台湾と韓国の違い


「台湾 蔡総統が就任」
台湾の女性総統蔡氏は、「国旗」である「青天白日満地紅旗」と「中華民国」
の国父・孫文の肖像を前に三民主義をたたえる「国歌」を斉唱し、右手を
掲げて「中華民国第14代総統」への就任を宣誓しました。
これによって8年間総統を務めた中国工作員である馬英九氏は同日、総統府
を退出しました。

台湾では戦後の長い間、中国から移った中国国民党政権が指導する教科書で
台湾の国民を長く洗脳してきました。しかし台湾出身の李登輝元総統は教育
の台湾化を進めました。李登輝は(京都大学に学び日本で陸軍少尉として入隊)
日本での教育を受け、侍の精神を宿し、国民党の中に入り込んで国のために
徹頭徹尾民主主義への改革を断行しました。

中国からやってきた蒋介石は台湾国民を銃で支配し日本の影響力を排除する
ために日本統治時代の功績をすべて排除した教科書で国民を洗脳しました。

総統になった李登輝は台湾統治に偉大なる貢献をした日本の実績を教科書に
載せました。例えば「八田與一は台湾の嘉南に万里の長城の6倍以上の長さ
の灌漑水路を作った」「磯永吉はコメの品種改良をして蓬莱米を生み出した」
「日本は台湾のインフラを内地と変わらぬ情熱で行い世界で最も良心的な
統治をした」「アヘン吸引の悪習も辞めさせ伝染病も駆逐した」「台湾での
小学校進学率は92%に達した」等

李登輝は「日本の統治時代に日本は実に偉大なことをした。もし日本の台湾
統治がなかったら、おそらく台湾は中国の海南島のような貧しい島になって
いただろう」と感謝の言葉を述べています。このように李登輝はひそかに台湾の
中に日本への親愛の情を育てていきました。だから台湾人は親日国なのです。

それでは全く同じことをした韓国では病的なまで反日です。なぜかを解き明
かしていきます。

日本は韓国統治にも台湾以上の資金を投入しました。日本は30年余りの間に
インフラを整備し学校を千戸以上作り未開の農業社会だった朝鮮は短期間の
うちに近代的な社会に変貌しました。しかし戦後朝鮮は、李承晩によって日
本の統治を全て否定し、彼の悪政よって長い期間にわたって飢餓に苦しめら
れました。

殺人鬼李承晩は反対党への、でっち上げ罪作り謀略、陰謀刺客送り等の悪行
は醜態を極めました。悪の権化の李承晩流の政治陰謀・嘘つき体質は韓国社
会に伝染病のように浸透していきました。

結果韓国人に、詐欺と欺瞞と悪知恵が染み付いてしまい、世界中から信用さ
れず、嫌われる原因を作っています。

1963年に軍事クーデターによって大統領になった朴正煕は家が貧乏で、朴自
身も病弱だったが、小学校は優秀な成績で卒業したため、日本の陸軍士官学
校に留学を果たした。日本では「高木 正雄(たかぎ まさお)」と名乗っていた。
1945年、太平洋戦争終結時には、満洲国軍中尉だった

1965年には「日韓基本条約」を結び、日本との国交を回復。この条約は「日
韓の国家間における賠償・歴史問題を全て帳消しにする」反日政策を日常的
に行っている現在の韓国政府では、この条約が守られていないのが実情である。

彼は日本から莫大な資金と技術を手に入れ「漢江の奇跡」と呼ばれるほど、
韓国を裕福な国に成長させました。現在の韓国がここまで成長したのは日本の
援助なしには考えられない。

つまり韓国は戦前も戦後も日本に感謝こそすれ恨む筋合いは全くない。にも
かかわらず強烈な反日です。親日な台湾と大きく違います。それはひとえに
教育のせいです。

台湾の李登輝と韓国の朴正煕は似たような経歴を持っています。つまり李登輝
は日本の台湾統治時代に教育を受け22歳まで日本籍で日本の伝統につながる
教養を身に着け育っています。京都大学から陸軍に入り少尉として日本のため
に戦いました。

朴正煕も日本の陸軍士官学校に留学をし1945年太平洋戦争終結時には、
満洲国軍中尉でした。彼は「日本の朝鮮統治はそう悪かったとは思わない。
自分は成績がよかったので、日本人の先生が師範学校に行けと勧めてくれ
た。さらに陸軍士官学校では、首席で卒業することができた。卒業式では
朝鮮人であることを差別せず、日本人を含めた卒業生を代表して答辞を読ん
だ。日本のやった政治も感情的に非難するつもりはない。むしろ評価している」
と感謝しています。

それではなぜ台湾は親日で韓国は反日なのか?

李登輝は蒋介石が作った偽りの歴史教科書を真実の教科書に作り替えた。
しかし朴正煕は李承晩が作った反日教育を改めなかった。韓国人たち全員が
韓国政府が都合よく作り上げた国定教科書で勉強し国民のほぼ全員が捏造
された自国の歴史を信じてしまった。

韓国の教科書では、「あらゆる朝鮮人が日本人の奴隷として生き、搾取されて
死に、追い出された時代だった」「朝鮮は平和を愛する国民で、人々は幸せに
暮らしていた、そこへ日本人がやってきて殺人と収奪を始めた」との大嘘が
書かれています。

朴正煕は「韓国の歴史はあまりにも惨めすぎた」と言っています。彼は日本が
来る前の朝鮮はあまりにも未開で悲惨だったという事実を国際的に隠した
かった。だから李承晩の作った反日洗脳歴史教育を訂正しなかった。

我々日本人は朴正煕の子供である朴槿恵が大統領になったとき、朴正煕の
娘であるいじょう真実の歴史を知っているものとして歓迎しました。ところが
日韓の関係性について 「加害者と被害者という立場は1000年過ぎても変わ
らない」 との演説で日本人をうんざりさせました。

つまり李承晩の作った反日洗脳教育で育った朴槿恵大統領は筋金入りの反
日思想の持主に育っていたのです。一部の日本人が言っているように政治的
パフォーマンスではなく心底の反日思想の持ち主になっていたのです。歴史
教科書を真実に戻さなかった朴正煕の罪がいかに大きいか愕然とします。

台湾が「親日国」で韓国が「反日国」である理由がわかっていただけたと
思います。もし台湾に李登輝がいなかったら、台湾は韓国と同じ反日国に
なっていました。

(次回に続く)
次回は台湾の歴史について考えてみたいと思います)

いつもの水曜日にアップできなかったのは、パソコンの調子が悪く
2日間も悪戦苦闘しました。最後はあきらめて遠方に住んでいる
息子に助けてもらいやっと解決しました。
私のブログは常に誰かに狙われているような気がしてなりません。


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国を逃げ出す中国人     5月18日(水)


最近の習近平は暗殺に怯えています。全人代などの会議に出席する際に、
座る椅子やテーブルは必ず事前に複数の人によってチェックされ、出される
お茶の毒味を担当する人までいるそうです。

習近平国家主席に暗殺命令を出したのは江沢民元国家主席です。習近平は
汚職撲滅を旗印に、政治局常務員らを次々と粛清していることに、江沢民が
激怒しているそうです。つまり習近平と江沢民のどちらが先に死ぬか、手打ち
のない血みどろの権力闘争です。

今まで主に習近平が粛清してきたのは,江沢民一派です。しかし江沢民は自分
を国家主席に押し上げてくれた恩人です。それにも関わらず権力を握ったとたん
江沢民の力を弱めるために、恩を仇で返しています。

そしてもう一方の目障りな胡錦濤派をつぶすために「令計画」まで摘発して
団派(共産主義青年団)までも皆殺しにしようとしています。団派には現
NO2の李克強がいます。恐怖に怯えた李克強は全人代の会議で、まともな
演説ができず、脂汗でシドロモドロになっていました。

習近平の弱点は未だ軍を掌握していないことです。いらだった習近平は軍に
対して「忠誠を誓え、逆らうなら逮捕だ」と恫喝して署名入りの忠誠文を書かし
たが、人民軍は7大軍区ごとに独立しており、習近平の命令をすべて聞くとは
思われません。

さらに、習近平は人民解放軍に出した「贅沢禁止令」で軍は怒り狂っています。
私の推測ですが、このままいけば2017年江沢民と反習派の幹部が軍と民衆を
動かして軍事クーデターを起こし、習近平は失脚して獄中に掘り込まれます。

習近平は失脚を防ぐために毛沢東の継承者になろうとしています。つまり恐
怖の独裁者になって、政敵の打倒、言論統制、個人崇拝などを目論んでいます。
毛沢東の共産主義国家は恐怖の力によって運営され、人民は囚人のように監
視されていました。

ユン・チアンの著書「誰も知らなかった毛沢東・マオ」で「世界人口の四分
の一を占める中国人民を数十年にわたって絶対的に支配し、20世紀指導者
の誰よりも多い7000万有余という数の国民を平時において死に追いやった
人物である」と書いています。

習近平もウイグル自治区でウイグル族を大虐殺した手柄によって出世した男
です。胡錦濤もチベット族を百万人以上大虐殺した手柄で出世しました。
いずれにしても共産党幹部たちは大なり小なり血塗られた手を持っています。

中国の国内情勢はきわめて危険な状態にあります。国民の暴動が大小合わ
せて年30万件も発生しています。内乱や経済の崩壊を察知した富裕層は以前
は金だけを海外に逃がしていましたがここ数年は海外移民の関心が急速に高
まっています。

中国の検索サイト「百度」によれば移民は2015年に入ると急に上昇をはじめ
同報告書によれば、「2014年の中国からの海外移民は年間約15万人で、近年、
増加率の伸びが顕しいのは米国、カナダ、オーストラリアなどです」

例えば米国は2014年の中国人投資移民は対前年比46%増で、投資移民全体
の85%以上を占めています。またポルトガルでは投資移民制度を導入した
2012年末以来、2016年1月までに2853人に居住権を認めたが、うち79%が
中国人でした。

 一方、中国人移民の急増に耐えかねて投資移民プログラムそのものを中止
する国もある。カナダは5年間に80万カナダドル(約6800万円)を指定の案件に
投資すれば永住権が取得できるプログラムを実施していたが、2015年2月、この
制度を打ち切っています。

中国の富裕層に、どうして中国の裕福な生活を手放して海外に移民するのか
と聞くと、よく次のような返事が返ってくるという。
「われわれは虎かもしれない。常にどこかにハンターがいるのだ」と
いま中国で流行っている流行語に「中国の生活環境はきわめて危険で、
そこに生まれ変わらないように祈るばかり」

海外移住の理由を尋ねられた中国人は、おおよそ、「子どもによい教育を受け
させたい」「汚染のない環境」「医療施設や条件が整っている」「食品が安全」
「住宅が広くて安い」などを挙げます。

中国の政局が揺れ動き、内乱を目の前にして、つねにさまざまな不安を感じ
ている中国人富裕層たちは、投資による移民という大金で安全を買う選択肢
を選んだようです。
 
中国はもはや限界に達しています。どれほどの時間が中国に残されているの
か、この国の悲劇は民衆の成長に国家の指導者たちはそれに合わせて進化
できていない。多くの中国人は毛沢東を信じないし、その後継者を目指してい
る習近平をも信じない。だがその不満を明らかにする人は、人生の破滅という
恐怖が待っています。

2000年の香港の英字紙「チャイナ・モーニング・ポスト」に記されていた
農民の言葉です 「できることなら、役人を一人残らず打ち殺してやりたい。
上から下まで全員だ」「やつらは私らの肉を食らい、私らの血を飲んでいる」

中国終演の幕が静かに下り始めました。中国指導者たちは、まるで京劇の
役者の様に、華やかな衣装や、おどろおどろしいメイクで、激しい立ち回り
を世界の舞台で演じてきました。しかし権力を失った権力者たちが虚飾な衣
装を脱ぎメイクを落として素顔に戻ったとき、そこには3000年間変わらない
貧しい醜い中国人がたたずむばかりです。

いまやこの国の終焉がおとずれても誰も驚かない
この国が最後にどこに行きつくかなど、だれにわかるというのだろう?

耳を澄ませば中国農民の悲しみに満ちたエレジーが聞こえてきます。





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米国民は「韓国を見捨てる」       5月11日(水)


共和党の大統領候補はもうトランプ氏で決まりです。当初トランプ氏の発言
にムチャクチャとのイメージを持っていましたが、しかしよく考えれば最近
の言動はアメリカ人の本音にズバリ切り込んでいます。

ニューヨークでの予備選で有権者の多くに支持された発言に「北朝鮮と韓国
の戦争に、なぜ米国が巻き込まれなければならないのか」「韓国は米国の若者
の命を賭してまで守らなければならない存在なのか」という問いに米国民の
多くは「NO」を示しました。

「韓国守る必要なし」との一連の発言は米国民に喝采を持って受け入れられ
ています。ドナルド・トランプ氏が、在韓米軍の撤退を筆頭に、韓国を軍事的に
見捨てる発言を繰り返しています。

新聞記事だけを読んでいれば、従来の米国の軸足を変えるような主張ですが、
かって朝鮮戦争で自分たちの戦争を米国に押し付け「敵前逃亡」をした韓国
軍のイメージが当時を知る人の間で浸透しているとは私も知りませんでした。

韓国という国家が消滅せず今も存在しているのは、朝鮮戦争(1950-53)で
米軍中心の国連軍を率いたマシュー・リッジウェイ将軍の功績です。名将は
自著「THE KOREAN WAR」で、韓国軍のありのままの姿を描写しています。

「韓国軍の態度だけが私の悩みだった。進撃する中国軍は韓国軍部隊を次々
と敗走させ、そのたび韓国軍は補充困難な、高価な多数の(米国供与の)装備
を放棄した」。武器を放り出して敵前逃亡するのは韓国軍の常だったようです。

リッジウェイによれば「李大統領の第一の課題は、彼の軍隊に充分な統率力
を確立することであった」が、李大統領自身が北朝鮮軍の首都ソウル侵攻が
始まるや、李承晩は避難民で大混乱状態の漢江の橋を、避難民もろとも爆破
させ自分自身は米軍基地に逃げ込んだ人物です

そんな最高司令官に倣ったのか、韓国軍の敵前逃亡癖はなおらなかった。
逃げる上司と、逃げる部下、まさに2年前のセウォル号沈没事件を彷彿さ
せます。

李承晩は、朝鮮半島全土が韓国のもの、つまり自分のものになるまで戦争
を続けるよう国連参加各国望んだ。国連軍参加各国の態度ははっきりして
いた。その声をまとめれば「そんなに戦争を続けたいなら、あなたたちだけで
やりなさい」。国連軍は予定通り停戦協定を結び、日本統治も含め極東の
安定に責任を持つ米軍を除いて韓国をさりました。

そのリッジウェイの著書によって、多くの米国民が、「本当の朝鮮戦争」を知
り、そして、上官と部下が揃って逃げる韓国民の卑怯さを米国民は
知っていたのです。

最近も韓国人が、いかに低レベルな国民かを、知る事件がありました。

5月3日に埼玉スタジアムで開催されたサッカーのアジア・チャンピオンリーグ
浦和-浦項(韓国)戦で、韓国選手がスポーツマン精神を疑わせる行為を行い、
浦和の西川が激高するシーンがありました。

問題のシーンは試合終了し、両チームの選手があいさつを交わす場面で起
きた。 選手がピッチの中央に集まる際に、韓国の選手がテーピングをピッチ
に投げ捨てた。浦和の選手が指摘していったんは拾ったものの、あろうことか
キャプテンマークを腕に巻いた背番号「3」のキム・グアンソクが拾った選手
からゴミを奪って再びぶちまけたのだ。

これを見た浦和選手が憤慨。西川は鬼のような形相で落ちているテーピング
を回収し、相手選手に詰め寄った。 3万人以上が詰めかけた埼玉スタジアム
には浦和サポーターの韓国への大ブーイングが響き渡った。
「拾えよ」「ふざけんなよ」「サッカーやめちまえ」などの声がこだました。

普段温厚な西川がこんなに激怒する姿を見たことがない。それほど韓国の
選手がとった行動は、スポーツマンシップはもとより、マナーとかモラル以前
の問題です。幼稚園児にも劣る行動です。

アジアチャンピオンズリーグの試合では、選手はその国の国旗がプリントされ
たユニフォームを着て試合をします。いわば国を代表して試合をするわけで
す。韓国人はこの程度の精神構造しか持たない民族なのです。

以前WBC日本戦で勝利した後にマウンドに太極旗を立てたり、ロンドン五輪の
サッカー日韓戦後に 「独島は我が領土」 のプラカードを掲げたり、3年前の
東アジアカップ決勝戦でサポーターが 「歴史を忘れた民族に未来はない」
と書かれた横断幕を掲げたりと、およそスポーツマンシップの欠片もありません。

このような愚行を恥ずかいいと感じることが出来ない民族は自国から
一歩も出てはいけない。朝鮮人たちは虚飾と偽善と歪曲と奢りに満ち満ちて
一生を終える哀れな民族なのです。



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米国はトランプで大丈夫か?    5月4日(水)


米大統領の共和党候補指名争いでドナルド・トランプ氏が90%勝つ見込み
が出てきました。でも多くの常識ある各国の人は結局ヒラリー・クリントンが
最後に勝利するからと安心してみています。しかし米大統領選でトランプ
氏とクリントン氏が戦えばおそらくトランプ氏が勝つと思います。

なぜなら、もしクリントンが民主党候補となった場合サンダース氏を支持し
ている多くの貧しい若者や報われない労働者たちは、クリントン支持に回る
とは思えません。結局トランプ氏が、クリントン氏を破り大統領になると
思われます。

では彼が大統領になったら何処の国が困るでしょうか?

彼は、イスラム国、中国、メキシコ、日本、韓国などの国を攻撃しています。
トランプ氏は「日本や中国が為替操作して輸出攻勢に出るからアメリカの商
品が売れないのだ」といって日本や中国を攻撃しています。

しかし彼はあまりにも無知すぎます。まず中国に関して言えばアメリカの大
企業の70%が中国に進出して、できた商品をアメリカに輸出しています。ア
メリカのスーパーに並べている雑貨商品の90%がメイドインチャイナです。

アメリカ企業は、金融、銀行、輸送、通信、生産などはほとんど国境を超え
て「グローバル化」しています。アップルやヒューレット・パッカード社
マイクロソフト社などは台湾の鴻海や韓国サムスンで作っています。

結果アメリカ国民は安い商品を手に入れることが出来ますが、アメリカ国内
で長く生きてきた中小企業が淘汰され、失業率の悪化、実質所得の低下、
大量解雇、労働条件の悪化、つまり悲惨な「底辺に向かう競争」で以前は
豊かであった中産階級が底辺に追いやら、逃げようがありません。

いわゆるトランプが攻撃している為替操作などは大した問題ではありません。
アメリカのグローバル企業は「人件費が安く原料が豊富な国は一体どこか」
を常に考えて行動しています。

次に日本についてですが、彼は恐ろしいくらい日本に対する知識が欠落して
います。もちろんトランプだけでなくアメリカ政治家の全般に言えることで
すが、いまや日本の製造業は世界経済を支える重要な役割を果たしている
のです。最先端と言われる分野に関しても、日本は常に世界のトップを走って
います。

いま日本のメーカーはアジアはもちろんのこと欧米各国にも続々と工場を
進出させています。これらが現地の人たちの雇用を促して失業率を減らし
またGDPや輸出量の増加に大きく貢献しています。

アメリカだけでもJETROの2014年の統計によれば、在米日系企業による
雇用創出は80万人を超え、在米日系企業の2012年の輸出は約800億ドル、
米国輸出全体の約10%を占めています。EUにしても事情は同じで、全体
の9.6%が日本企業の輸出です。日本の技術は、世界経済を支えています

またこれらの在米日本企業は稼いだドルを、過去日本での二重課税を免れ
るためにアメリカの銀行に留めています。アメリカに留まっている日本のドル
の総額がどれほどなのか、日本政府もアメリカ政府も誰も知らない。だが、
信じがたい程の巨額であることは確かです。日本人がアメリカ銀行に預けて
あるドルこそがアメリカ経済をささえている唯一の重要な要因だということ
をトランプ氏は知っているでしょうか?

その上日本の金融機関はアメリカ国債を買い続けます(2015年2月末の
米国債保有高は約145兆円) 円とドルの為替レートの変動で最終的には
損をすることを知りながら、お陰でアメリカは大量の財政赤字をほっておく
ことができます。こうした異常な状況がアメリカ経済の拡大に資金供給で
日本が大々的に力を貸す事になった。従ってアメリカは知らず知らずのうち
に日本に依存せざるを得なくなった。つまり経済的に日本はアメリカを
支配下に置いてしまったのです。

各国に進出しているアメリカ系企業も日本の資本財なしに製造することは
不可能です。いまや世界のハイテク工場の80%が日本の資本財・部品を
使っています。アメリカの軍需産業も日本の技術なしには成りたちません。

日本の財務省が発表した2014年時点の対外純資産残高は約367兆円、24年
連続で「世界一の債権国」です。つまり世界一の大金持ちです。対外純資産
とは国が海外に保有している資産から負債を除いたものです。資産としては
外貨準備、銀行の対外融資残高、企業の直接投資残高などです。しかし
日本の輸出企業は円高を防ぐために余裕のあるドルは各国の銀行に留めて
います。ということは純資産367兆円以上にカウントされない大金がまだ
あるという事です。その上国民貯蓄残高は1400兆円もあります。
こういった日本の実像をトランプ氏は知っているでしょうか?

つまりこういうことです。日米安保条約でアメリカは日本に多くの軍事基地を
持っていますが、当初はソ連に対抗するため、最近は危険な中国のマジノ線
として必要だからです。決して純粋に日本を守るためではありません。
ということは日本を守るということはすなわちアメリカを守るということです。
ドナルド・トランプ氏が在日米軍の撤退を主張していますが、撤退はアメリカ
弱体化を進めるようなものです。日本もアメリカに気を使って思いやり
予算(在日米軍駐留経費)を少し増額して5年間に9465億円、16年3月に
国会で承認しています。

世界中に軍事基地を持って警察官の役目を果たしているアメリカは巨額な
経費が必要です。だからドルが基軸通貨なのです。必要なお金は自由に
刷ればいいだけです。警察官を放棄するということはドルが基軸通貨になり
ません。軍事力と経済力と警察官が一体となっているからドルが基軸通貨と
して成り立つのです。トランプ殿もっと勉強してもらわないと世界は益々混乱
していきます。

テレビでしたり顔で高説を述べている日本の評論家たちもきちんとデーター
を見て評論してください。先入観や雰囲気だけでモノを言う評論家が、今の
日本には多すぎます。彼らが日本の正しい姿を歪めてしまっています。

日本の経済学者や評論家たちは自分の目で徹底して理論を確かめようと
いう目的を持って、現実の世界に出て行くことはしません。したがって彼ら
の経済学は非常に限られた方法で、狭い経験の範囲で思考しています。

日本政府に助言をしている外国の経済学者や日本の大学教授たちは日本
の現実に立脚した調査や研究を怠っており、自分たちの先入観を日本経済
に投影して政府に助言しています。

話がだんだんアサッテに飛んでいきます。経済学を勉強したわけでもない
私が偉そうに言うのは見苦しいので、今日はこの辺でやめておきます。




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