今回は中国の民度の低い「エピソード2」を書くつもりでしたが、
急遽変更して、習近平が北朝鮮を訪問した真意を探ってみます。
習氏は「私は中朝友好の伝統を強固にし、朝鮮半島問題の政治的解決を
推進するために来た」と発言、さらに「双方は戦略的意思疎通を強めなけれ
ばならない」とも述べています。
多くのメディア、評論家たちは、今回の習近平訪朝はG20とそれに合わせた
トランプ大統領との首脳会談に北朝鮮は中国のコントロール下にあることを
強調するために事前に訪朝したと書かれています。
そのとおりだが、もう少し深く考察する必要があります。北朝鮮は第2代指
導者金正日時代から全く中国を信用していない。現在の金正恩を三代目の
後継者と決めたときから、金正日総書記は息子の金正恩に対して常に中国
を「信用するな」と言い聞かせてきた。
だから中国とつながっていた叔父である張成沢を見せしめのため金正恩党
委員長は、1万人が見守る中、大口径火器によって処刑し、人体をミンチに
した。また中国に保護されていた異母兄・金正男氏の殺害を命令、このこと
は空港の監視カメラ映像を通じて全世界に公開された。
つまり金正恩氏は中国を全く信用していないにも関わらず アメリカに対抗
するためにあえて中朝結束を誇示したのです。
習近平から見れば小国北朝鮮など相手にすれば片腹痛いが、北朝鮮のミサ
イルが必ず北京を向いているのが癪に障って仕方がない。この危険を避け
るために習近平は金正恩に「安全保障と発展に関する懸念を解決するため、
力の及ぶ限り援助を提供したい」と甘言を述べています。だが北朝鮮は国連
制裁で貿易など厳しく制限されています。しかし裏ではすでに北に対して貿
易や経済支援が徐々に始まっています。
北朝鮮は国連制裁が解除されるためには中国やロシアを味方につける
必要があります。
ところでアメリカトランプ大統領の考え方は、北朝鮮を生かすことによって
中国を牽制することです。なぜなら北朝鮮のミサイルの一部は北京の方角
を向いているからです。アメリカは「対中番犬」なら韓国より金正恩のほうが
役に立つと考えています
それと最初の米朝会談の時、金正恩は中国を全く信用していないとはっきり
トランプに言っています。だからトランプは金正恩に甘いのです。
金正恩氏は最初文在寅の「アメリカを納得させて非核化を一気に進めるの
でなく「段階的非核化」をアメリカに説得させる」という彼の言葉を信じた。
しかし2月の米朝首脳会談の物別れ後、韓国に米国を説得するだけの力
のないことを察知、その後実質的な協議さえ応じていない。はっきり言って
金氏は文氏を信用しないどころか、完全に馬鹿にし始めた。
その証拠に金氏は文氏に対して4月の演説で「差し出がましい仲裁者の振
る舞いをせず、民族の利益を養護する当事者になれ」と苦言を呈しています。
つまり金氏は文氏を完全に見限っています。金氏は文氏を口だけの男として
今後一切相手にしない。
その上、トランプ大統領は文在寅を「裏切り者」として冷遇し見捨てていま
す。最も象徴的だったのは4月11日、ホワイトハウスでの会談時間、その
時間は、実質たったの2分でした。アメリカの機密情報が韓国を通じて北朝
鮮にダダ漏れであったり、平気で制裁破りをしたりなど、米国の若者の血を
流して守るに値しない国とトランプは判断したのです。
アメリカに見捨てられ、北朝鮮にバカにされた文と韓国は、日本との和解を
目指す可能性があるが、日本の政治家がその気になっても日本国民のほと
んど文在寅を嫌っています。日本の在日帰化人の政治家がもし韓国を助け
たら、その政治家は完全に排除されます。
実業界から突然政治家に成ったトランプにしては不思議と北朝鮮や韓国に
騙されることはなかった。
おそらく安倍首相の助言が効いているのではないかと推測します。朝鮮人
が嘘つき民族であることを安倍氏は何回もトランプに助言しています。
1994年、北朝鮮は「核開発凍結」を確約し、見返りに軽水炉、食料、50万
トンの重油を受け取った。しかし北朝鮮は密かに核開発を継続していた。
その他、拉致も含めて朝鮮族はあまりにも嘘が多すぎる。
これらのことはトランプにとってはほとんど知らないことですが、トランプは、
北朝鮮がウソを付き続けたことをしっている。安倍氏の助言のお蔭
で、2018年6月、2019年2月の米朝首脳会議で妥協することはなかった。
トランプ氏と安倍氏は金にだまされないよう、「完全非核化すれば、制裁解
除、体制保証、経済支援」をすると言っているが、一方、中国、ロシア、
北朝鮮は、段階的非核化を要求しています。
韓国も中国、ロシア、北朝鮮と共に「段階的非核化」を要求しています。
これは、米国の軍事同盟であるはずの韓国が北朝鮮陣営の手先として動い
ている証拠です。だからトランプが文を「裏切り者」として冷遇するのは当然
のことです。
では、文在寅はこれからどうなるか、彼は北朝鮮、中国、ロシアから「二枚舌
のお調子者」と相手にされていません。また米国にとって彼は「裏切り者」
なので、すでに見捨てています。これが韓国民が一時的に彼を外交の天才
として持ち上げた八方塞がりの文在寅の哀れな姿なのです。
今のアメリカには議会、メディア、一般国民に至るまで、文在寅を無視して
反中の空気が蔓延しています。
日本にとって久々ぶりにアメリカのトランプは日本を救ってくれています。
安倍首相がトランプと一体になっている限り、日米は、中国、韓国、北朝鮮
に騙されることはありません。
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