赤鼻のトナカイ   12月28日(日曜日)


今年最後のブログです。年末のブログは毎年恒例で政治・経済から離れた
意味不明のブログを書いています。

今回は自分自身のことを少し語って見たいと思います。私は子供の頃
軽い“どもり”でした。そのために無口で人と会話することも滅多になく
人と目を合わすことを恐れてつねに下をむいている暗い子供でした。

小学6年の時クラス仲間から「お前何言ってんだよ」「はっきり喋れよ」
と軽蔑のこもったきつい言葉をもらってから、誰とも口を聞かなくなり、
両親も心配して医者に連れて行きましたが、医者は「大きくなれば自然
に治るから心配はいらない」と言われ母も安心したようです。

しかしその後も誰かが喋りかけてきても逃げ出す始末、学校の先生も持て余
していたようです。子供時代は友達がまったくいないために必然的に本の世
界に埋没していき、いつも空想の世界で遊んでいました。特に偉人伝を読む
たびに自分の暗い人嫌いの性格に絶望していました。

その頃、「自分のような人間はこのまま生きていても誰の役にもたたない、早
く死ぬべきだ」と子供のくせに本気で考えていました。

いつから“どもり”が治ったかは記憶にありませんが、暗い牢屋に長く
閉じ込められて、やっと太陽の光を浴びたのは高校生になってからです。

そして自分を変えるきっかけになったのは、ある歌によって勇気づけられ
たからです。その歌はクリスマスシーズンになると必ず流れてくる「赤鼻の
トナカイ」です。

♪「真っ赤なお鼻のトナカイさんはいつもみんなの笑いもの
でもその年のクリスマスの日サンタのおじさんは言いました
暗い夜道はピカピカのおまえの鼻が役に立つのさ
いつも泣いていたトナカイさんは今宵こそはとよろこびました」♪

生まれつき真っ赤な鼻をしたトナカイ・ルドルフは、その赤い鼻のせいで
いつもみんなに馬鹿にされていて、悲しくて苦しくて自信のない日々を
送っていました。私の子供時代とそっくりです。

ところがあるクリスマス・イブのこと、8頭のトナカイがサンタクロースを
乗せて出発しようとしたところ、突然深い霧が立ち込めてきました。

こんなに深い霧では煙突を探すこともできず、困り果ててしまいます。
その時出発を見送りにきたトナカイの中にルドルフがいました。

ルドルフは日頃まったく役に立たないトナカイですが、ルドフルの赤い鼻が
ピカピカ光っていたのです。これだと思ったサンタクロースがルドルフに
近づいていくと、赤鼻を笑われていると思ったルドルフは悲しくて泣き出し
ました。

泣いているルドフルにサンタは「君はみんなと違う、でも、だからすごいんだ、
君のピカピカの赤鼻は、暗い夜道を照らすことができる、だから役に立つん
だよ!」

その夜、先頭を走るルドフルの活躍によって無事にプレゼントが届けられま
した。


子供時代の不幸は未来への踏み台に過ぎません。
人間がこの世に存在するのは金持ちになるためでなく、また地位の高い人に
なることでもありません。誰かの役に立っている事を発見することです。

この世は、1冊の美しい書物です。しかしそれを読めない人、また読んでも
理解しない人にとっては、何の役にもたちません。


1年間お疲れ様でした。私の拙いブログに多くの素晴らしいコメントを寄せてい
ただき感謝申し上げます。来年、日本国にやっと夜明けがやってきます。。

それでは皆様にとって2015年は明るい1年になりますようお祈り申し上げす。
本当にありがとうございました。



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中国による沖縄侵略計画     12月23日(火)


前回からの続きです。
沖縄県人がなぜこれ程まで、ひねくれてしまったのか、それは大東亜戦争に
おいて、沖縄だけが犠牲になったという思い込みがあるからです。この思い
込みを左翼が利用して扇動し、反日反米活動に組織化されていきました。

その組織化を指導していったのが日本共産党や社民党、民主党の人たちです。
彼らは本土と沖縄間の対立を煽り、反基地闘争に結びつけていきました。

多くの日本人は反基地闘争の総司令部は沖縄にあると思っていますが、その
司令部は沖縄のどこを探してもありません、それもそのはず、これらの活動
の総司令部は東京都渋谷区代々木にある日本共産党本部にあります。

デモをやる時は共産党本部が指令を出し、社民党や革マル、民主党が共同し
て人員を本土から送り込みます。また民主党はデモの様子を中国に送る事に
よって益々中国を勢いづかせています。たびかさなる沖縄のデモを見た中国
は「沖縄県人は独立を希求している」と自信を深めていきました。

恵隆之介氏によれば、中国は数年前から中国国内の全ての学校で、「沖縄は
元々中国の領土、民衆は福建、江蘇両地域の子孫」「沖縄は日清戦争で日本
に奪われた」「沖縄民衆は中国帰属を希望している」と教育しているそうです。

これに共鳴するように中国の支援を受けた「琉球解放同盟」が活発化してお
り、数年前から、国連本部で「琉球民族は米国と日本にいまなお搾取されて
おり、植民地とされている」と宣伝し、「独立解放への支持」を訴えています。

民主党も着々と沖縄を独立させ、中国に売り飛ばすべく、数年前に「民主党
沖縄ビジョン」を発表しています。それによると「ノービザで中国人を年間
30万人ステイさせること」「沖縄を自由貿易地域に指定」「沖縄の独自通貨
を制定する」とうたわれています。

沖縄の独立などあり得ないと多くの日本人はたかをくくっていますが、私が
一番恐れている方法論が存在します。それは橋下市長が提唱する道州制
です。道州制(連邦制)が導入の際は「沖縄だけは単独州として独立させる」と
民主党は那覇市の沖縄ビジョンで強調していました。

自民党の中にも評論家にも道州制に賛成している人たちが多くいます。
沖縄単独州がダメでも九州の一部として道州制が施行されれば、その時から
沖縄は完全に中国の支配下に入っていきます。(何故かについては後日)

一方沖縄県内には極左の「琉球新報」と「沖縄タイムス」の2紙が存在し、
県内シェアー97%を誇っています。この両紙はまるで中国人民日報のごとく
中国を礼賛しています。この結果民意も巧みに洗脳され、中国の脅威を
まったく感じさせない報道ぶりです。

中国公船の領海侵入が常態化し、最近では小笠原諸島周辺などでサンゴを
取りまくる中国漁船の無法ぶりもこの2紙の報道では脅威を感じることが
出来ません。日本だけではなく南シナ海やアフリカでの中国の無法ぶりに
世界中が脅威を感じているにもかかわらず沖縄県民のノーテンキぶりには
呆れています。

今年8月の「プライムニュース」での「政府・沖縄・米国の声」という
沖縄の特集で出演した瑞慶覧衆議員は司会者から「中国軍が攻めてきたら
どうするのか」と聞かれると瑞慶覧氏は「そんなことは考えられないけれど
沖縄県民は誰でもウエルカムだから、中国軍が来ても仲良くする」との発言
に背筋が寒くなりました。

沖縄の人は「沖縄が中国に支配されても仕方がない、日本政府が何もしな
かったからだ、沖縄を見捨てたのは本土の人たちだ」と他人のせいにする
つもりのようです。しかし沖縄がチベットやウイグルのように惨劇になる
ことは目に見えています。

沖縄に入り込んだ左翼たちは、「大東亜戦争の地上戦で犠牲になった唯一の
戦場であったという触れ込みと、沖縄は独自の文化を持つ地域で
日本(ヤマトンチュー)に支配されてきたという恨みを増幅させて沖縄人の心を
支配してきました。

さらにこれを加えて、沖縄の民間人が軍の命令で多数自殺に追い込まれたと
いう、歴史的大嘘を言い立てて沖縄人の恨みに輪をかけてきました。
この地元2紙の「反日反米」の売国報道によって沖縄県民は完全にマインド
コントロールされてきています。

このように習近平による、沖縄奪取の準備は着々と進められています。
それを知らないのは日本人だけです。

(産経新聞殿、1ブロガーの切なるお願いです。どうか沖縄にて御社の新聞を
販売してください。採算を度外視しても日本のため沖縄県民に真実を知って
もらう必要があります。)



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独立工作が進む沖縄   12月16日(火)


前回からの続き
沖縄知事選で当選した親中派の翁長氏の危険性について前回は少しふれまし
たが、今回はもう少し踏み込んで検証してみたいと思います。

翁長氏はかって自民党県連幹事長を務め,15年前の県議時代、辺野古移設
推進決議案を可決させた旗振り役でした。過去には「ぼくは非武装中立では
やっていけないと思っている。集団自衛権だって認める」と発言するなど
至極まともな人物だったのです。

その人物がなにゆえに習近平の意のままに動く人物になってしまったのか?
カネなのか、脅かされているのか、

以前、翁長氏は保守政治をけん引してきた存在であることは事実だが、民主
党政権が誕生すると、突然、ルーピー鳩山に近づき民主党市議を取り込むと
同時に自民党県連をはじめとする保守党政治家に辺野古移設反対に舵を切
らせました。

また翁長氏は辺野古移設反対に先人を切って市民を誘導していき、裏では
極左の「琉球新報」「沖縄タイムス」と結託して世論を形成していきました。
今思うと全て知事になるための工作だったのです。

新聞紙上では盛んに「オール沖縄」というキャッチコピーで沖縄県民の心を
つかみ、一方では、翁長氏のことを沖縄の心を代表する清潔なリーダーとして
扱っていました。

しかし翁長氏ほど汚職にまみれた政治家はいません、彼は自民県連役員人
事は自ら息のかかった人物を充て、県連を私物化して、これまで数多くの選対
本部長を務め、使途不明の選挙資金をプールし自らの蓄財にも忘れませんで
した。

今回沖縄県知事では翁長雄志は千円の図書カードをばら撒いたと噂されて
います。また沖縄の選挙では街宣車は1台しか許されていませんが、彼は
数十台の街宣車を走らせていたとも言われています。

もし事実ならば重大な選挙違反ですが、沖縄県警では期待できません。
過去の違法デモすら見て見ぬふりをしてきました

「たかじんのそこまで言って委員会」で司会の辛坊さんが別の番組で翁長氏
に対して「辺野古への移設中止」について質問したら突然逆ギレして「沖縄
をバカにしているのか、上から目線でモノを言うのをやめろ、沖縄は米軍基
地の75%が集中している」と言われてびっくりしたと言っていましたが、
これは翁長氏の答えられないことに対して質問を切るための戦術です。

彼はプライムニュースにも出ていましたが、司会者が「辺野古移設へ中止さ
せる具体的なプロセツを教えて下さい」と質問したら、ここでも突然切れて
「沖縄は差別されているとか、上から目線でモノ言うのやめろ」と早口でま
くし立てましたが、司会者は重ねて聞いても、最後まで答えませんでした。

翁長氏は自己矛盾に満ちた疑惑まみれの政治家です。

さて習近平の狙いは、アジア太平洋地域を支配下に置きたいが、米軍の軍事
力に阻まれて、実現できない。そこで中国海軍は核ミサイルを搭載した原子
力潜水艦を太平洋に展開させて米軍を牽制したい。

そのためには沖縄県を支配下におき、自由に通過できるゲートウェイを開設
したい、その橋頭堡が尖閣諸島であり、石垣島、宮古島なのです。

日本はこの中国のあからさまの野望を見せられて、国の安全保障は風前の
灯火です。それにもかかわらず、政治家やマスコミは相変わらず、沖縄県
民「被害者論」に呪縛されて金縛り状態に陥っています。
この危機状態の中で誰が考えても沖縄の地政学的価値は一層高まっています。

中国の野望を裏付ける資料が「琉球臨時憲法」です。綱領の一条には「琉球は
古来より独立国家である。琉球人民は日本の植民地支配を承認しない」と
あります。また中国人民日報には「琉球は私達の血を分けた同胞であり、
中国が支持すれば5~10年で独立できる」述べています。

このように中国側の「沖縄県人は中国人と血を分けた同胞である」という
長年にわたっての宣伝が沖縄県人の心を支配し、日本人としてのアイデン
ティティを薄れさすことに成功しています。

その証拠に大田昌秀知事以降、稲嶺知事、仲井眞知事などは、中国帰化人の
子孫であることを誇りにしていました。稲嶺元知事などは選挙機関中は中国帰
化人子孫であることを宣伝していました。

しかしこの人達は、中国人の残虐で野蛮で無知で民度の低い子孫であること
に誇りを持つなど愚かな極みです。少し歴史を勉強していればむしろ中国帰化
人の子孫あることが恥であると思うのが普通の感覚です。

このように中国による巧妙な沖縄侵略が着々とその成果を上げ始めていま
す。そして遂に今回の選挙で自民党は、沖縄県にある4つの小選挙区で全敗
しました。前回の選挙では自民党は3議席を確保していたのですが・・・・

なぜ沖縄がこれ程、左傾化していったのかを、次回考えてみたいと思います。



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習近平は沖縄を取りに来る   12月10日


7日放送分の、「たかじんのそこまて言って委員会」にケビン・メアと恵隆
之介の両氏が出場して沖縄問題について論じていました。今日はもう少し深
く沖縄問題について考えてみたいと思います。

ケビン・メア氏は「沖縄は日本政府に対するごまかしとゆすりの名人で
ゴーヤーも栽培できないほど怠惰」と発言して2011年3月に発覚して解任
されました。

この発言に対して当時のメディアや評論家は一斉に反発しましたが、私は
「その通りだ、よく言った」と納得していました。

2008年に「アメリカ軍の安全基準に違反する」との市長・伊波洋一の指摘に
対してメア氏は「基地外の建設を制御する安全基準で、なぜ滑走路の近くの
基地外に、宜野湾市が建設を許しているのかわからない」といっています。
まさに正論です。恵氏も番組の中で「危険だと言われている普天間基地周辺
の人口は、5.8倍も増えた」と言っていました。

またメア氏は沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場に近接する小学校の移転
を巡り、「日本政府は移転しようとしているが、伊波洋一前市長が反対してい
る。小学校の危険性を政治利用していた」と数年前に言っていました。

恵氏は番組の中で「在米米軍基地の75%が沖縄に集中していると言っている
がこれはまったくのウソで実際は23%である。これは沖縄県民に対して、
いたずらに被害者意識と日本国民の同情を煽って日本政府から補助金を取る
ためである」といっています。

そこで真実を知るために私は、統計資料を調べました。計算すれば確実に
22.6%です。要するに75%とは、米軍専用施設の事を指しています。

つまり75%の分母には三沢、佐世保、横田、岩国、横須賀等の自衛隊と共有
する巨大な在日米軍基地は一切含まれていないのです。共有部分と言っても
自衛隊の使用部分は米軍基地のわずか2%~5%くらいです。

このように作られた数字で「沖縄に負担を強いている」という贖罪意識を
本土の人間や日本政府に植え付け、メディアも被害者論に偏重した報道を
続けています。

問題の普天間基地は、もともとは田んぼの中にあったのだが、沖縄人が米国
の施設の周りを取り囲む形で市街化することを許して、人口が増加したので、
いまでは街の真ん中に位置するようになってしまったのです。

戦後、沖縄返還以来、沖縄振興という名のもとに日本政府が投下したお金は
見えるお金だけで約10兆円を超えます。さらに沖縄特権として法人税や酒税
を減免しています。このように政府は沖縄を甘やかし続けています。

メディアの論調も米軍基地のことで沖縄県民に多くの負担をおかけして申し
訳ないという被害者論に偏重した報道を続けています

沖縄の人にしてみれば、米軍基地があるお陰でタップリ政府からお金がもら
えて喜んでいるのが本音です。負担が大きいフリをしているだけです。

沖縄が政府を脅して振興予算枠を過大に要求しても、「沖縄は日本国である」
「沖縄県人は日本人である」という意識を持っているなら本土の人たちも
許せますが、最近の沖縄県人は日本人としての意識をなくしつつあります。

沖縄独立論を主張している我部琉球大学教授は「沖縄は日本なのか、沖縄の
人は日本人なのか?」と問いかけています。もはや日本人としてのアイデン
ティティさえ喪失しています。

最近のこの流れの中で、沖縄県民は知事選挙でとんでもないことに習近平の
走狗に成り果てた翁長氏を選んでしまいました。まさに自殺行為です。
翁長氏は2014年11月16日、日本共産党・社会民主党・生活の党・沖縄社会
大衆党・県民ネット・那覇市議会新風会の支援を受けて当選しました。

翁長氏がなぜかくも「反日反米」になってしまったのか。そこには習近平書記
の影が見え隠れしています。それを象徴するのが一括交付金を使って建設
される那覇・福州友好都市シンボルの「龍柱」です。

龍柱とは沖縄は中国皇帝(習近平)が自分の領土であることを表示するための
ものです。つまり沖縄併合を最も強く願っているのが、習近平その人なのです。

習近平総書記は、沖縄県と歴史的に関係の深い福建省に1985年以来17年間
勤務して最後に福建省長になりました。その間、何度も沖縄を訪れ、沖縄の
中国化を着々と進めてきました。

翁長氏は当時那覇市長で、習近平の意を受けて、「福州園」を開園し、近くには
孔子廟も建てられ、久米至聖廟の建設を進め、中華街の出現も噂されています。
そればかりか翁長氏は「福州市名誉市民」の称号を習近平からもらっています。

このように翁長氏は沖縄を中国に引き渡す準備を着々と進めています。

続きは次回にて、



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香港デモは中国崩壊の幕開けか?   12月2日(火)


「香港デモ発起人自首へ」
香港の選挙制度民主化のため街頭占拠を呼びかけた香港大法学部准教授の
戴耀廷氏ら発起人3人は23日、法治尊重の姿勢を示すため12月5日に警察に
自首し、デモによる抗議活動から退く意向を固めた(香港紙、蘋果日報(電子版)

しかし選挙制度民主化のリーダーである香港大教授3人がここに至って突然
「法治尊重の姿勢を示すため警察に自首し、デモによる抗議活動から退く意
向を固めた」とは、おかしいとは思いませんか?

大ざっぱに言えば、抗議運動は香港の完全な民主化への要求です。具体的に
は、中国政府が8月、香港のトップである行政長官を選ぶ2017年の選挙候補者
の選択を制限する決定を下した。これに対し香港の民主派は、この決定を撤回
するよう要求して抗議の声をあげました。

1997年に英国から統治権が返還され、50年間の「一国二制度」がスタートして
17年余りアジアの金融ハブとして存在感を高めてきた香港にとって初めてとい
える民主化の試金石になりつつあるはずでした。

ところがこの3人の教授は中国共産党政府に簡単に買収されてしまった。
三人の教授は来年5月頃までに行われる同改革案の提出と承認の2度のタイ
ミングに改めて抗議を行うように学生たちを説得し始めました。

つまりデモを終息さすための中国政府の常套手段です。中国共産党は武力鎮
圧というムチだけでなく買収というアメを用いてきました。

前回のブログでは「いずれ中国人民と中国政府が衝突します。いつか遠からぬ
日に、未来に向かって走りだす全人民を党は抑えきれなくなる」 と記述しました。
しかし中国本土では年間約20万件もの暴動が発生していると言われていますが、
いまだに中国全土に抗議の波が広がることもなく、真の革命のための運動に
発展していません。

それは暴動が起これば政府の役人が素早く駆けつけ数名のリーダーを買収す
るからです。多額の報酬を得たリーダーたちは、仲間に少しのカネを渡して
暴動を終息させるように勧めます。そしてお金を貰ったリーダーたちは元の
安穏とした生活に戻ってしまいます。

最近の暴動のほとんどは、軍が武力鎮圧する前に簡単に終息します。それは
中国人にとってお金を得るためであれば、理想も大儀も綺麗さっぱり忘れて
仲間を裏切ることができるからです。

ところがウイグルの暴動には買収が通用しないことがわかっているから、
政府は最初から武力鎮圧でウイグル人を虐殺しています。

さて民主化を求める香港人は中国人ですが、本土に住んでいる中国人とは少
し違います。リーダーを買収できても、強制排除することは非常に難しいです。

警察官を使って強制撤去をする場合でもせいぜい催眠スプレーしか使いませ
ん、学生のデモ隊は、自分たちに向かって銃が発射されることはないと思っ
ています。なぜなら世界のマスコミが注視している事を知っているからです。

1989年、史上空前の民主化運動である天安門事件では無数の学生や知識人、
一般市民、さらには下級役人に至るまで、誰もが民主化を求めるデモに
加わった。だが鄧小平が軍に出動を命じ、戦車まで出動して多くの市民が
容赦なく虐殺されました。

結果ほとんどの参加者は恐怖で一目散に逃げ出してしまい、急速に終息して
しまいました。共産党は香港でも同じ手を使って終わりにしたいが、世界の
批判を恐れて武力鎮圧ができません。

1日付の新聞によれば「ネイザンロードの一部でデモ隊を強制排除したが、
翌日に奪還される失態を演じている」 と載っています。今後もイタチごっこ
をデモ隊と繰り返すのか、あるいは中国共産党が切れて銃を発射するのか、
大規模な軍を投入するのか?

経済学者のピーター・ドラッカーは、「10年以内に中国で社会争乱がおきる」
と予言しましたが、あれからすでに15年が過ぎました。だが中国の争乱は
1949年10月に社会主義国家になって以来争乱が絶えたことはありません。

ドラッカーはどの程度のことが争乱といったのかわかりませんが、中国社会
は常に争乱の上に成り立っています。しかしドラッカーは常に中国への警戒
感を示した記述を残しています。

ドラッカーは「アジアにおいて中国中心の再編は間違いである。そうなると、
アジアは中国に支配される地域に なってしまうでしょう」 と指摘しています

2004年のゴールドマン・サックスの報告書では 「2041年に中国経済が米国
を追い越す」 という衝撃的な予測内容を発表しました。しかしクルーグマン
や西側の著名な経済学者たちは、しょせん統計の数字と数理経済学のモデル
によって中国を考察しているにすぎません。しかも発表された数字は、中国
政府によって操作された数字です

つまりこれらの書斎派経済学者は未来の中国を脅かす危機問題は、ほとんど
無視しています。例えば食料不足、水不足、エネルギー不足、過剰人口、
人が住めなくする恐ろしい環境問題、少数民族の反乱、政治的腐敗、社会治
安の悪化、など山積みしています。

このように中国に関する世界の評論は楽観論と悲観論が常に交錯して、ます
ますわかりにくくさせています

世界の誰もが一党独裁政権の崩壊を予知できない、だがひとつの雪玉でも
雪崩を起こすことがあります。中国共産党がいかに手をつくしても、ひとつ
の政党が永遠に政権の座にとどまることはあり得ない。



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