「商人は自分の首を絞めるロープまで売る」という古い諺がある。
大阪商工会議所の尾崎裕会頭は記者会見で、中国がTPP加入を正式申請
したことについて「中国は世界経済を構成する大きな国、TPPへの加盟は
国際的な枠組みに入ることであり歓迎すべきことだ」と述べました。
なんという馬鹿な人だろうか、この人は大阪ガス出身の人だそうです。
世界は今や中国と先進国の戦いです。TPPが実現させた貿易・投資の高度
な自由化は中国経済の国家統制とは対極に位置する。しかも中国にはこれ
を改める気配もない。
中国はアメリカのTPP離脱を好機と捉えアジア太平洋地域での支配を高め
ようとする狙いがある。野蛮な中国による安全保障上の脅威に直面する日本
は中国が入ることによってその危険度がますます高まる。
いま台湾がTPP加盟に手を上げました。もちろん新規加盟には参加国の同
意がいります。中国が先に参加すれば間違いなく台湾加盟に反対します。
TPPとは経済安全保障であり、大きな原則を簡単に曲げてはいけない。
尾崎会頭よ、あなたは親中派なのか、中国の正体を知らないのか?
中国とは内モンゴルでモンゴル人の母語教育の権利を剥奪して同化政策
を強化したり、新疆ウイグル自治区でのジェノサイドであり、中国政府は
十数年も前からウイグル人女性たちに対して不妊手術を施してきた。
100万人も収容した施設では性的な虐待が横行している。
また50年間は高度な自治を国際社会と交わした香港をめぐる約束も簡単
に破り、国家安全維持法を導入して苛烈な弾圧を緩めようとはしない。
国有企業は補助金で守られ、情報移転の自由を禁止する規制があったり
はっきり言って無茶苦茶な国が中国です。
経済を国家統制の下に置く国がTPPという自由な市場への仲間入とは
どの口が言うのですか。
中国を交渉の席に着かせてはならない。
