今回もアジアについて一般的な誤解を解いてみたいと思います。
アジア各国を一般的に観光として眺めるアジアと ビジネスマンが感じる
アジアとはまるで違います。一般人が見るアジアは、文化的に多様であり
興味が尽きませんが、ビジネスマンはインド、フイリピン、中国をアジア
という一つのカテゴリーに括ったりしません。
私の経験から申しますと、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、
シンガポールなどで接触するビジネスマンはほとんど中国系です。一般的に
いわれている華僑・華人・華商たちです。
不思議とビジネスの舞台に登場する人たちに純粋のタイ人、純粋のインドネシア人、
純粋のマレーシア人に会ったことがありません。つまりアジアでの
ビジネスは華人中心の社会なのです。
しかしここで誤解してはいけません。同じ中国人でも中国本土に生息する
中国人とアジアで活躍している中国人とはまるで違います。
アジアで活躍している華僑・華人は二世、三世たちです。彼らは西欧人や
日本人と同じ文明人です。
ところが中国本土の中国人は、国際社会のルール無視、氾濫するニセモノ・
コピー商品、大気汚染、環境汚染、詐欺行為、など今や地球規模での大問題
になっています。まさに野蛮人です。
それゆえビジネスにおいて中国人というくくりはあいまいで危険です。
ところが評論家やエコノミストたちは、本土の中国人とアジアの華僑である
中国人との区別をつけずに単に中国人というくくりで論じています。
その上この人たちの最悪なところは、中国人や華僑や、各アジアの人と
交わることなくアジアというくくりでアジア論を展開しています。
しかし華僑と中国人は人間的には違いますがビジネス上のつながりは深い
です。中国政府は華僑を利用してアジア支配を強め、華僑は中国政府を
バックに有利なビジネスを展開しています。
話を分かりやすくするために、97年倒産した東証一部上場の中堅スーパーの
ヤオハンについて考察してみたいと思います。
なぜヤオハンの和田社長が短期間のうちに絶頂から奈落の底に転落して
いったかを検証してみます。
90年代、ヤオハンは香港に拠点を構え、「日本企業国際化の寵児」として
マスコミにもてはやされていました。
和田社長は東南アジア経済を牛耳る香港の大物華僑との交際がマスコミで
報じられ、金色のロールスロイスや大型クルーザーを所有していることが
週刊誌で報じられ、まさに英雄でした。
当時私も中国に乗り出したばかりで、和田氏の華麗な中国人脈をうらやましく
思っていました。ところが彼が週刊誌で「日本は中国に多大の迷惑をかけ、
多くの中国人を殺傷したにもかかわらず、中国は戦後日本に賠償を求めなかった、
その恩返しをしている」という彼のセリフを見て、違和感を覚えました。
いま思うと和田氏はシンガポール、香港、中国を一つのアジアとしての
くくりで見ていたような気がしています。ここに失敗の原因があるように
思われます。
シンガポールは自由経済を標榜しながらも政治は社会主義体制です。香港は
英国の影響を受け完全な資本主義体制です。中国は開放改革路線を疾走する
共産主義大国です。
これらの国々の政治経済のシステムや国民性は全く違います。どう考えても
これらをくくるキーワードはありません。
和田氏はこれらの見事なくらいバラバラな国民性を単純にアジア人として、
見ていたように思われます。
だからシンガポール、香港までは日本人としての常識の中で判断することが
出来ましたが最後に中国本土に進出することによって終焉を向かえることに
なってしまったのです。
和田氏は香港移転した時点で香港の超大物華僑李嘉誠氏と知り合い いろいろ
とアドバイスを貰い、香港で短期間に大成功を収めました。
そしてこの成功の流れのまま上海市政府に目をつけられ、浦東への出店
要請を受けます。当時中国は天安門事件の後遺症でリスクを恐れた海外
からの投資が極端に減っていました。
そこで中国は世界の投資家を安心さす起爆剤にするためにマスコミにもて
はやされているヤオハンに目をつけたのです。つまりヤオハン誘致を
投資呼び込みの人寄せパンダにしたのです。
1995年ヤオハンの中国戦略の核、東洋一の大型百貨店「ネクステージ上海」
がオープンしました。テレビニュースで映し出された、オープン時の凄まじい
人手が道路にまであふれ、紅潮した和田氏の顔がテレビでアップになって
映っていました。
そしてヤオハンは何を狂ったのか、グループの総本山を香港から中国上海に
移転してしまいました。日本を含め世界中の企業が中国本土に本店を移した
など聞いたことがありません。
世界の投資家は中国を最大限利用しても、中国を全く信用していません。
ところが和田社長はシンガポールの中国系や香港の華僑と 中国本土の
中国人との区別が出来なかったのです。すなわち同列において判断して
いたのです。
結局 和田社長は結果として中国に嵌められたという形に見えますが、
和田氏の勉強不足における中国感の欠如といったほうが適切だと思います。
日本人は痛い目にあうまで常識で計れない中国人の異質性が見えません。
本当の中国の実情を知らない いい加減な評論家やエコノミストの意見を
聞きすぎる危険性を今日は書いてみました。

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今日は前回の続きです。
政治家や評論家たちが「日本はアジアの一員」「21世紀はアジアの時代」
などの意味不明な情緒的言葉を意図的に発することによって、日本人を
脱欧入亜に導こうとしています。
オカラ頭の岡田外相は「まずアジア、次に日米同盟という順番だ」と明言
しています。スポンジオツムの鳩山首相は昨年ニューヨークでの日中首脳
会談で胡錦濤主席に東アジア共同体構想を日中連携を核として構築すると
説明しています。
まさに底抜けコンビです。この二人は米中のどちらに関しても実像を
全く把握していません。二人から出てくるアジアという言葉は常に中国
を指しています。直接中国と言えば露骨すぎるのでアジアという言葉で
本音を隠しています。
この二人の特徴は人間を知らない、歴史を知らない、現実が見えない、
常に物事を夢想というメガネを通して見るために全てがゆがんで見えて
しまいます。
底抜けコンビの真意は日米を疎遠にして中国に擦り寄ることですか?
そして日米安保体制の物理的中心地である沖縄から米軍を追い出す
ことが目的ですか?
「米国の言いなりにならない」「米国からの自立を目指す」「対等な日米関係」
という威勢のいい選択は日米同盟の解消ですか?
日米同盟はもちろん永遠ではありません。しかし自立を目指すなら、最低限
自主防衛力を強化しないと、あまりにも危険すぎます。
この二人のオツムは政治的知性が全く働いていない痴呆状態というしか
ありません。
二人が共感する中国から見ればこんな卸しやすいバカなコンビは見たことが
ないと中国首脳陣は笑いをかみ殺しているに違いない。
昨日の夜 ここまで書いて寝ました。今朝の新聞一面に「小沢氏は起訴相当」
とデカデカと載っています。師匠の田中角栄は後年見直されて評価が
あがっていますが、弟子の小沢は亡国の政治家として、売国奴として
永遠に歴史に刻まれます。
小沢の記事は別に驚きませんが、今日の記事で驚いたのは、岡田外相が
記者会見で、米海兵隊の沖縄駐留について「中国などの軍事力強化を
考えたとき、現在の自衛隊だけで適切に対応できるかというと限界がある」
と言っています。やっと少し目覚めましたか!
岡田外相は沖縄近海を中心に活発な中国海軍の動きを見て、やっと米軍の
沖縄駐留継続の必要性に気がついたみたいです。オカラ頭がやっと一般国民
の知能に追いつきました。まことに結構なことです。
しかしスポンジオツムのわが国の首相はあきれたことに、海上自衛隊の護衛
艦に2度も異常接近した中国海軍のヘリに対して日中首脳会談で、抗議を
しませんでした。
鳩山首相の飛んだ目を見ていると永遠に正気に戻ることは無いような気が
します。

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最近の政治家や評論家がよく口にする「日本はもっとアジアに目を向ける
べきである」「日本はアジアの一員である」「アジア重視」などの言葉を
聞くたびに、この人たちの知の欠落を感ぜずにはおれません。
それでは「アジア」とは何か。
そもそも「アジア」とは何を意味するのでしょうか。ヨーロッパ中心の
白人中心主義史観の地理的表明にすぎません。ヨーロッパは、文明・進歩
でありアジアは野蛮・停滞であるという白人の優越意識にしかすぎません。
最近 鳩山首相や民主党議員の「アジア重視」の言葉の裏に日米同盟を
崩壊させようとしている愚かな意思が見て取れます。
特に鳩山首相の外交ブレーンである寺島実郎氏のコメントを聞くたびに、
言葉遊びの危険を感じます。この人のコメントを全て記憶しているわけでは
ありませんが、彼の外交論や安全保障に関するコメントを聞くたびに
その意味不明な情緒的内容にがっかりしてしまいます。
たとえば「独立国に外国の軍隊が長期間にわたり駐留し続けることは不自然な
ことで、自立した国とは言えない」とコメントしています。
その通りで異論を挟む余地はありませんが、その後に次のコメントが続きます。
「日本はアジアの一員である以上は、アジアの経済のみならず政治的一体化に
むけて、日中関係を安定させねばならず、このままでは日本はアジアの孤児に
なってしまう」という風に続きます。
つまり彼は、いろんな言葉を操りながら結局言いたいことは「アメリカと距離を
とって中国にもっと近づくことが日本の生きる道だ」ということを言いたい
のだと思います。
寺島氏は本当の中国をあまりにも知らなすぎです。中国人やアジアの人と
交わることなく書物レベルの認識で「アジアの一員」を強調しています。
寺島氏だけではなく多くの政治家や評論家にもいえますが、「アジア」に対する
理解度の底の浅さにはいつも首を傾げます。この底の浅さが鳩山首相の持論で
ある危険な「東アジア共同体」につながっているように思われます。
寺島殿、アメリカを差し置いての日中連携は結局日本が中国に従属する
形になってしまいます。あなたが言っているように「日本は同盟国といっても
所詮、アメリカの属国でしかない」という論は間違ってはいませんが、
しかし現状をよく認識してください。
国民の生死に直結する石油と食料を輸入に依存しています。石油は中東、
食料はアメリカ及びその姉妹国ともいえるカナダとオーストラリア、つまり
日本は軍事的のみならず経済的にもアメリカに完全に生殺与奪権を握られて
いるといっても過言ではありません。
この現状を理解したときに寺島氏の唱えている「対等な日米同盟」や
「東アジア統合」など愚かとしかいいようがありません。
だからといって、現在の繁栄を維持するには、永遠に対米追従せざるを得ない
というつもりもありません。
しかし寺島氏が主張している「日本がアメリカと対等になるために中国に
近づく」などあまりにも稚拙すぎます。
現状において日本は核を持つことも9条を改正することも無理ですが、日本の
技術力で自然に自立した国になれます。
それには日本の弱点を一つ一つ消していけばいいのです。たとえば日本の
テクノロジーの発達によって石油に変わる自然エネルギーを無限に
再生産することが出来るようになること。
自給自足できない食料は遺伝子組み換えと細胞融合や農業の工業化によって
自然に解決していきます。すでに一本のトマトの木から三万個のトマトを
収穫することが可能になっています。
まだ完全とはいえませんが、海では海洋牧場が作られ、出口はエアカーテンと
いう電気的に発生させた泡で防ぎ、光ファイバーを利用して、大量の
プランクトンを繁殖させ、大量の魚を養える大規模ないけすを作る計画が
研究中です。
これらのことが一つ一つ実現していけばアジアやアフリカで増大する人口を
日本の技術力で解決していきます。10~20年後の日本は世界でなくてはならない
貴重な尊敬される国になっています。
このような素晴らしいテクノロジー・マインドを持った国を中国に贈呈
するのですか?詐欺師の中国人が日本を吸収したとき日本人の持っている
テクノロジー・マインドは見事なくらい消えて無くなります。
それは人類にとって限りなき不幸なことです。
このようなことを言うと必ず「何故中国人と仲良くなれば、テクノロジー・
マインドが消えるのか、大げさすぎる」と言われそうですが、中国人を知らない
からです。このことについてはまたあらためて述べたいと思います。
今日の結論ですが、日本人にとって必要なのは、アメリカか中国かといった
二分論に足元をすくわれるのでなく、常に醒めた目で現実を直視することが
大切です。
日本の抜きん出た先端技術は日本を自然に世界の中心にしていきます。現在
すでにそうなりつつありますが日本人が気が付かないだけです。
アメリカの覇権が維持され、そのアメリカと同盟を結んでいることで、大きな
利益を得ている国が日本です。日本のビジネスマンなら誰でも分かっている
ことです。
寺島氏や他の評論家の脅し文句「アジアの孤児に成ってしまう」と言う言葉
ほど意味のない言葉はありません。
それと「日本はアジアの一員」などという無意味な概念も捨てましょう。
無能な政治家が足を引っ張らない限り10年後の日本は先端技術を起爆剤と
する「新産業革命」のトップをはしっています。そして破滅に向かって盲進
する中国を横目に見ながら、加速度的に進んでいきます。

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前回は青海省地震の記事から「ダム」について触れました。今回も中国の
ダムについて書いてみます。
中国は急激な経済発展のために慢性的な電力不足に陥っています。そのため
に見境なくダム建設を推し進めています。
特に中国が目をつけたのはメコン河のダム建設です。メコン河は世界十大河川
の一つであり、その源は先日地震のあった中国青海省の玉樹州西部です。
青海省は省全体が海抜3千~5千メートルの高地にあります。そこから流れる
雪解け水はメコン河、黄河、長江の水源地帯となっています。
青海省(チベット高原)から流れた水は雲南省に入り、ミャンマー、タイ、
ラオス、カンボジアを流れベトナムで海に達します。このように母なる川
メコンはインドシナ半島全域に流れ、太古から人々の生活を支えています。
さてここからは問題提起です。22日の産経新聞に米研究所警告として「中国、
メコン河下流諸国の経済支配」と載っています。
記事によれば「雲南省内のメコン河に中国側が建設もしくは建設中の15の
大規模、超大規模ダム」の影響を指摘、
現状のままだと中国が上流に建設を進める一連の巨大ダムのために下流の
諸国の経済や、環境が根幹から崩される。中国がメコン河上流のダムによって
水量調整ができる。
結果として中国が他の諸国の経済や政治を支配できるような状況にある」と
警告文を書いています。
ワシントン研究機関の全文を読んだわけではありませんが、中国支配の構図は
ダムだけではありません。
中国はダム建設と平行して雲南省にあるメコン河の上流では、下流の流域国
4カ国までの航路の開発・整備を10年以上かけて中国主導で積極的に推進
され、いまや東南アジアの黄金水路となっています。
以前は1年にわずか5ヶ月しか通航できず、そのうえ埠頭も傾斜がきつく
航路もなく、早瀬は流れもカーブもきつく、水上輸送事業には向いていま
せんでした。
ところが中国は多大の資金を投入して水路の建設、港の建設、整備を行い、
今では300トンの船が通航することが出来、物資運搬量は際限なく増え続け
ています。
水運業の急速な発展と共に、流域で暮らす7000万人以上もの人々が直接利益
を受け、その利益が内陸部へと急速に広がっています。
最近は、米、木材、ゴム、植物油等の貨物が河をさかのぼって中国へと輸入
され、そして中国からは、日用雑貨、家電、建材、衣料などの貨物が下流に
運ばれ南アジア5カ国へと輸出されています。
上流の中国から下流のタイ、ベトナム、ラオス、カンボジア、へと流れている
メコン河には、はっきりとした国境がありません。そのために中国は煩雑な
貿易の手続き業務に目をつぶっています。
結果下流の各国の商売人は自国通貨でなく中国通貨である元で取引をしています。
南アジアの5カ国は国家的な大きな貿易は別にして、小さな取引は元が
中心になってきています。
つまりこれらの国では、自然に元が基軸通貨になってしまったのです。
中国首脳部はここまで戦略的に考えていたとはとても思われません。
国際ルールを無視した中国の商売人の安直さが偶然もたらしたものと
思われます。
話をダムに戻します。中国は慢性的な電力不足を補うためにメコン河の
上流に無計画に多数のダムを建設しました。結果必然的に下流の5カ国の
水道の蛇口を握ってしまったのです。
中国はメコン上流に作った多数のダムによって水量調整をすることが出来、
下流5カ国の命綱を握ってしまったのです。
つまり中国は軍で侵略することなく、ダムとメコン河の国際水路の建設と
基軸通貨になってしまった元によって下流の5カ国は知らぬ間に中国支配下
にならざるを得なくなってしまったのです。
ところが最近メコン川で異常渇水が起こり、この結果、各地で灌漑用水の
不足で農作物の成長に影響が出てきて、ダム建設の中国に対する批判が
高まっています。
しかしタイで5日に開かれたメコン川首脳会議の共同宣言
に中国ダム開発への批判は盛り込まれませんでした。中国の経済支援を
受ける東南アジア各国の対中配慮が露骨に表れています。
元々メコン河の開発は20数年前から国連が中心となり、日本を含む世界各国
の技術、経済援助で進められていました。特に日本はメコン流域の著しい
人口増加を見て二期作を推進、そのために乾期に水を供給できるダムをODA
資金で3か所建設しています。
しかし日本は常に国内政治のゴタゴタ続きでスピードが遅れ 気が付けば
資源をむさぼる欲望大国中国に全てを押さえられていたということです。
中国の地球を破壊しかねない無計画な資源乱用を抑えられるのはアメリカ
しかいないのです。そのアメリカの研究機関「スティムソン・センター」の
最近の発表が「ダム」を中心にしたこの程度ならまだ中国の全容が見えて
いるとは思われません。
アメリカの行動は過去いろいろと世界から批判を浴びていますが、結局
世界の秩序を保つことの出来る唯一の国はアメリカしかないのです。
そのアメリカの衰退は、すでに一国だけで国際金融・貿易体制を維持・
運営するだけの力はありません。しかし世界経済をリードしている日米
両国が協力することによって、初めて世界の経済・貿易・地球の環境の
ための枠組み作りと、維持と運営が可能になります。
オバマ大統領はバカな鳩山首相をみて日本を過小評価していますが、日本の
実力は政治家だけを見ていては分かりません。オバマ殿 日本のもっている
各種先端技術を知ったとき、強すぎる日本に蒼ざめます。
日本は10年後 弱点である石油依存から解放され、テクノロジーでエネルギー
を必要なだけ生産できるようになっています。
世界一の軍事力と経済力を持っているアメリカと世界2位の経済力と先端
技術王国の日本が渾然一体となったとき世界経済がますます発展し世界秩序
が維持できます。
我々日本人は日本各地にあるアメリカの軍事基地を屈辱と思ったりせずに、
素っ裸の日本に親切にも鎧兜を着せていただいていると思いましょう。
アメリカ基地が日本にあるということは世界一の軍事力を持ったということです。
もちろんアメリカは日本を守るために軍事基地を日本に作ったわけでは
ありません。そんなことは100も承知です。
しかしアメリカにとって日本国がなくてはならない国になったとき、見捨てる
ことが出来なくなります。すでにそのようになりつつあります。
まさに必然と偶然があやなす歴史の不思議なところです。過去アメリカに
脅かされたり、騙されたりして大金を掠め取られても、過去60年間の軍事費
としては安いものです。
鳩山首相の持論の「東アジア共同体構想」で野蛮な中国人が大挙して日本に
押しかけて日本が無茶苦茶になるより、アメリカと渾然一体となって、
世界経済の共同経営者になり、両国で世界経済を引っ張っていく方向にもって
行きましょう。
バカ首相殿、日本に500機以上のミサイルを向けている中国より、
アメリカと真のパートナーになるほうが千倍幸せです。
そう思いませんか?

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青海省地震から今日で早1週間が経ちました。四川大地震からすでに2年、
青海省は四川省の隣です。青海省地震の震源地玉樹と四川地震の震源地汶川
の距離は地図で見るとそれほど離れていません。
この二つの地震は何か因果関係があるのでしょうか、2008年の四川大地震
の時は盛んにその要因が三峡ダムではないかという仮説が立てられていました。
三峡ダム着工当時から地質学者や地震学者たちが警告を発していました。
2006年に香港の人権情報センターは三年以内に山峡ダムが強い地震を引き
起こす可能性があると発表していました。
日本で一番大きなダムは黒部ダムです。山峡ダムの規模は黒部ダムどころでは
ありません。貯水量に至っては150倍以上の開きがあると言われています。
蓄積された水の重さにダム付近の岩盤や地質が耐え切れずに地震を引き起こす
と地震学者が警告しています。
学者の警告どおり満水になる前の段階で小さな地震が頻発しています。これが
ダムの影響であることは、学者の間では常識化されています。
山峡ダムは1993年に着工、2009年完成予定です。ということは青海省地震
の前にダムの貯水量が満タンになったということです。
素人が勝手に推測してはいけませんが、地盤に想像を絶する水の重さがかかり
それが引き金となって断層が動きだしたと考えられます。
山峡ダムと四川地震の震源地の距離は数百キロ離れています。青海省地震の
震源地はその倍は離れています。山峡ダムと今回の青海省地震との因果関係は
ないかもしれませんが、青海地震をテレビで見たときなぜか山峡ダムが思い
浮かびました。
一番恐ろしいことは三峡ダム周辺で地震が起こることです。三峡ダムが崩壊
すれば、地震どころでの騒ぎではありません。考えただけで身の毛がよだち
ます。
20数年まえ四川省成都市の契約工場で生産していました。四川省大地震の
時は胸が詰まる思いで地震の凄惨さをテレビで見ていました。
もう一度、劉備玄徳、諸葛孔明、関羽、張飛などが祭られている四川成都に
ある武候祠に行きたくなりました。四川地震で崩壊したかも知れませんが、
三国志のプロローグに「長江東に去り、浪英傑を呑む、なるもならぬも夢の
よう」という一説があります。過去は夢のように去っていきます。
私は阪神・淡路大震災の真っ只中にいました。私の住んでいる町も400名
くらいの人たちがなくなりました。人間はいつまでも生きておりません、
やがては死んでいきます。
しかし人は死ぬということをまったく考えないときはには、生存の喜び、
ありがたさはわかりません。人は平素、日常の生活にほだされて、まるで
死なないかのように考えてみずからを忘れてしまっています。
生きてゆくことは、1日を送り、1日を迎えるということは、まこと
その1日に向かってお互い死の領土に一歩一歩近づいているのです。
私は地震に遭遇して初めて、この地上において生まれた喜び、生きている
ことの喜びを実感しました。それ以来 何のために生きているのか、何を
するのか、どこへ行くのかということをおぼろげながら考えるようになり
ました。
せっかく生きているのですから、これに息を吹き込まねばなりません。
かといって別に大きなことをする必要もありませんし、そんな力もありません。
現代人は静かに物を考えたくても、今日の社会ではあまりに多くの情報が
氾濫して人間の耳を聞こえないようにさせてしまっています。その結果
邪法と正法の区別がつきません。つまり、うのみです。邪法の洪水です。
日本の船長である鳩山首相が邪法の洪水におぼれて、日本の本当に進み行く
べき正しい航路を見失っています。
また脱線しそうなのでこの辺で終わりにします。

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16日の金曜日に三橋貴明氏の大阪産業創造館の講演会に行ってきました。
彼の「新世紀のビッグブラザー」のブログは時々見ています。
どの様な事を話すのか非常に興味があり、雨の中を会場まで足を運びました。
演題は「マスコミに騙されてはいけない! 日本経済の真の実力」です。
非常に分かりやすく数字やグラフを使って日本経済を解説していました。
多くの国民はマスコミやエコノミストの悲観論に毒されて、日本に未来が
ないと思わされています。彼の講演を聞いた方たちは黒雲に覆われた雲間
から差し込む光が見えたのではないかと思います。
彼は参議院選挙の全国比例区で自由民主党から出るそうです。政治家に
成られたら、経済オンチの政治家先生方に経済のイロハを教えてやって
ください。
日本に於ける政治の混迷や社会現象の変化が歴史的にみて進歩なのか、
破滅に向かって猛進する退化であるか、それとも栄枯盛衰の循環なのか、
いずれにしても日本は確実に新しい時代を迎えようとしています。
このような時に三橋氏のような若い斬新な政治家が現れるとはまことに喜ば
しい限りです。彼はネットが生んだ最初の政治家になろうとしています。
ネットの情報が若者や女性を覚醒していきます。テレビ局が赤字になり新聞
の部数が減ってきています。
我々の今までの情報源はテレビと新聞でした。その偏向報道によって多くの
国民を洗脳してきましたが、ネットにより真実が見え初めて来ています。
偏向報道に毒された日教組世代の親たちが徐々に力を失い、ネットを見る
ことの出来る世代が危機感を持って日本を変えようとしています。
「日本はなぜ戦争をしたか?」日教組世代の親たちはあの戦争を「日本軍国
主義の侵略戦争」とインプットされ、わが国を非難し、わが国の過去と現在
を攻撃しました。
自分の国を愛さないものは卑しい、自分の国の国民を大切にしないものは
政治家になってはいけません。政治家は子孫が絶えてしまうような選択を
してはいけません。
ネットで情報を得ることの出来る人たちは真実を知り、この根幹の構造を
簡単に乗り越えました。そして教科書では教えられなかった、誇りを持ち
続けられる日本の歴史を多くの人たちがネットで知ったのです。
そして今まで多くの人たちは、保守も革新も日教組教育を注入された政治家
が日本を弱体化させてきたとばかりおもっていました。しかし左翼よりもっと
恐ろしいことは「成りすまし日本人」の政治家があからさまに日本を売ろうと
していることです。
このような恐怖の実体もネットで共有することが出来ました。三党連立の
現政権の30%強の人たちが「成りすまし日本人」であると言われています。
もちろん調べたわけでもありません、調べるすべもありません。
そして「成りすまし日本人」が権力の中枢に多く存在して売国法案を通そう
としていることは、まさに日本の危機です。
外国人に地方参政権を付与することに賛成している政治家は間違いなく
「成りすまし日本人」です。政治家だけでなく外国人地方参政権に賛成して
いる評論家や大学教授、キャスター、コメンテーター、も「成りすまし日本人」
だと思われます。
昨日テレビで「日本創新党」結成の記者会見を見ていました。基本目標は
「国家の自立」「地方の自立」「国民の自立」だそうです。
言っていることは間違いありませんが、そのために政治家が具体的に何を
しなければいけないかを一言も言っていません。
このあたりが旧来の政治家とあまり変わらないような気がします。
日本政治の緊急の課題は憲法の改正です。日本をまともな国にするために
政治が一日も早く行うべきことは、憲法9条の改正です。しかし、それには
何年もかかります。だからその為にまず先に集団的自衛権の行使を可能にし、
自衛隊を国軍にすることです。
「国家の自立」や「国民の自立」をいくら叫んでも9条を改正しない限り
自立しようがありません。
いずれにしても今年は日本にとって覚悟の年になるでしょう。ネットが
新しい政治家を育て、ネットが日本を変えていきます。
今日も話が右や左に飛んでよく分からない話になってしまいました。
三橋氏の講演でお客様を出口でお見送りしている彼に、「中韓を知りすぎた
男です」と言って私の名詞を渡しました。彼は大げさに驚いてのけぞって
いました。
三橋殿、日本を再生させる政治家になることを心より願っています。

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15日夜のニュースで鳩山首相は普天間問題で記者から決着とはと聞かれて
「決着とは、国民も『よしわかった』と米国も『よしこれでいける』という
判断がなされたことだ」と地元と米側双方の同意が前提と表明していました。
しかし平野官房長官は「この方向で詰めていこうという合意や理解が得ら
れるなら一つの決着だ」と決着の定義を修正しました。
首相は5月決着だと言っている以上、首相が理解している完全決着にする
ことですが、そんなことは100%無理だとわかっている官房長官は「地元や
米側に案を提示して返事待ちの状態に持ってくるのが5月決着だ」とおもいきり
ハードルを下げて首相を擁護しました。
おそらく平野官房長官も腹の中では、あきれ果ててこの上司のオツムの中身
を疑っていると思います。
米紙ワシントン・ポストは、核安全保障サミットで最大の敗者は日本の鳩山
首相だと報じ、コラム欄では「不運で愚かな日本の首相」「鳩山さんあなたは
同盟国の首相ではなかったか。核の傘をお忘れか」と酷評しています。
アメリカの一流紙がここまで日本の首相をバカ呼ばわりしたことが過去あった
だろうか、
多忙を理由に鳩山首相との公式会談を断ったオバマ大統領はお情けで臨席を
用意したのは、同盟国日本との亀裂を中国に察知されないための単なる牽制
にすぎない。
夕食会後、首相は宿泊先のホテルで取材に応じたが、大統領の発言内容は
一切明かさなかったが ワシントン時事通信によれば、「5月末までにきちんと
やる」と解決を約束した首相に対し、大統領が「きちんと責任を取れるのか」と
強い疑問を呈していたことがわかったと報じています。
このバカ殿はまったく現状を認識していません。どうやったらここまで平気で
嘘をつけるのか、バカを通り越して完全に病気です。
おそらくこの男は5月に地元の同意も米側の同意も取り付けずに政府提案を
出しただけで「5月決着」の約束を果たしたと胸を張るつもりです。
しかし本当の約束を果たさなければ、日米関係に与える打撃は計り知れません。
首相はワシントン市内で記者団に「日本はしっかり存在を示すことができた」
とサミット参加の意義を強調した、報じています。
いったいどんな存在感ですか?まさにカエルの面に小便です。本当に心から
恥ずかしい人です。
英紙のフィナンシャル・タイムスは以前鳩山首相の特集記事を掲載していま
した。「血流が停止した亡霊」と題して、いろいろ書いています。
「遠慮がちで学生の集まりを仕切るような首相の指導力」「政策が目まぐる
しく変わるために、政策は15分しかもたず、『15分男』といわれている」
など完全にバカにされています。
鳩山殿 何故オバマ大統領にまるで相手にされず軽くあしらわれたか、
なにも普天間問題の不信感だけではありません。
あなたは核サミットに行く前の3月30日に米タイム誌のインタビューに
応じ「今まで米国の言いなりになってきたが、今後は言うべきことを言う」
と強弁し、中国に関しては「中国の人口は日本の10倍で、いつか日本の
GDPを抜くのは当然だ。経済的により良い日中関係を作るほうが大事だ」
答えています。
つまり鳩山はアメリカより中国のほうが大切だと言ったのです。当然米国
の閣僚たちの耳に入りオバマ大統領にも伝えられています。
直前にこのようなことを言ってアメリカに行けば誰でも嫌悪してバカに
するのは当然のことです。
女性に会いに行く前に「あなたは大嫌いだ、本当に好きな人は他にいる」と
いって会いに行っても歓迎されないのは当たり前のことでしょう。
ワシントン・ポストのコラムニストに「あなたは同盟国の首相ではなかったか」
「愚かな日本の首相」と皮肉られ、目も当てられません。
あなたが乗った日本政府専用機にはしっかりと日章旗が掲げられています。
あなたには国家国民の国益を背負っているという意識はあるのですか?
それとも中国人や朝鮮族の「民の生活が第一」だったのですか?

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「関西3空港懇談会」で橋下大阪府知事と井戸兵庫県知事の激しい
やり取りをテレビで見ました。橋下氏の苛立ち、悔しい気持ちが痛いほど
分かります。井戸氏の内心は「こんな知事成り立ての若造の言いなりになって
たまるか!」といういやらしい雰囲気が立ち込めています。
いつも優秀な若者の足を引っ張る意地悪な老人のパターンです。
橋下氏の目線は日本国を見据えて関西を見ています。関西空港を羽田と
同等のハブ空港にして日本の発展を考えています。関空をハブ空港に
するためにはどうすればよいかという視点で思考しています。
日本の多くのビジネスマンは日本の航空行政のチグハグさと遅れにいらだって
います。先日の関西3空港懇談会での内容は詳しくは存じ上げませんが、
役人や知事の集まりでは日本の将来を見据えた考えは出てきません。
まさに目の不自由な方が象を触って論じても象の立体が見えないのと同じです。
おそらくハブ空港の意味も重要性もわかっている人が橋本氏だけでは
また実現まで30年くらいかかりそうです。
羽田や関空のハブ空港化を政治家が決定してもハブ空港にならないのです。
決めるのは航空会社です。航空会社が企業の戦略としてネットワークを構築
出来る空港をハブ空港としているのです。
だから羽田も関空も各航空会社がハブ空港として活用してくれるような環境
設備を整えて待つしかないのです。
政治家も役人も世論も空港を拡張すれば自然にハブ空港になると誤解して
います。世界の各航空会社に黙殺されれば、ハブになりたくても成れません。
それと政治家や役人に一番欠けている視点は航空貨物の問題です。いまや
世界の空港で増大している貨物の需要が全く見えていません。
旅客だけの視点で貨物ハブを忘れていれば、たとえ24時間運用にしても
ターミナルを増設しても、間違いなく世界の航空会社からスルーされます。
世界のハブ空港と言われている空港は敷地内には航空貨物を取り扱う施設
が多くあり設備も充実しています。貨物需要の増大に答えて世界の航空会社
は貨物専用便を増発しています。
日本の識者は 韓国の仁川空港における多くの旅客の乗り継ぎしか論じて
いませんが、貨物の第三国への転送が増えていることを知っていますか?
それは利便性だけでなく、運賃に直接響く着陸料が韓国・仁川空港は日本の
空港よりはるかに安いからです。関空58万円、成田46万円、に比べて
仁川空港は18万円の安さで話になりません。
真のハブ空港にするには国内、国際、の旅客の乗り継ぎだけでなく貨物の
乗り継ぎを誘引する安い着陸料を設定しない限り他国と競争すら出来ません。
そのために自冶体や民間出資の株式会社にしてはいけません。国際空港は
国家の重要なインフラです。
子供手当てに5兆円も税金を投入して消えてなくなるくらいならその税金を
ハブ空港に投入すればいいのです。
話を最初に戻します。
井戸知事の言動を見ていますと日本という国がなかなか前に進まないこと
がよくわかります。橋下氏は関空をハブにするために伊丹廃港を主張して
います。関空に集中するために当然の考えです。
それを井戸氏は「どういう計画かわからないようなものを前提に、伊丹廃港
を論ずるのは荒唐無稽だ」といって廃港を拒否しています。
このように世界のビジネス状況や日本の現状が見えない人が政治家になれば
国家にとって害悪です。
指導者の資格は一瞬にして情勢の特色を見破る智慧と勇断を備えている人で
なければなってはいけません。
つまり話し合いによる合意の「判断」でなく「決断」の問題なのです。
橋下知事の主張している府市統合や道州制、関空のハブ化などは是非とも
実現すべきです。世論が覚醒して橋下氏を応援することを願っています。
井戸氏のように時期尚早という人は、100年経っても時期尚早といいます。
我々国民は怠情と臆病を偽善のマスクでごまかしている政治家を一刻も
早く排除しなければ日本の明日はありません。

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前週は韓国ビジネス物語を三回にわたって書いてみました。
今日は再び中国問題について考察してみます。11日の産経新聞に「中国
6年ぶり貿易赤字」と載っています。その原因を「原油や鉄鉱石などの輸入
が高騰によって金額ベースで膨らんだ。」と書いています。
問題は何故中国が貿易収支を赤字にして発表したか、について考えるほうが
より重要だと思います。中国の発表する数字に一片の真実もないという
ことを前提に考えなければエコノミストの資格はありません。
それでは何故中国が今月の10日に3月の貿易収支が72億4千万ドルの赤字
になったと発表したか、それは米下院歳入委員会が、人民元は米ドルに対して
40%の過小評価されている。米政府は中国を為替操作国に認定すべきだと強調
し始めたからです。
米政府は去年まで人民元安を容認していたのです。
「米政府は中国の為替政策に対する懸念を和らげている。中国を為替操作国と
して認定しない」(09年10月付、英フィナンシャル・タイム紙)
ところがアメリカは今年になってまるで手のひらを返したように中国を
全てにおいて批判し始めています。
これに対して中国は人民元安圧力を弱めるために貿易赤字を大々的に発表
したのです。普通の国では貿易黒字も赤字も民間が自由に貿易している以上、
黒字も赤字も政府がコントロールする事など出来ませんが、中国は貿易収支
を赤字にすることなど簡単に出来ます。
政府主導で輸入を増やせば赤字に持っていくことは簡単です。中国は1月
の輸入を過去最高の85%も増加させました。それでも142億ドルも黒字だったのです。
2月も76億ドルの黒字でした。
中国政府は赤字にすべく輸入を極端に増やしたのに赤字になりませんでした。
しかも輸出額の21%も占めるアメリカの輸出がかなり減っているにも関わらず、
黒字になったのです。
そのカラクリは「輸出戻し税」にあります。これは輸出を奨励するために
あみ出された制度です。「戻し税」とは輸出した製品の付加価値税を還付する
制度です。つまり中国の企業はこの戻し税を還付してもらうために、輸出額
を水増しします。ほとんどの国営企業は輸出額を過大に設定して還付金を手に入れます。
いわゆる中国は今まで実体のない輸出額から輸入額を差し引いて黒字だと
言っていたのです。08年秋リーマンショック以来中国の輸出はかなり落ち
込んでいるにも関わらず貿易収支は黒字を計上しています。各企業は還付金
を手に入れるために過大に輸出額を設定していたからです。
中国と関係している世界各国のビジネスマンにとっては中国の輸出総額の
インチキは周知の事実ですが、この事実を中国税関総署の役人は最近まで
知らなかった。
中国政府もこのことに気がつき、戻し税について監査を厳しくし始めました。
それでやっと3月は赤字にすることが出来たのです。
中国は1月に輸入を85%も増やしたにも関わらず、142億ドルも黒字だった
事に疑問を感じて、やっと戻し税の還付金を手に入れる輸出企業のインチキ
に気がついたのです。
結果中国の輸入拡大の最大の恩恵を受けたのはオーストラリアで鉄鉱石と
石炭が急増しています。台湾も中国輸出が急増しています。
日本のエコノミストたちも中国国営新華社通信の発表した「中国6年ぶりに
貿易赤字」の記事でもっと深読みしないと中国の実体が見えてきません。
今年1月に中国人民銀行が「預金準備率を0.5%引き上げ」と発表しました
ことについて中国のある金融学教授(名前が思い出しません、スイマセン)
が「商業銀行の融資を抑え、インフレの進む速度を遅らせ、金融システムの
リスクを抑制するためだ」と中国政府の代弁をしています。
これを受けて日本のエコノミストは「人民銀行が超金融緩和政策を解除した。
銀行融資の抑制だ」と述べていますが、日本のエコノミストはいつも何故
中国の発表をストレートに信じるのか、不思議です。
この直前に温家宝首相が、「しばらくの間は経済刺激策を止めない」と言って
いるセリフと矛盾します。つまり温家宝首相は通貨緩和策を続けると宣言
しているのです。ということは日本のエコノミストが「銀行融資の抑制だ」と
言う判断は間違っているということになります。
銀行融資の蛇口を閉めた途端に中国バブルは必ず崩壊します。中国はソフト
ランディングできる智慧も能力も常識もありません。中国はこのまま膨れるだけ、
膨れて破裂します。
それは史上に類例を見ない規模の大崩壊を人類は経験します。
勉強しない日本の政治家様 準備は出来ていますか?

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韓国ビジネス記3
韓国大宇の元部長が在日韓国人の詐欺に遭い当社に泣きついてきた からの
続きです。
結局彼の目的は当社に化粧品の仕入れから貿易も含めた全ての代行を頼みに
きたのです。彼は必死の形相で「利益はいくらとってもいいからやって欲しい」
彼の言葉「利益を好きなだけ取っていい」と言うセリフは日本人なら無茶を
しないということを知った上でのセリフです。私は彼と関わりたくないので
直ぐに断りました。
それでも彼は引き下がりません。
そこで私は仕方なしに延々と当社の事情を説明しました。
当社は社内に貿易実務者が居りません。中国で生産された商品の輸入も私と
女性事務員と二人でこの社長室でやっています。乙仲と銀行に教えてもらって
輸入業務をこなしています。
最初は「FOB」と「CIF」の区別すら分かりませんでした。英文のL/Cも辞書を
片手に理解した状態です。インボイスもパッキング・リストも本を参考にして
書きました。しかも今度は輸入ではなく輸出になります。輸出の経験はゼロ
です。輸入だけで頭が痛いのに輸出までするのは絶対不可能です。
以前貴方がいた韓国大宇からの輸入は大宇ジャパン大阪支社が全てをこなし
当社の倉庫に入ってきていました。だから中国の輸入は当社が一から全て
しているのです。
これだけ行っても彼は断るための言い訳だとおもって帰ろうとはしません。
当社は製造会社です。定款には化粧品の輸出という項目は載せていません。
それにも関わらず化粧品を輸出すれば税務署がやって来ます。と大げさに
言ったおかげでやっと彼は引き下がってくれました。
日本人はだいたいこれくらいでほとんど諦めますが、韓国人は諦めません。
その後2ヶ月くらいの間にアポなしに三回もやってきました。
そして私が留守のときに「社長と約束している、帰るまで待ちます」と嘘
を言って、お茶を持ってきた女性を無理やり座らして、言葉巧みに貿易の
回数と輸入総金額を聞き出していたのです。
それとは知らずに朝一でやってきた彼と遭遇してしまいました。
私は少し頭にきて、あれほど説明したのにどうして分からないのですか?と
声を荒げました。
彼は涼しげな顔で、「社長の会社は私が想像していたよりはるかに大きな金額
を輸入している、貿易部署なしにあれだけの回数と金額はこなせない。」
そのときお茶を持ってきた社員がばつの悪そうな顔で私を見ました。それで
全てを理解しました。しかし私は嘘をついた訳ではない、当時は回数が多く
ても実際私と女性社員二人で貿易業務をこなしていたのです。
結局彼の熱意に負けて引き受ける羽目になってしまいました。
ここから余分な苦労が始まったのです。韓国は化粧品の輸入は禁止していま
せんが海外からの進入を阻止するために29%の関税をかけ、その上審査
基準を難しくしています。
彼は私を通じて化粧品会社に発注を掛け、金額の半分を先払いしています。
そして商品の全てが当社の倉庫に入り全額を支払いました。
私のアドバイスで危険を避けるために保湿クリーム一本に絞りました。
出来上がってきた商品は韓国の検査に合格しないと輸出できません。そこで
規定どおり決められた証明書や内容物の検査書類も含めてサンプルを送り
ました。
彼の話によれば検査には一ヶ月かかるということなので待っていましたが
いっこうに返事がきません。彼からFAXがあり「書類が足らない、日本国内
の販売実績と都知事の認可書類がいる」
新規の商品なので販売実績はない、まして都知事の認可書類など聞いたこと
がないと返事しました。
とりあえず化粧品メーカーに連絡を入れました。メーカーは「中身が同じ
だから他社の実績を送れる。都知事の認可証明も送ります」と言うことで
一安心。
それから待つこと2ヶ月、今度は狂牛病未感染証明書がいるというFAXが
流れてきました。
牛肉を輸出するわけでない、化粧品に何故こんな証明がいるのか?今回の
保湿クリームは植物性の脂肪で動物は関係ない、書類を見れば分かるはずだ。
結局韓国は日本からの輸入を阻止したいだけなのです。彼もそれがわかり
正面から攻めるのを止めて、賄賂作戦に切り替えました。
それでも許可が下りるのに1年かかってしまいました。全量を韓国に輸出
して一段落、5ヶ月ほど経ってから彼から相談したいと言う電話がかかり、
韓国事務所へ訪問。
以前訪問した成金の事務所ではなく今回の事務所は古いビルの8階にあり
6~7人の社員しかおりませんでした。
彼はニンニクの息を吐きながら愚痴り始めました。「保湿クリームのカタログ
を配達員がミネラル水を配達するときに一緒に配った、とたんにミネラル会社
からクレームをつけられた、『ミネラル水のラインに他社の商品を販売することは
契約違反、止めないとミネラル水の供給をストップする』と脅された」
「しかし保湿クリーム1万本を抱えたまま止めるわけにいかない、水を取るか
化粧品を取るか悩んだ結果 化粧品会社になる道を選んだ。個人のお客だけでも
1万件以上あるからいけると思っていた。ところがミネラル水の会社は、
『その客はあなたの客ではない、当社がテレビ宣伝と新聞チラシで獲得した
客である、その客のラインを利用するなら訴える』と脅かされた」
「仕方がないのでいろいろ新規の販売攻勢をかけたが、全く成功しない。
そこえ大宇時代の友達から美味しい情報が入った。ウナギの稚魚を台湾から
買って、業者に売る、業者はウナギを育てて蒲焼にして日本に売る。この
右から左の商売で最近大儲けした。苦労の多い化粧品の販売会社は止めます。」
「保湿クリームはまだ90%くらい残っている。捨てるわけにもいかない。
そこで相談だが、社長が韓国に会社を立ち上げて化粧品の会社をしませんか」
私は直ぐに断りました。韓国で外国の中小企業が成功するなどありえない。
在日韓国人すらこの国でレストランを出していろいろ騙しや意地悪な目に
遭って苦労した話を聞いたことがあります。
彼は困った顔で「この会社に私の親戚の兄妹がいます。この二人がどうしても
この化粧品の販売を続けたいと言います。妹は日本に留学していて日本語が
話せます、結婚して夫がいるので儲かるまで給料は要りません。弟はパソコン
に強いです。化粧品のお金も売れてからでけっこうです。しかも半額で
いいです」
私はこれ以上関わりたくないので、何回も断りました。彼は親戚の妹を呼び
つけました。彼女は流暢な日本語で「この保湿クリームは私も使っています、
日本の保湿クリームはべとつかずに顔になじみます。私は気に入っています。
売る自信があります」
という訳で韓国ソウルに最低資本金5000万ウオンで会社を作る羽目に
なってしまいました。この会社は3年間赤字で苦しみました。
インターネット販売に切り替えてやっと芽が出てきました。
もっと続けたいですがこの辺で止めないと面白くもない三文小説になってしまいます。
ちなみに元大宇の部長は台湾からウナギの稚魚を運搬中 船の中で稚魚
が全滅して破産、現在タイで韓国人専用の旅行社を経営しているそうです。
(今日も韓国での思い出を気持ちよく書いてしまいました。この私の思い出
物語で、韓国人の極端な欲望の強さから発するバイタリティーと変わり身の
早さを感じていただけたとおもいます。日本人と韓国人の波長は決して
合いません。韓国や中国でのビジネスで感じたことは彼らとはあまり関わらない
ほうがよいということです。お人好しの日本人では怪我をするだけです。)

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韓国ビジネス2
前回の続きです。大宇の元部長が当社に売り込みにきて 再び韓国と
ビジネスの付き合いが始まりました。
遠い昔を思い出しながら、薄れていく記憶を引っ張り出して書いています。
部長が当社に売り込みに来たのは1993年頃です。
製品の付属を元部長から仕入れて中国に送っていました。その現状を見た
部長は、直接中国に送ったほうが関税も運賃も節約できるという彼の提案で
韓国から直接中国の工場に送るようになりました。
その後はFAXで指図するだけで部長とは顔を合わすこともありませんでした。
1年後彼から電話をもらい、ご馳走するから一度当社に来ませんか、という
お誘いを受けました。
飛行場に彼の部下が迎えに来て、部長の事務所に連れて行かれ、社長室に
通されました。その豪華な広い社長室で 彼の得意げな満面の笑顔と痩せた
体に似合わないダブルの背広を着た彼が握手をいきなり求めてきました。
彼が言うには「独立して3年、社員が50名、中国に合弁の自社工場を持って
いる。中国の従業員は総勢500名以上、どのような商品でも希望通り作れます。
お客様はヨーロッパ、日本、アメリカ、」
私は唖然として、「わずか三年で、このような凄い会社を作るとは、あなたは
天才ですね!」
彼は細い目が無くなるぐらい笑顔を作って「御社が中国で作っている商品を
当社の中国工場で作らしてください、ご心配無用、品質管理は万全です」
お話はよく分かりましたが、当社も来年は自社の合弁会社を中国に作る準備を
しています。ところで不思議なことに、わずかな期間でどうしてお客様が世界中に
出来たのですか?
「お客様はすべてもと大宇のお客様です。大宇は現在、鉄鋼、金属、化学、
造船などに広げています。出発点の繊維については力を抜いています。そこで
私が繊維関係の得意先をすべて頂いたというしだいです。」
なるほど大宇も了解済みなのですね、
「とんでもない大宇とは現在も熾烈な戦いをしています。」
それから月日は流れて1996年ころ彼は突然当社にやってきました。付属
部品の小さな取引は続いていましたが、彼と会うことも電話すらあり
ませんでした。
彼は中国の合弁会社について愚痴り始めました。「当てにしていた日本
企業の注文が減り、ヨーロッパの受注も減っているのに、合弁相手の中国側
が法律をたてにして従業員の首が切れない、そのうえ訳の分からない福祉や
地方税も払わせられる、配達車は時々盗まれる、従業員は製品を隠してもって帰る、
役人も公安も賄賂を要求する、結局中国の工場は放棄しました」
中国の合弁会社は法律的に解散できないようになっていますが、早い話が
夜逃げしたのですね!と皮肉を言ってしまいました。
彼は苦笑いをして「中国人は法律を守らないくせに、外国人に対しては法律
を武器にして金をふんだくる、許せない人種です」
ところで今日の用件は何でしょう、
「一年前にソウルのミネラルウオーターの販売権利を買った、韓国では
事務所に必ずミネラルウオーターの出るガラスの機械が設置されている。
蛇口が二つ付いていてホットと冷水が出るようになっている。毎日大きな
ガラスの容器で水を各事務所に配達する。私が買った販売権は韓国一有名な
ミネラルウオーターの会社です」
日本も韓国もペットボトルが何処にでも買えるのに、そのようなことが
商売になるとは思えない。
「とんでもない韓国ではいまや事務所だけでなしに各家庭にもこのような
ミネラル水が出る機械が設置されています。最近競争が激しくなってこの
様なミネラル水の会社が多く出てきました。おかげで値段が通らなくなって
苦戦しています」
現在あなたの会社と契約している会社や個人はどれくらいの数ですか?
「出入りが激しいので正確ではありませんが3万から5万軒ぐらいです。
そこで水だけでなしに日本製の商品も販売することを思いつきました。
韓国に無い商品を探すために日本に来ました。ミネラル水と同じような
消耗品がよいと思います。何かいいアイデアーはありませんか。」
それなら化粧品がよいと思います。メイドインジャパンなら値段も通り
ます。韓国人は日本人を嫌っているわりには日本の技術を信頼しています。
「全くその通りです。韓国人は内心では日本人を尊敬しています。日本の
化粧品なら間違いなく売る自信があります。どこか化粧品会社を紹介して
ください。」
残念ながら化粧品会社とは縁がありません。大手化粧品は自社工場で作って
いますが、ほとんどの化粧品会社は自社工場がありません、化粧品製造専門
の工場があって、出来た商品に自社ブランドをつけて販売しています。
だから誰でも化粧品会社を作れます。」
「それは素晴らしい、ぜひ紹介してください」
しかしその工場は受注生産です。ロットがあります。資金もかなりいると
思います。おそらく先払いしないと受注しないと思います。特にあなたは
韓国人です。日本人は残念ながら韓国人を一切信用していません。それと
その工場は国内販売しかしていません、貿易業務の委託をしてくれる会社を
探さなければ何も始まりません」
「在日韓国人の貿易会社を知っている、そこにすべてを任せてみます。
今日はいい話を聞かしていただいてありがとうございました」と言って
彼は喜んで帰っていきました。
それから三ヶ月ほど経って彼が再び暗い顔をして当社にやってきました。
「御社を出て直ぐに在日韓国人の会社に行きました。その会社は大宇に
いたときに取引した会社です。お互いよく知っていましたので話は早かった
です。10日ほど後にその貿易会社から電話があり、手付金として500万円
いるということだったので直ぐに振り込みました。その後音沙汰がないので
電話を入れましたが、何回電話しても誰も出ません。あわてて会社に行ったら
その小さな事務所は電気が消えてドアが閉まっていました。私は騙されました。
韓国人は本当に信用できない」言って暗い顔でため息をつきました。
韓国人が韓国人を信用できないなら日本人が韓国人を信用しないのは当たり前
ですね!と言っておもわず笑ってしまいました。
(今回の話はまるで下手な小説です!私が体験した話を詳しく書くことに
よって韓国人の本質が見えてくるとおもいます。次回もこの話を続けます)

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前回金曜日の記事に対して多くのコメントを寄せていただきありがとう
ございました。論客の皆様の気持ちが痛いほどよく分かりました。
今日は私が韓国に会社を持った経緯を書いてみます。
韓国とのビジネスでのお付き合いは中国より古く30年近く前に遡ります。
1982年ごろだと思いますが日本の繊維業界が韓国製の安物に荒らされて、
各スーパーの値段が極端に下げられ、我々中小企業が一時的に危機的状況に
さらされました。
その低価格の韓国製品の出荷元は韓国十大財閥の一つである「大宇」という
会社でした。そこで私は大阪に支店があることを聞き内情を探るために
大宇ジャパン大阪支店に飛び込みました。
突然行っても怪しまれますから一応日本の大手商社にお願いして先に電話を
入れていただきました。そしていろいろ見本も見せていただき、見積りも
貰いました。
最初は偵察だけで買う気はまるでありませんでしたが、話を聞くうちに
ミイラ取りがミイラになってしまいました。
何回かの取引の後当社のオリジナル商品を作ってもらうために韓国に
ある大宇の染工場に立会いに行くことになりました。
立会いの後 担当者に大宇の本社に連れて行かれ、車から降りてその巨大
ビルに入り立派な応接間でコーヒーをご馳走になっていました。
繊維担当の部長が入ってきて名詞を交換、そのとき女性の社員があわてて
入ってきて、部長にささやきました。部長はびっくりしたような顔で私を
見て、「金会長があなたを会長室にきてほしいとおっしゃっています」と
こわばった顔で言いました。
私は金会長とは一面識もありません。なぜこの小さな中小企業の経営者に
会いたがっているのか見当もつきません。
当時はサムソンや現代と同じくらいの規模で三大財閥と言われていました。
会長室で金会長に会ってびっくり、お爺さんとばかり思っていたのに血色
のよい精力的な顔立ちで前の髪はかなり後退して、広いオデコにメガネを
掛けていましたが50歳前後に見えました。
彼は「私は1967に資本金500万ウオンで大宇を創業し繊維から出発した。
アジアや米国に販路は広がっているが日本の市場だけがどうしても広がらない
もし御社が協力していただくなら資金援助はいくらでもさせていただく」
なぜ私なのですか?そのようなことは日本の大手に声を掛けたほうがよいと
おもいます。
彼は「日本の大手商社はこちらの意向どおり動いてくれない、そのうえ
日本の市場は難しすぎる」
私はおもむろに「日本に帰ってからよく考えます。」と言って部屋を出ました。
その夜は大宇の部長や担当者数名と私の部下と当社のデザイナーと食事を
しました。そこで部長が言うには「会長が取引先と会うことなど滅多に
ありません。あなたは運がいい、この話は絶対に受けるべきです。」
私は部長に「私は金会長のように野心家ではありません。会社を大きくすれば
後は潰れるだけです。当社がどこにも無い商品を作っている会社なら
チャレンジはいくらでもしますが、そのような商品を持っていませんし、
開発する能力もありません」
部長はつりあがった細い目をいっぱい開いて、「この話を断れば私の立場が
ない、会長に報告できない、」
帰りの飛行機の中で部下もデザイナーも「この話は受けましょう、天下の
大宇を利用しましょう」と盛んに勧めますが、私はきっぱりと「話がうま
すぎる、大宇に利用されるのはごめんだ、」
遠い昔を思い出しながら書いています。私の判断が正しかったのか、
間違っていたのか分かりませんが、当社がお断りした後、別の会社が
この話しに乗り2001年ころ倒産してしまいました。もちろん不景気のせいか、
大宇のせいか、分かりません。
その前に大宇はアジア通貨危機で経営難に陥り、1999年ころ金会長は大金を
持ってヨーロッパに逃亡しました。
私は会長室に呼ばれたのは1987年頃で、日本がバブル絶頂のときです。
その後直ぐに大宇と縁を切り、生産拠点を中国にシフト、日本の商社を
通じて中国で物つくりが始まっていました。
そして1989年天安門事件の後危険を感じた商社が一時的に手を引いたために
自社で直接中国の工場と取引を開始しました。
月日が流れて1993年頃、目の細い大宇の部長が突然当社にやってきて「私は
大宇を辞めて独立した、現在服飾の部材を中心に日本のメーカーと取引して
います。」と言ってサンプルを広げました。
一瞬 私のせい大宇を辞めざるをえなかったと思い、申し訳が無いという
気持ちで取引が始まりました。
この頃大宇の発展は驚異的で自動車、鉄鋼、化学、ITと巨大な会社になって
いました。ほんの30年間の発展の歴史しか持たない会社が、世界的な巨大
会社になっていたのです。
(現在当社が韓国に持っている会社は繊維とは全く関係の無い化粧品会社です。
この経緯は次回にて、 次回は韓国役人との熾烈な戦いを書きます。)
コメントはなるべく消さない主義ですが、前記事のコメントは少し異常です
今回から不都合なコメントは消しますご了承ください。

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「中国人は中国人にあらず」から始まって三回にわたり中国の危険性に
ついて歴史を踏まえて述べてきました。
現在すでに中国の侵略が始まっており、このまま放置すれば、日本が解けて
なくなってしまう危険性について今日は書いてみます。
日本は、四面を海に囲まれているため、世界一安全な国でした。前々回で
書いたように世界最強のモンゴル軍さえ海に囲まれた日本に侵入することは
出来ませんでした。
しかし現在中国は、自国でも 持て余し気味の貧民中国人を、合法的と
不法的に知らぬ間に日本に侵入させ、気がつけば日本国が中国人に乗っ取られ
てしまう戦略をとっています。
中国の戦略は民主国家の弱点を巧みに突いてきます。選挙で選ばれた政治家を
金で誘惑して親中派に染めて、日本の法律を改ざんさせ、思い通り操ります。
渡部昇一上智大学教授は、「一説によれば、代議士級であれば訪中すると
二千万円ぐらい包まれる」と自身の著書の中で述べています。
一度でもお金を貰うとばらされるのが怖くて中国の言いなりになってしまい
ます。親中派と称される政治家はほとんど中国のひも付きと思って間違い
ありません。もちろん推測ですが、確かめるすべもありません。
それと最近目に余るのは在日韓国人と中国政府は協調し始めたことです。
その仕掛け人が小沢一郎です。
「外国人参政権」や「外国人住民基本法」などは一見在日韓国人のための
ように見えますが最終的には大挙して押しかけてくる中国人のための法案です。
最終的に中国人が韓国人を飲み込んで、民族浄化作戦で日本を溶かそうとする
戦略です。
しかも恐ろしいことに政治家の中には成りすまし日本人(偽装帰化議員)が
多数いて、日本を亡国に導く法案をぞくぞくと通そうとしています。
在日韓国人が日本国籍を取り日本名に改名しているから誰が元韓国人か我々
には全く分かりません。
国会議員だけではありません。市会議員、教師、テレビ局、新聞社、宗教団体
労働組合、企業経営者、ヤクザなど社会的な影響力を行使できる場に多く
偏在しています。
そして韓国系の人たちの特徴は左翼思想の仮面をかぶっていることです。
それと不思議なことにキリスト教徒が多いです。
欧米ではキリスト教徒の多くはどちらかと言えば政治的には保守的です。
共産主義やフェミニズムに対しては極端に毛嫌いしています。
ところが日本のキリスト教徒は圧倒的に左翼の価値観で占められています。
キリスト教徒も、共産主義者、社会主義者も日本国民全体から見ればごく
少数のはずですが、韓国系偽装日本人に取り込まれて社会的影響力を発揮
し始めてきました。
我々日本人は左翼イデオロギーにずっと身を下してきた純粋の日本人と
「日本を悪くなることを願っている」似非左翼の在日韓国人の区別がつき
ません。
おそらく左翼日本人も彼らが在日韓国人だとは気が付かず社会主義的な
価値観を共有している同士だと信じているのではないかと思います。
特に政治、マスコミ、教育の世界ではその力を遺憾なく発揮しています。
韓国系偽装日本人が保守側であれ、左翼側であれ、「人権」「平和」「平等」
「差別」という理念的な美辞麗句を主張されれば、いかにも正義の日本人に
見えてしまいます。日本人もそれと気づかずに彼らに取り込まれ日本弱体に
手を貸しています。
彼らはこれらの誰も反対しにくい言葉を操って、既成の社会秩序を混乱
させ、日本を弱体化させていきます。
そして中国は日本で生まれ日本国籍を持ち、日本人としか見えない在日
韓国人を使って気がつかないうちに最終的には日本を乗っ取ります。
もちろん全ての在日韓国人がこの様な反日的行為をしているわけではあり
ません。私は日本で生まれた在日韓国人の友達も数名おります。韓国に
事務所も持っています。決して遺恨や感情論で言っているのではありません。
在日韓国人の皆様は日本で生まれ日本の文化と社会システムで育った人たち
です。現在も将来も日本で暮らしていく方だと思います。
中国人が支配する暗黒の日本にしたいのですか?日本が悪くなって
住みにくくなったら誰も得をしません。
それとも日本が壊れたら韓国に帰るのですか、韓国に帰ってもおそらく、
あなたたちの居場所はありません。それなら日本人としてこの国を繁栄させ
ましよう。お互いの幸せのために。
古代の日本には朝鮮半島からの移住者は多くいました。百済が中国に滅ぼされた
ときは王族の方たちとその臣下や、その他多数のグループが日本にやって来て、
日本人になりました。そして一致協力して危険な中国と対峙したではありませんか。
あなたたちは中国人に利用されています。中国は両国にとって大昔から
現在まで変わらず敵国なのです。敵を間違えてはいけません。
中国は日韓にとって「永久の敵」なのです。この認識をお互い共有できた
とき両国は平和で豊かな幸せな国になれます。

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