11月8日の産経新聞の一面に「台灣緊迫 態勢強化急げ」と大きく出ている。
日本は台灣と同盟関係になく、公式には台湾有事の際に救援することは
明言していない。
しかし台灣の世論調査では有事に日本が来援すると思うと答えた人が
6割近くも上がった。もちろん台湾有事が日本有事につながっている以上、
台灣が攻撃されたら自衛隊は即、集団自衛権を発動して台灣を助けること
は必定であるが、
もし中国軍が尖閣諸島だけを占拠する事態になった場合アメリカ軍は中国と
の戦争を恐れて来援しない、その場合台灣は日本を助けてくれるのか?
台灣も中国との戦争を恐れて無視するかもしれない。
日米安全保障条約5条で日本の施設下にある領域での日本と米国いずれ
か一方への武力攻撃に対し「共通の危険に対処するよう行動する」と定め
ている。
オバマやバイデンの時は5条の確認をとっている。もし中国軍が沖縄の米軍
施設への攻撃なら議会の承認なしに反撃できるが、無人島の尖閣諸島なら
米議会の承認がいる。その場合1ヶ月近くもかかる。米軍は直ぐには動いて
くれない。
しかし日本が台灣と安全保障条約を結び、その際尖閣を含むと明記すれば
台湾軍は日本軍と一緒に戦ってくれる。お互い逃げられない条約を結んで
一緒に戦えばアメリカも「議会の承認がなければ」などと言っていられない。
そんなことを言っていれば世界の同盟国は皆逃げてしまう。
いずれにしても中国はアメリカを中心とした世界と戦って勝てるとは思って
いない。狙いは台灣の経済界です。彼らは目先の利益に目がくらんで台灣
政府を裏切る事に躊躇しない。
日本の財界も似たようなもので、日本政府に対して反権力という姿勢をとる。
国家を、人間を抑圧する暴力装置と思っている。だから政府の言うことをあま
り聞かない。
ここに中国の入り込むすきがある。その証拠に未だに危険な中国に投資を
拡大するバカ財界人がいる。中国の戦略は台灣と日本に対して今にも武力
攻撃を仕掛けるように見せかけて実際は経済的圧力と
サイバー攻撃が現実的だと思っている。
