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米国を飲み込んだ中国経済 NO 6

前回からの続きです。

今日は視点を変えて経済方向から中国を見てみたいとおもいます。

中国経済を分析すればするほど、米国が中国に対していかに二重人格的
政策をとってきたか、よくわかります。

米国は政治的には戦争を視野に入れた中国封じ込め作戦を取ってきたが
経済的にはまったく逆の対応をとってきた。

米国の日本と中国に対する対応の仕方を振り返ればよくわかる。
戦後日本が勃興してくると米国は円高政策を推進して日本の産業を
潰しにかかった、85年露骨なまでの日本たたきをして、円相場を
360円から180円にされてしまった。

日本企業は生きていくために、コストダウンの一方で品質を
上げていくことに必死に取り組んだ。
しかしアメリカの日本いじめのお陰で、日本は世界一の技術立国に
なってしまった。

ところが中国に対しては、日本とはまったく逆の対応をしている。
2006年までの12年間もの長期にわたり元は1ドル8元という
元安のまま変動させなかった。

そのため貿易黒字が急増、外貨準備高も昨年日本を追い越した。
徹底した中国甘やかし政策である。

何故かそれはアメリカを支配している企業のエゴイズムである。
アメリカへの輸出企業のトップ10社のうち7社は中国で生産している
アメリカの企業だからである。
米国企業は30分の一で生産できる中国の労働力の魅力に取り込まれて
しまった。

85年ごろ日本は自国で生産拠点を持っていた、アメリカの工場も
日本にはあまりなかった、極端な円高にして日本を潰しても
アメリカ経済にとって不都合な事は何もない。

しかし元高にして中国を潰す事はアメリカ企業にとってなんの益にも
ならない、元安にして中国にあるアメリカ企業の輸出を有利にするほうが
得である。

そのために中国は人民元の交換レートを市場の実勢に任せず、不当に
安い水準で固定したために巨額の外貨を持ってしまった。

その上、近年切り上げ期待の投資企業のマネーが流入,中国は元上昇を
防ぐため流入外貨を買い上げた、そのためますます外貨準備金が激増した。

アメリカは日本に対しては金利差をつけることによってドルを還流させた、
お陰で日本はアメリカ国債を民間も合わせて300兆円も持ってしまった。

中国は豊富な資金で自主的にアメリカ国債を買いまくった、
巨大赤字国アメリカにとってドルが還流する事は最初はありがたかったが、
いつでも売れる国債を持つということは、いつでも中国はアメリカ経済を
壊滅状態にできるということです。

中国は核より威力のある国債を大量に持ってしまった。
アメリカ企業のエゴイズムのため、アメリカ経済が中国に支配され
自由を失ってしまった。

なにもアメリカだけでなくEUも日本も韓国も中国の安価な労働力の
魅力に構造的に支配されてしまった。

日本は一歩一歩血のにじむような努力をして技術開発をし、そして誰も
まねのできない製品を作り上げた、ところが中国は進出してきた外資から
技術力を吸収して、いきなりキャッチアップしてしまう。

上海にあるソニーの合弁工場では日本でつくるより高品質のものができる
レベルに達してしまった。しかも日本の20分の一のコストしか
かからない、
これだけ魅力的な生産条件を持つ中国を世界中の企業が
ほっとくはずがない。
企業人にとって
共産国であろうが、環境破壊しようが、中国人の性格が悪かろうが、
知ったこっちゃない、高品質なものが低コストでできるなら、それいけ
やれいけ、中国へと言う事になる。

今や中国を自社のコスト構造に取り込まない限り世界中の工場は
生きていけない。

日本で一番中国を研究なさっている中嶋嶺雄先生の説に異を唱える
つもりはありませんが、先生の主張なさる『歪んだ中国社会の
「改革,開放」体制下の経済成長至上主義による深刻な負の遺産である
恐るべき貧富の差、農村・農民の暴動、環境問題、エネルギー問題、
拝金主義、汚職など,とうてい解消しないであろう』

まったくその通りだろうと思いますが、しかし中国国内事情がどうあれ、
企業にとっては中国から単に場所を借りて安い労働力を使っているだけで
中国という国の事情など知ったことじゃない、
少し乱暴ですが、経済人の本音です。

経済の方向から中国を眺めると、共産党の独裁体制の矛盾で崩壊へ
向かっている中国の現状もまったく目に入らなくなる。

こまった事です。












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