。
必要最小限の軍事力しか持たず、くみしやすいと相手と思われれば抑止力
の効果など無いに等しい。戦争を起こさせないためにどうすればよいか、
教師やメディアなどの左翼思考の連中共を早く覚醒させよう。
