今年最後のブログです。年末のブログは毎年恒例で政治・経済から離れた
意味不明のブログを書いています。
今回は自分自身のことを少し語って見たいと思います。私は子供の頃
軽い“どもり”でした。そのために無口で人と会話することも滅多になく
人と目を合わすことを恐れてつねに下をむいている暗い子供でした。
小学6年の時クラス仲間から「お前何言ってんだよ」「はっきり喋れよ」
と軽蔑のこもったきつい言葉をもらってから、誰とも口を聞かなくなり、
両親も心配して医者に連れて行きましたが、医者は「大きくなれば自然
に治るから心配はいらない」と言われ母も安心したようです。
しかしその後も誰かが喋りかけてきても逃げ出す始末、学校の先生も持て余
していたようです。子供時代は友達がまったくいないために必然的に本の世
界に埋没していき、いつも空想の世界で遊んでいました。特に偉人伝を読む
たびに自分の暗い人嫌いの性格に絶望していました。
その頃、「自分のような人間はこのまま生きていても誰の役にもたたない、早
く死ぬべきだ」と子供のくせに本気で考えていました。
いつから“どもり”が治ったかは記憶にありませんが、暗い牢屋に長く
閉じ込められて、やっと太陽の光を浴びたのは高校生になってからです。
そして自分を変えるきっかけになったのは、ある歌によって勇気づけられ
たからです。その歌はクリスマスシーズンになると必ず流れてくる「赤鼻の
トナカイ」です。
♪「真っ赤なお鼻のトナカイさんはいつもみんなの笑いもの
でもその年のクリスマスの日サンタのおじさんは言いました
暗い夜道はピカピカのおまえの鼻が役に立つのさ
いつも泣いていたトナカイさんは今宵こそはとよろこびました」♪
生まれつき真っ赤な鼻をしたトナカイ・ルドルフは、その赤い鼻のせいで
いつもみんなに馬鹿にされていて、悲しくて苦しくて自信のない日々を
送っていました。私の子供時代とそっくりです。
ところがあるクリスマス・イブのこと、8頭のトナカイがサンタクロースを
乗せて出発しようとしたところ、突然深い霧が立ち込めてきました。
こんなに深い霧では煙突を探すこともできず、困り果ててしまいます。
その時出発を見送りにきたトナカイの中にルドルフがいました。
ルドルフは日頃まったく役に立たないトナカイですが、ルドフルの赤い鼻が
ピカピカ光っていたのです。これだと思ったサンタクロースがルドルフに
近づいていくと、赤鼻を笑われていると思ったルドルフは悲しくて泣き出し
ました。
泣いているルドフルにサンタは「君はみんなと違う、でも、だからすごいんだ、
君のピカピカの赤鼻は、暗い夜道を照らすことができる、だから役に立つん
だよ!」
その夜、先頭を走るルドフルの活躍によって無事にプレゼントが届けられま
した。
子供時代の不幸は未来への踏み台に過ぎません。
人間がこの世に存在するのは金持ちになるためでなく、また地位の高い人に
なることでもありません。誰かの役に立っている事を発見することです。
この世は、1冊の美しい書物です。しかしそれを読めない人、また読んでも
理解しない人にとっては、何の役にもたちません。
1年間お疲れ様でした。私の拙いブログに多くの素晴らしいコメントを寄せてい
ただき感謝申し上げます。来年、日本国にやっと夜明けがやってきます。。
それでは皆様にとって2015年は明るい1年になりますようお祈り申し上げす。
本当にありがとうございました。
2冊めの本が発売されました。
☆こちらからご購入できます☆
