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日本が置かれた立場と国際状況  4月23日(火)


10日ほど前に韓国事務所から突然電話がありました。「インスタントラー
メンを至急送ってほしい」ということで、事情を聞きますと「もし戦争に
なればという恐怖でスーパーの店頭から水とラーメンが売り切れてしまった
店側の説明によれば、明日になればラーメンも水も入荷されるから心配は
ないということだが、少し心配になってきた」という緊迫した内容でした。

しかし社員全員に送れば膨大な量になり、結果として貿易業務になり関税も
かかり大変なことになると言いますと、個人の荷物として50袋ほど私の
自宅に送って欲しいという自分勝手なお願いでした。

この電話の3時間後に又電話があり、「他のコンビニには水もラーメンも
置いてあった」という安堵の電話でした。

電話の話によれば、韓国人の誰もが北朝鮮がミサイルを発射するとは思って
いない。たんなる恐喝、脅迫の「ショー」だと理解しているが、しかし北の
トップがバカで子供だから何をするかわからない、それだけが不安だと
言っていました。

それと北は朝鮮戦争の「休戦協定完全白紙化」を表明し、南北軍事当局間の
通信遮断など威嚇を始めた。アメリカは今まで中国との全面戦争を恐れて、
北朝鮮を攻撃することはなかった。しかし中国は北を見捨て始めたことを
感じてアメリカが先に攻撃を仕掛けて来れば戦争は避けられない其の証拠に
「4月14日ケリー国務長官が中国を訪問し、習近平をはじめとする中国指
導部と会談」という記事が大きく載っていると不安げに彼は語っていました

日本の記事によればこの会談は「核問題で高まる朝鮮半島の緊張緩和に向け
て米中両国が協調することで一致した」と記述されていると話しましたら、
彼は「実際には、アメリカ軍が北を攻撃しても中国は静観してくれることの
根回しではないか」と彼は言っていました。

「しかしアメリカは民主国家です。国民の声を無視してまで北を攻撃できな
い、つまり北を攻撃するには世論の納得がいります。もちろん日本や韓国の
同盟国が北から攻撃されれば正義の味方として北を即攻撃出来ますが、しか
し北はおそらく日本や韓国の本土にミサイルを発射することはまずないとお
もいます」と彼に言ってこの電話は終わりました。

この韓国事務所からの電話をきっかけに私なりにアメリカ、中国、北朝鮮
の思惑を分析したいと思います。

まずアメリカから考えてみます。リベラルなオバマ大統領は戦争には積極的
ではありませんが、アメリカ経済にとって必要としているのは永久的な戦争
経済です。

アメリカ軍は350万人以上の人間を擁し、ペンタゴンから発せられる莫大な
軍需注文は2万2000社の軍需工場に振り分けられ、さらに,その周辺に下
請け・孫請け会社が1万2000社、彼らの金融面を司る多くの多国籍銀行団、
大学研究室が70以上、契約シンクタンクが16、などといったように、何千
万人もの労働者や、科学者、政治家、研究家、退役軍人たちが生活していま
す。これらを総称した「軍産複合体」は年々肥大化していっています。

アメリカ全就業者の17%以上、GDPの20%以上が「軍産複合体」に関わっ
ています。このように「軍産複合体」がアメリカ経済に対して強い影響力を
持っているいじょう、リベラルなオバマといえども無視する事は出来ません

武器弾薬は定期的に戦争を起こさない限り倉庫の武器弾薬は消化されません
つまり時折戦争という消化活動をしなければ倉庫は武器弾薬で満杯になって
しまいます。以前からアメリカ国内の産業界の大物達はアメリカが戦争経済
を永久に維持していく必要性を説いています。

今度は中国から見ますと、北朝鮮がアメリカに攻撃されて星条旗が北全土に
はためくなど決して容認出来ないことですが、それにも関わらずアメリカ軍
の攻撃を了解したということになれば何らかの見返りを要求したはずです。

その一は尖閣を取りに行ってもアメリカは目をつぶる、もちろん戦闘機や
軍艦で攻撃すればアメリカも黙って見逃すわけにはいかないが、数百隻もの
漁船で尖閣に上陸して実行支配すればアメリカは手出し出来ない。日本も
民間の漁船には攻撃出来ない。

中国の狙いはこれだけではありません。アメリカ軍が金正恩政権を排除して
も次の政権が必要です。一時的に北に星条旗がはためいても北の次の政権が
中国の思い通りになれば問題はない。その玉が金正日の長男である金正男氏
です。

韓国メディアによると09年にも正男氏暗殺の計画があり、中国当局に阻止さ
れたという事件が明らかになっています。現在金正男一家は中国の保護の
もとで匿われています。

現在の金正恩氏が排除され長男の正男氏の政権が出来ると核ミサイルのボタ
ンは中国が握ることになり安心して寝ることができます。北朝鮮の核ミサイ
ルを一番恐れたのは実は中国なのです。なくなった金正日は常々妹である
金敬姫やその夫の張成沢に「中国は最も警戒すべき国である、中国に利用さ
れてはならない、血盟関係ではない」など警告を発していました。

現在金敬姫、張成沢氏は権力の全面に登場し、金正恩を操っています。言葉
による脅迫の戦争は日米韓に全て向かられたものでなく半分は中国に向かっ
て発せられています。だから中国はアメリカの北朝鮮攻撃は大歓迎なのです

中国は北を支援しているオイルや食料をすぐに止めてしまうと核ミサイルが
北京に飛んでくる危険性があります。そこでまず国連安全保障理事会が採択
した制裁強化にも反対しませんでした。そして北朝鮮が中国内に開設して
いる2つの銀行の出先機関に対し、中国は口座を凍結するなどして送金を不
可能にする措置をとりました。

このような経済制裁によって朝鮮労働党管理下の秘密資金が枯渇しだし結果
兵士の食料にも事欠く現状ではとても戦争などできません。だから北は本当
に怒っているのは日米韓ではなく中国に対して怒っているのです。

北朝鮮は「ミサイル発射の構えを見せ米国本土を直接攻撃し、戦争も辞さな
い」という言葉を繰り返しています。威嚇を繰り返す北朝鮮の本音はアメリ
カに対するラブコールです。話し合いを重視する平和主義者オバマとケリー
長官のコンビなら二国間の話し合いに応じてくれると北朝鮮は踏んでいます

それでは北朝鮮はいったい何をアメリカと話し合いたいのか?つまり建前の
掛け引きを除外して本音の部分を書けば「中国陣営から離れてアメリカと仲
良くしたい」ということです。

その証拠に米バスケットのスターだったロッドマンを招待して、バスケット
の試合を二人並んで観戦している写真を米誌「VICE」は掲載しています。
VICE誌は夕食会の席で金第一書記を米国に招待したいと申し出ています。
金書記はロッドマンにオバマ大統領からの直接電話を希望していると伝え
て欲しいと頼んでいます。

しかし過去、北はアメリカに対して数々の約束を破り嘘をついて来ました。
信用を100%無くしている北にオバマは電話することはなかった。

日本・アメリカを含めて世界各国の北に対する理解は、北は中国の友邦国
であり血盟関係である。経済支援で生きている援助を止めれば北は崩壊する
「すなわち北は中国に保護されて生きている」と思っている。とんでもない
間違いです。あの狡猾な中国がただで大量の原油、や食料を北に渡すはず
がありません。

つまり中国は経済支援というエサで北朝鮮の鉱物資源を手に入れています。
韓国統計庁が発表した北朝鮮の鉱物資源の総額は6兆4000億ドル、という
巨額です。金、鉄、マグネサイト、無煙炭,銅、などの採掘権を中国に渡し
ています。戦前日本の商社はこれらの鉱物資源を詳しく調査したマップを
持っていました。そのマップを手に入れた中国は北の弱みにつけ込んで、
鉱物資源の共同開発に関する合意書に北は署名してしまった。

中国は鉱物資源を掘り尽くすまで北朝鮮を生かさず殺さずして利用するつも
りです。その上亡くなった金正日は大金で中国に騙されて、ロジン、ソンボ
ンという日本海の出口の港湾を中国の自由にさせてしまった。

中国はここに軍港をつくるために港湾改修工事を始めています。この軍港か
ら核ミサイルを積んだ潜水艦が出入りすれば日本は喉元にナイフを突きつけ
られたも同然です。

中国に常に騙され続けた金正日は以前「韓国以上に親密な米国のパートナー
になる」というメッセージを密かにブッシュ大統領に伝えていました。
しかしアメリカは北の謀略だと受け止めてしまった。

米国のパートナーになりたいという金正日の本心は現在金敬姫、張成沢氏を
通じて息子の金正恩に引き継がれています。だから言葉による脅しの乱発は
アメリカに対するラブコールです。

平和主義者で常に話し合いで解決しようとしているオバマなら二国間協議
に乗ってくると、北が生きて行くためには米国に擦り寄る以外道はないと
金正恩は思っているはずです。

ところが習近平は「親米」を標榜していますし、ケリー長官は「米国は中国
を敵視せず、協力相手とみなすべきだ」と親中姿勢を鮮明にしています。
中国の二枚舌の危険性を常に察知していたクリントン前長官なら北朝鮮の言
い分を理解したかも知れないが正反対のケリー長官では北に希望はない。

北朝鮮の核を一番恐れていたのは習政権ですが、習近平は北を徐々に絞め上
げて追い詰めています。中国はこの2月に北に対して突然原油輸出を止めて
しまった。中国共産党機関誌である「環境時報」も社説で北朝鮮に対して
断絶,断交という言葉を何回も使っています。

習近平は北に核で脅かされる前に先に北を崩壊さす戦略を取り始めました。
つまり北はミサイルの尖端に核を搭載する技術がまだ確立されていないと
いう情報を手懐けていた北の軍部から入手したと思われます。察知した
金正恩は数名の中国よりの軍幹部を粛清しています。

今度は日本側から分析してみます。まず北朝鮮のミサイルが日本本土に
飛んでくることはまず考えられない。それより恐ろしいのはオバマ・ケリー
の親中派が北朝鮮の「脅しショウ」をきっかけに米中の協力関係を強化する
方向に舵をきった事です。

中国の海洋覇権拡大に厳しく臨んだクリントン前長官とは正反対のケリー
長官は米議会上院公聴会で「アジア太平洋地域での軍事力増強は中国包囲網
との印象をあたえる」と親中姿勢をはっきりさせました。

そして13、14両日のケリーの訪中では「双方の核心的利益を尊重しあう」
という条件にケリーは合意しました。これがどのような恐ろしい合意なの
か愚かなケリー国務長官は分かっていない。

中国の野望である、東シナ海、南シナ海、台湾、チベット、ウイグル、など
の領土・領海について口出しできないということなのです。つまりアメリカ
の将来を左右する「アジア太平洋回帰」という戦略を放棄することになり
ます.

オバマ・ケリーのお馬鹿コンビは今後中国をアジアの覇権国として認め
台湾や韓国に対する中国の外交姿勢をも黙認するつもりです。

平和主義者のケリー長官は以前から「中国は一つ」との政策を堅持し、台湾
を中国に委ねるつもりです。米軍がアジアから撤退すれば台湾は中国の手に
落ち、シーレーンは中国によって遮断され、日本は否応なくその勢力下に置
かれることになります。

オバマ・ケリーのお馬鹿コンビは中国・米国の協力関係を長期的な視点から
積極的に強化し、大国同志関係を模索することで合意しました。アメリカは
中国の巧妙な外交術にハメられてしまったことに気がついていない。
習近平の高笑いが聞こえてきます。

クリントン長官からケリー長官に代わったということは、日米軍事同盟より
米中経済同盟に変わったということです。すなわち米国の核の傘はすでにし
て今はもうないに等しいのです。

北朝鮮にあるソンボン、ロジンという日本海に中国軍港ができつつあります
国際情勢はつねに変化しており、日本とアメリカの関係も刻々と急激なピッ
チで変化し続けています。

自国の利益と生存は自分の手で保証していく、誰もかわりにやってくれない。
この当たり前なことが日本人にどれだけ理解されているだろうか。日本国が
大きな危機に直面しているにもかかわらず、それに気づいてもいない。

幸いにも第二次安倍内閣が発足し憲法改正のための最大のチャンスが訪れよ
うとしています。我が国は制定以来67年間、愚かな左翼の主張に洗脳されて
一度も憲法を改正することが出来なかった。

中国の仕掛けた罠がゆっくりと、しかし、確実に日本を締付け始めています。

(今日のブログはあまりにも長くなってしまいました。最後まで読んでいた
だいてありがとうございました)




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