文化不毛の国「中国」       7月31日(木)


20数年前 ビジネスで中国人と関わるまでは、中国ロマンに憧れて
いた一人です。

ところが公共道徳心の欠如、厚顔無恥、泥棒天国、詐欺師、の中国人の
歪んだ品性に接したとき、私は運が悪くて、たまたま
悪い人に当たっただけで、レベルの高い人たちは他に大勢いるはずだ
と、数年間は思っていました。

おそらく多くの日本人は、未だ孔子、孟子、老子、など偉大な思想を
生み出した中国文化に対する深い思い入れがあり、その上 日中戦争
への贖罪意識が重なって、現代中国をありのまま見ることが出来なく
なっています。

とくに日本の政治家は中国の一般庶民と接することはないために、
2000年前の中国のままのイメージで中国を見てしまっています。

そしてまったく勉強しない政治家たちは、日本が2000年間も中国
文化の影響を受け続けて今日があると言う抜きがたいコンプレックスに
覆われています。

私はブログで何回もこのことの誤解を解いてきました。

日本は建国以来、20世紀に入るまで中国と正式に国交を持ったことも
ないし,持とうとも思ったこともない。

日本は遣隋使、遣唐使によって無数の漢籍を大陸から持ち帰り、それを
徹底的に研究した。結果日本人は2000年前の「論語」や漢詩の
影響を多大に受けた。

しかし唐の朝鮮半島の侵略を見て危険を感じた日本は、中国に対して
絶縁をした。それ以降中国と外交関係を持ったのは、1871年の
日清修好条規からです。

日本は2000年以上前の中国文化の影響のまま長い間凍結した。

そうした漢籍による教養が身についたまま現代中国と接しても、中国人
の実態は闇の中です。
異民族が常に中国支配してきたため、日本人が身についた漢文の
教養が中国人にはまったく影響を及ぼさなかったのです。

ところが日本人は中国人もこの漢文の教養が身についていると大勘違い
してしまいました。

ほとんどの中国人にとって漢文は理解不可能なのです、現代中国人
だけでなく大昔から一般人は誰も漢文を読みこなせなかった。

ところが日本在住の中国人教授は「中国庶民は孔子や孟子の教えが
脈々と引き継がれてきた」と大嘘を言います。

異民族の集合体である中国には古代から共通中国語など、一度も存在
しなかった。

各地方ごとに言語が異なる状態で、漢文が脈々と引き継がれる
はずがない。

中国人は近代になってやっと自前の文字をつくった。
このとき日本に留学した中国人が日本を模写しながら「話している言葉」
を作り出した。(白話運動)

魯迅もそのなかの一人です。魯迅は最初 医学を志して日本に
留学した。ところが日本から中国をながめたとき、中国人の無知蒙昧に
絶望してしまった。

そしてメスの代わりに筆を手に取り自国民を啓発させるために文学を
書き始めた。それから一世紀近く経っていますが中国人の無学は
一向に変わっていません。

北京大学の学生に「魯迅の書いた「阿Q正伝」を読んだことのある人は」
と質問したら皆無だった、中国青年のうち、40%が家に本を一冊も
もっていなかった。中国には公共図書館が約2500ありますが、
そのうちの341の図書館が一年間に本を一冊も購入しなかった。
(中国青年報、)

「三国志」「紅楼夢」「水滸伝」を読んだことのある学生はごくごく少数、
世界文学の名作すら読んだことのある学生は一名もいなかった。

中国で本屋を出しても営業が成り立たない、人口に比べて少なすぎる
図書館すら廃業に追い込まれ、店舗に改造されてしまいます。

このような国が日本人が信じる『文化大国』でしょうか!

いつになったら日本の政治家たちは中国の真実を知るのでしょうか?





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産経新聞記者様へ      7月30日(水)


「最近、日本に対し融和路線に転じた中国当局は、国内の反日活動家に
対する取締りを強化した。反日団体のホームペイジが封鎖され、
活動家らに対する尾行や盗聴などが激しくなり、すでに身柄を拘束された
仲間もいるという」(産経新聞)

産経新聞のコラム欄に載っているこの記事を見て思わず笑ってしまった。

さらに 日中両国が6月、ガス田共同開発で合意し、インターネットで
約1万2000人の反対署名を集め話題となった中国のある反日団体の
リーダーに電話取材したとき、この中年男性の活動家は突然、声の
トーンを和らげ、「いろいろ日本を批判しているけれど、これからは
助けていただくことがあるかもしれない。そのときはよろしく」と
言ったそうです。

またまた笑ってしまった。

中国政府に育てられた反日団体たちは突然政府の方針転換で身柄を
拘束されるとは、寝耳に水とはまさにこのことである。

この国は安心して暮らせる国ではない、政府の方針の変更で政府の
ために働いてきた人が、突然 弾圧され牢屋にぶち込まれるとは!

外国へ逃げ出したくなる中国人の気持ちがよくわかります。
中国人自身の最も現実的な夢は、中国脱出である。

最近の調査では、年間100万人近い人が中国から脱出している。
アメリカだけでも中国密入国者が年間10万人を超えると推定
されている。

この産経新聞のコラムの最後に この文章を書いた記者の言葉で
こんどはこの記者に対して笑ってしまった、そしてやりきれない
気持ちになってしまった。

『もしこの反日活動家が不当に逮捕されるようなことがあれば、
日本メディアは人権尊重の立場から、彼を応援しなければならないと
おもった。この反日活動家の胸中も、きっと複雑だろう』

この記者の言葉で「やりきれなさ」を覚えるのは私の心が狭い
せいでしょうか!

例えば竹島問題で韓国人が日本の国旗を焼いたり、小便を引っ掛けたり
大使館に卵を投げつけたりしている人が、韓国政府の方針が変わり
突然身柄を拘束されれば 同情して人権尊重の立場からこの人たちを
応援するのですか?(韓国政府の方針が変わることはありえませんが)

例えば金正日が人民軍の裏切りで身柄を拘束されたら人権尊重の立場
から同情して彼を応援するのですか?

例え話が極端すぎますが、理屈はまったく一緒です。

日本メディアの記者たちの特徴は、優先順位が人権、自由、平等、平和
などが上に来て、自分達が生まれ育った国が消えてしまっています。

たとえインターネットといえどもこの中国人活動家は日本を事実無根の
嘘でひたすら攻撃してきた人なのです。

それでも日本国を罵倒してきた中国反日活動家たちに同情する
のですか?
この産経新聞の記者の年齢は知りませんが、戦後教育の呪縛からまだ
抜けだしていないような気がします。

この記者は記事の中でフランスの哲学者の言葉「私はあなたの意見には
反対だが、貴方がそれを主張する権利には賛成だ」と言う言葉を
持ち出して彼を応援しなければならないと思ったと言っていますが、
思考回路が無茶苦茶です。

中国人反日活動家がまともな主張を展開しているなら意見の相違として
認められるが、単に日本を捏造された主張で攻撃して、落としめる事を
目的にした主張などに権利は存在しません。

記者様、中国人の「騙しの文化」を理解してください。

産経新聞の記者様の使命は中国に取り込まれ、洗脳された日本人を
覚醒させる事のほうが 人権尊重より大切だと思いますが!

一ビジネスマンがえらそうな事を言って申し訳ございません




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「中国の独禁法」の恐怖      7月28日(月)

中国が8月1日に独占禁止法を施行する。

この中国独禁法を安易に考えていると とんでもない目にあいます。
中国の独禁法は、どのような行為が違反となるかを具体的に
示されていない。

ある日突然、独禁法に抵触したとして巨額な制裁金を課せられる
恐れがあります。

普通の国の法律なら裁判で どうどうと戦うことが出来るが、中国の
法律は正悪を決めるために存在していない。自国の利益のみだけで
存在している。

中国にとって法律とは外国を攻撃する武器としてしか考えていない。

もちろん独禁法は公平な競争を保護するという市場経済体制にとって
不可欠な法律だが、共産国家 特に中国では国有企業が長年、
市場独占を許されてきており、自国の国営企業には目をつぶり、
主に外国企業の攻撃に使われる可能性が高い。

ここで中国のホンネを分析して見ます。

中国はこの20年間 「経済開放政策」でまんまと資本主義国家の資本と
技術を無料で取り込むことに成功した。
しかし外国も技術のコアの部分は警戒して中国に教えることはなかった。

中国から見れば各国は中国の安価な労働力を利用するだけ利用して、
各企業は太った。その代わり中国経済も大きくなったが中国は
ここに至って悔しくて仕方がない。何故なら

当初は各国の大企業やハイテク企業を優遇して投資を
引き出してきたが、中国企業がそれらの多国籍企業のように最先端の
企業になりえなかった。

例えば中国最大の家電メーカー・ハイアールは2004年以降、
大幅な赤字に転落した、そのほかの家電メーカーも相次いで
経営危機が伝えられています。

その原因を中国は、各企業が 技術のコアの部分を教えなかったと
身勝手な解釈をした。どこの企業だって自社で開発した技術をただで
教えるような企業はどこにも存在しない。

そこで中国は独禁法を施行させて、提訴するぞと脅しをかけること
よって、技術のコアの部分を手に入れる戦略をとろうとしています。

欧米の企業はいわれなき提訴については それぞれの政府が
バックアップしてくれるが、日本の場合は政府が中国に圧力をかける
ような、力をかしてくれない、土下座外交が得意な日本政府ではあてに
出来ない。

と なれば日本の企業中心に独禁法に抵触したとして巨額な制裁金を
科せられる可能性があります。

いいがかりと脅しが得意な中国政府にとって日本企業は格好の
餌食にされてしまいます。

中国企業の国内の実力はまだ弱く、いまだ外国の企業と太刀打ちできる
段階にはない、その結果、短期間で外国企業が中国国内でシェアを
握るケースが増えている。

品性劣悪な中国は努力して外国企業に追いつくのではなく、法律を
武器にして、外国企業の技術をただで取り込み、言うことの聞かない
企業に対しては巨額の制裁金を科するつもりです。

世界経済のメーンプレイヤーであるトップ500社のうち、300社
余りがすでに中国に投資している。
法律を自由に解釈するのが得意な中国政府は今後これらの企業に
いいがかりをつけて、自由にコントロールするつもりである。

日本の大手企業のなかには、再販価格の維持を指示しているところが
あり、真っ先に摘発される可能性があります。

明らかな独占行為として、コンピューターのOS、感光材料、タイヤ、
ネットワーク設備、カメラ、ソフトウエアパッケージなどは、
直ぐにでも提訴されます。

中国で多くの業界関係者から米マイクロソフトを『適用第一号』に
との声があがっています。
中国の国産「EIOficce」を開発した曹総裁はライバルのマイクロ
ソフトを提訴すると息巻いています。

技術的に勝てないと見ると法律を武器にして攻撃してきます。

中国政府は多くの投資をしてしまった大企業はいまさら逃げ出さないと
高をくくっていますが、大手企業の一件でも独禁法で摘発されて巨額な
制裁金を科せられたら、一目散に逃げ出すことは必定です。

今後大手企業は、留まるリスクと逃げ出す経費と中国市場を天秤に
かけて判断を迫られることになります。

情報の遅い日本企業は痛い目に遭わないと、気がつきませんが、
早く逃げたほうが勝ちです。

法律があってないような国でのビジネスはリスクが余りにも大きすぎます。

チャイナリスクは怪しげな法律だけでなく、本当のリスクは、食料不足、
水不足、環境破壊、資源、エネルギー、政治的腐敗、少数民族の離反、
貧富格差の拡大、農村の衰退、年間約8万件に及ぶ住民の暴動、
社会的治安の悪化です。

中国はこれらの基本的な問題をほとんど無視しています。

日本の大手企業は、中国の恐ろしさをすっかり忘れて、ビジネスに
集中するあまり、中国の政治の実態と中国人の品性を甘く考えて、
います。

北京五輪以降、中国は深刻きわまる経済危機に直面し、それが全国的な
暴動を誘発して、中国全体の社会秩序を破壊させていきます。

後10日に迫った北京五輪が何事もなくできるかどうか、日本選手の
無事を祈らずにはおれません。





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日本の「痴呆政治家達」      7月25日(金)


昨日は魯迅の小説「阿Q正伝」に少しふれました。
「阿Q正伝」は中国人の人間性をまさにリアルに描いています。

むやみに尊大ぶる、空威張り、弱いものには尊大で強いものには
卑屈な欺瞞的奴隷根性、長いものには巻かれる思考、楽観主義

阿Qは大多数の中国人の精神構造や処世術、考え方をうまく
表現しています。

しかしよく考えればこの阿Qの性格は、日本の政治家先生に
そっくりです。中国人を笑ってばかりおれません。

日本の政治家たちは長いものには巻かれろ式精神で、なるべくトラブル
を避けて、平和立国を目指し、トラブルを避けるためには平気で国益を
ドブに捨てて、中国の脅しや恐喝に平身低頭し、欺瞞的奴隷根性の
屈辱外交をしてきました。

戦後、戦争を放棄して米国の保護下に甘んじ、憲法第9条の名において
攻撃手段を放棄して、政治家たちは国益追及のための闘争をしなくなった。

政治家の存在理由が国民の保護と国益追求にありながら、その任務を
忘れ、米国に見捨てられても、気がつかず、米国の核の傘がまだ
あると信じている、楽観主義者たち。

右翼も左翼も米国への無意識の依存心を前提にして
いくら議論しても、それは単なるトークショウにすぎません。

恐ろしいことに日本弱体化を狙った左派たちが、権力構造の中枢にまで
入り込んだ結果、知の欠落した、福田首相を作ってしまった。

この男、サミットが終わった後の閣僚会議で「これほどまでに、
うまくいったサミットが過去あったか」と自画自賛したそうです。

まさに日本版「阿Q」です。

7月15日のブログでも書きましたが、北朝鮮のロジンという日本海
の出口の港湾工事が中国の手ですでにやり始めています。ここに中国の
軍港ができれば、核ミサイルを積んだ潜水艦が日本海を徘徊します。
まさに喉元にナイフを突きつけられた状態です。

昔、日本は朝鮮半島がロシアの手に陥ることを防ぐために 止むを得ず
国の存亡を賭して開戦に踏み切った。もし朝鮮半島がロシアの手に
おちれば、喉元にナイフを突きつけられた状態になるからです。

今日、ロシアから中国に変わった、中国は巧妙に左翼や親中派の政治家
を巧に たらしこんで、見事に日本の喉元にナイフを突きつけた。

これほど危険な未来図が見えているのに、政治家は米国依存症に
掛かったままで、なにもしない。
保守や左翼やマスコミも含めて議論すら起こさない。

昔、日本は日露交渉において ロシアは朝鮮半島の北緯39度以北を
中立地帯とし、軍事目的での利用を禁ずるという提案をしてきた。
いまの政治家ならロシアの裏を察知せずに即 平和のために了解したに
違いない。

しかし当時の日本のリーダーたちは、ロシアの魂胆を見抜き、
この提案では朝鮮が事実上ロシアの支配下となり、日本の独立も
危機的な状況になりかねないと判断した。

ロシアは日本に対して傲慢で挑発的な外交を展開した、日本は如何なる
屈辱を受けてもロシアの前にひれ伏すだろうと考えていた。

強大なロシアは小国日本との戦争を恐れる理由は何も無かった。
ロシア側は日本に対して傲慢で馬鹿にした外交を展開しつつも、まさか
極東の新興小国日本が開戦に踏み切るなど夢にも思っていなかった。

しかし日本のリーダーたちは敢然と勇気を持って開戦に踏み切った。

そして日本が勝利しようとは、同盟国であったイギリスを含め世界中が
目を疑った。世界中が日本の敗北を予想していた中での
この勝利は
白人に支配されていたアジアを目覚めさした。

しかるに今の政治家たちは、恐喝国家中国に対してプライドをゴミ箱に
捨て、卑屈な笑いをうかべて、土下座マゾ外交をしています。

昔のようなまともな勇気ある政治家がいなくなった。
憲法9条の見直しがなぜ国民の生死に関わる問題かを訴える政治家が
いなくなった。

いまや中国が日本の喉元にナイフを突きつけていることすら、
まったく感じていない 痴呆政治家ばかりになってしまいました。

魯迅の小説で描かれている「阿Q」は、まさに
日本の政治家たちそのものです。




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自分の国を知らない中国人    7月24日(木)

以前 日本在住の中国人で日本の大学教授の本を読んだ、この人の
専門は日中比較研究である。

中国人が日本と対比しながら中国人
を論じると、日本人の多くのは、「さもありなん」と思ってしまう。

しかしこの教授の知識や思考は完全に日本で手に入れた知識である。
中国で勉強してきた知識ではない、日本の書籍を熟読して、いかにも
中国ですでに勉強してきたかのごとく、中国人の性格や歴史を
論じている。

この教授は学生時代に 捏造された中国の歴史を学んで日本に
やってきた。彼の経歴を見れば中国大連で日本語学部卒業と
書いてある。

日本に来て中国歴史を学んだ、それも学者が陥りやすい漢文を中心に
勉強したに違いない。

この中国の教授を批判する前にまず 中国の歴史学問上の現状を
お話します。

はっきり言って中国には過去を知るべき古文書があまりない。そんな
バカな とお思いでしょうが、事実なのです。

中国では権力者が変わると以前の文章は全て焼き払われる。征服者
は常に人種の違う異民族ですから、以前の歴史はまったく価値を
もたない。

金目の物以外は何の価値もない、古文書など邪魔になるだけである。
秦の始皇帝以来、焚書(書物を焼き払う行為)は当たり前の事なの
です、始皇帝は焚書だけでなく学者(儒者)まで、穴埋めにして
殺してしまった。(焚書坑儒)

始皇帝の焚書は少し意味が違います。彼は儒者が邪魔だったのです。

近代では毛沢東が、秦の始皇帝とまったく同じように、焚書坑儒を
やり、知識人や金持ちの商人を殆ど殺してしまった。

一部の知識人や商人は、 ほうほうの体で香港に逃れた。

ところが皮肉なことに日本では昔から中国の研究が進み
あらゆる資料が整っていた。

あの有名な魯迅が日本に留学して、日本語をマスターすることによって
日本にある中国歴史書に接した、そして驚嘆した、祖国中国では絶対
に知りえない中国の歴史を知った。

この時代に魯迅と同じように中国人が数万人留学生として日本にやって
きた、彼らは魯迅と同じように日本で祖国の歴史を知った。
そして日本人が作った漢語を借用して、新知識を中国に紹介した。

そのことによって中国は近代文明の入口に立った。

日本語を学んだ中国の知識人たちは、徹底して日本を模写した。
現代使われている中国語が、文体もボキャブラリーも日本語からの
借用であるという事実を中国は隠してしまった。

残念ながら日本人も知らない。

話を先ほどの中国人教授に戻します。
教授の書いた本を一冊丸ごと批判するには私のブログでは不可能です。

そこで一部を抜粋して論じて見ます。
彼は歴史認識の違いで中国が日本を攻め立てる言い訳を長々と
書いていますが、次の一文で思わず笑ってしまいました。

「中国国民の精神性において、歴史は非常に重い、中国人が
「歴史認識、歴史認識」としつこく迫るのは、歴史というものをとても
重く見ているという文化的な背景による」

普通の人は、「そうなんだ」 と思ってしまいますが私のブログの
教養のあるコメンテーターは、私と同じように笑ってしまったと
おもいます。

歴史を捏造して政治にしか利用しない国で、「歴史が非常に重い」とは、

またこの教授は中国人の愛国心について、次のように述べています。
「中国における愛国の始まりは、四書五経のひとつに出てくる有名な
言葉『修身斎家治平天下』と考えられる。

自分と国を大切にすることの重要性が述べられている。こうした
考え方は、以来、中国国民に脈々と受け継がれてきている。日本人に
大和魂があるように、彼らには中国魂がある。それが愛国心だ」

この教授に教わっている日本の大学生は、この大嘘を信じてしまうの
でしょうか?

わたくしのブログで何回も解説しているように、中国は、異文化、異言語
の人々の寄せ集めである、いまだに上海人は上海語を話し、広東人は
広東語を話す。

歴史上 常に異民族が支配した国、一民族としての中国人は一度も存在
しなかった、このような国で2000年以上前の儒教の経書である
四書五経が、「中国国民に脈々と受け継がれてきている」とは中国人を
買いかぶりすぎである。教授は中国人であるから仕方がないが!

漢文も読めない人々がどうして脈々と受け継いできたのですか?

教授の次の言葉「孔子以来、2500年、中国人にとって昔から、
学ぶことは愛国のためのものだった」とは この教授は自分の
国の歴史をあまりにも知らなすぎる。

中国人は、歴史始まって以来、周辺の民族と多少混ざっても、中国人
としてのアイデンティティーを持ち続けてきた と教授は思っているに
違いない。

魯迅は日本留学によって知識を総入れ替えしてしまった、
そのことによって彼は2千年来 中国人がなにも進歩していないことに
気がついた、そして中国人を皮肉った「阿Q正伝」という小説を
かいた。

この教授は魯迅のようにならず ひたすら中国を弁護することによって
プライドと大学教授の地位を守っている。

教授の略歴を見ると、一流大学の教授を歴任、朝日新聞客員研究員、
その他多くの委員会を歴任しています。そのうえ総理大臣の私的諮問
機関の委員までしています。

日本の大学には多くの中国人教授が存在しています、なぜ簡単に
大学教授になれるのか、日本人の中国崇拝は学者ほど呪縛に
かかっています。

中国人が中国人を まったくわかっていません。
わかればわかるほど、中国人のアイデンティティーが消えていきます。

まさにアイデンティティー・クライシス(自己認識の危機)に陥ります。







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中国の捏造歴史      7月23日(水)


昨日は中小企業の悲劇を書きました。

悲劇が起こる原因は、多くの日本人にとって中国は漢文を通じて
よく知っている国だと勘違いしたからです。
しかし我々がよく知っている漢文を通じての中国は2000年前の
中国なのです。

日本人は誰が権力を握ろうと、誰が天下を取ろうと、日本の歴史は
日本人に脈々と受け継がれています。
しかし中国の歴史は常に異民族が取って代わった歴史なのです。
彼らが主張するような一貫した漢民族の歴史ではありません。

ということは中国大陸としての歴史は存在しますが、中国人の歴史は
1912年清朝が滅び、中華民国建国され、初めて国を意識して
今日までのわずか100年くらいの歴史なのです。

何故なら中国には同じ言語と同じ歴史を共有する国民と言うものが
存在しなかったからです。

そのために中国政府は歴史を捏造してまで、国民国家化に向けて
必死にもがき苦しんでいます。

国民に対しても外国に対しても「黄帝以来4千年間、中国はつねに
変わらぬ姿で存在し、高い文明を誇ってきた、永遠不変の民族である」
と声高に主張しています。

日本も欧米人もこうした中国の捏造された歴史の宣伝にのせられて
しまった。

しかし中国は異民族の侵入によって人種が ころころ変わってきた。
中国人が誇る漢民族は 後漢末期の戦乱により ほぼ全滅し、
北方から侵入した遊牧民族に取って代わられた。

これが隋や唐である、日本の教科書によれば遣隋使は608年から
始まった、そして894年遣唐使が廃止されるまで数十回の使節が
派遣された。
この時代の日本は、日本人という意識はない,朝廷にしても、日本
列島全体が日本という国であるという感覚は持っていなかった。

ところが中国では隋が滅ぼされ唐が出現した。唐帝国は、朝鮮半島に
勢力を伸ばして,新羅を属国にして、百済、高句麗を滅ぼして、朝鮮
半島を征服した。

危機感を感じた朝廷は「倭国」から「日本」に名称を変更して団結した。
このときから日本は始めて国を意識した。

日本国の誕生である。

話を中国に戻します、北から侵入した遊牧民に漢民族が滅ぼされ
隋や唐が出現したが、契丹人の遼や、女真人の金に北半分を
占領されてしまう。

そして今度は、ジンギスカンのモンゴルに中国全土を征服されることに
よって消滅してしまう。

その後 明と言う一応中国人の帝國が建てられるが、その後、満州人
の清朝に征服される。

この中国の歴史の事実をながめたとき、彼らが声高に叫ぶ「永久不変
の中国」など どこにも存在していないことが分かります。

「中国は昔から1つの国家として存在し、そこに住む人々は中国
国民であった」と国民を教育しなければ13億の国民を1つに
まとめることなど 不可能だったのです。

中国国民に国家という概念をもたせ、民族と言う概念を持たせる
ために歴史を捏造しなければならなかった。

ところが中国の捏造歴史を 信じてしまった日本人が無邪気に 
孔子や孟子の時代の中国人が いまも脈々と受け継がれていると
大勘違いをしてしまった。

昔からどれほど多くの日本人ビジネスマンが、漢籍を通じて身につけた
中国イメージに魅せられて、中国にわたり、散々な目に遭ってきたか、
「史記」「三国志」に登場するような,信義や礼に篤い中国人は
どこにもいない。現実にいるのは、油断も隙もならない詐欺師の連中
ばかりである。

この日本人の誤解は長年読まれてきた漢文にある。日本人は漢文
イコール中国語と思っているが、この2000年間漢文は中国語とは
まったく関係が無い。今の中国語と漢文はまったく関係がない。

このまったく関係の無い漢文の知識で中国人のイメージを膨らませて
しまった。

日本のビジネスマンは、孔子の教え「信なくば立たず」を基本において
ビジネスをしてきた。ところが2500年前に中国で生まれた孔子の
「論語」は中国人にとってまったく無縁の世界だった。

皮肉にも孔子や孟子の教えは日本人の人格を高めるのに大変役に立った。
しかし漢文の読めない中国人にとって 孔子は無縁の存在だった。
一部の科挙の試験を受けるための教材に過ぎなかった。

最近中国政府は孔子の素晴らしさに気がついて、世界中に孔子学園の
建設を始めた.孔子イコール中国人のイメージを世界中に植え付ける
プロパガンダを始めた。

中国人自身が孔子の教えで人格を磨くべきなのに、それを宣伝に使う
とはいかにも中国人らしい。

常に異民族が取って代わる中国大陸において、古代から共通中国語と
言うのは、一度も存在しなかった。

つまり中国人たちは近代になるまで、自分達が話している言葉を
書き表す手段がなかった、自前の文字がなかった。

ほとんどの中国人にとって2000年間漢文は理解不可能でした。
ところが日本人は昔から漢文を一生懸命勉強したために 中国人を
信義に篤く、礼を尊ぶ文化人の国であると信じてしまった。

漢文に書かれている中国や中国人像は、2000年前の中国であって
現在ではすでに人種が変わってしまっています。

人種が変わっても漢文が共通日常語なら彼らの精神の中に育って
いったが、残念ながら漢文を読めない中国人は漢文にまったく
影響を受けなかった。

皮肉なことに日本人はこの2000年前の漢文で教養を身につけ、
自然に人格を磨くことが出来た。

漢文に書かれた中国人と現実の中国人に出会った時、あまりの違いに
ショックを受けるのは当然です。

ところが日本のビジネスマンはひどい目に会わされても これは一部
の悪質な中国人である、本当の中国人は漢文に書かれているような
信義に篤い、礼を尊ぶ文化の国であると信じきっています。

我々日本人は漢文を返り点や送りがなをつけて理解しました、
日本人の素晴らしい知恵です。
中国人の知識人は最初から白文に取り組んで、意味をまったく
理解しないまま、丸暗記しました。科挙の試験に通るためです。

日本人の中には中国に対して抜きがたい幻想が居座っています。

もしこれから中国でビジネスを始めようとなさっている中小企業の
経営者の皆様、一度頭を白紙にして『中国人や中国のことを何も
知らないのだ」という自覚をもって行動してください。

日中合弁企業が失敗してしまうことが多いのは、中国のことを知って
いるつもりになっていることが最大の原因です。

中国人の辞書には「信頼」「信用」「正義」という言葉は存在しません





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中国は危険なジャングル 7月22日(火)


今回も素晴らしいコメントを多数いただき感激しています。

私も皆様から頂いたコメントで毎日 勉強させていただいております。

最初は単に旅行記を書いていましたが、途中から中韓に警笛を鳴らす
ブログに変わってしまいました。
そこで4月からタイトルも変えてgoo ブログからFC2ブログに引っ越し、
マジメに書き始めました。

なぜ中韓に特記して書こうと思ったのか、我々中小企業の仲間が
中国に進出して ひどい目に遭っている現状を見るにつけ、私の
拙い一文がお役に立てればと思って、書き始めました。

国内的には抜け目無く商売をなさっている経営者が なぜ中韓に
簡単に騙されるのか、それは日本人とはまったく異質の国民だと
いう事を知らずに進出するからです。

13年前に中国に進出する為に 私のところに相談にこられた社長さん
がいました。そこで私の経験をお話して、結論として止めた方が
良いですよ と申しました。

その社長は御社が中国で成功しているのにどうしてですか!と聞かれ
答えようがありませんでした。

その方は「商社も銀行も勧めてくれている、これから中国の時代だ、
我が社も遅れないように中国に進出します」と言明した。

そこで最後の助言として、「大金を投じる合併は止めて、最初は合作から
出発したほうが良いですよ、そしていつでも逃げ出せる準備をして、
行動してください」と助言しました。

ところが商社の誘導に従って、いきなり国営企業と合併してしまいました。

それからわずか3年でその社長の日本本社も倒産してしまいました、
その後その社長は急死しました、一説には自殺とも言われています。

中小企業の悲劇は あまりマスコミは取り上げてくれませんが、
多くの小さな企業が中国で酷い目にあっています。

日本国内で「やり手」と言われている人ほど、中国で無茶苦茶にされて
しまいます。中国から見れば、日本人はうぶな処女のようです。

日本人は警戒心が強い割には簡単に騙せます、騙した中国人も簡単に
引っかかる日本人を見て信じられなかったと思います。

私は相談に見えられた社長さんに、中国人の特徴を、嘘つき、うぬぼれ、
見栄っ張り、不潔、と申しました。それを聞いた社長さんは、まるで
私の人格を疑うような険しい目つきで「日本人でもそのような人は
たくさんいます」と言われました。

「もちろん日本人でも そのような人はたくさんいます、しかし日本の
場合は、10人の内一人くらいです、中国では金とビジネスが絡むと
10人のうち11人も嘘つきで、詐欺師です」

社長は私の計算の合わない大げさな物言いに 気を悪くして帰って
いきました。

その会社が中国へ進出して4~5ヶ月経った後で 私を社長に紹介した
商社の部長のデスクで偶然お会いしました。社長はいろいろ問題を
かかえて、商社の部長に相談にこられたみたいで、私の顔をみて、
「もう少しあなたの話を聞くべきだった、いまさら言っても仕方がないが」
と苦笑いされました。別れ際に

「しかし国内の日本社員は35名、中国の工場は、250名もいますが
給料の総計は35名の日本のほうが圧倒的に多い、それだけが救いです」
と明るく言われました。

それから3年後会社は倒産して、社長も急死した。

後日原因が知りたくて商社の部長を訪ねました。部長は「倒産の原因は
国内不況です」といったきり、それ以上は話していただけませんでした。

中国はまさにジャングルです、大蛇やワニが口を開けてまっています。
法律や規定がくるくる変わり、契約がいとも簡単に変更を迫られて、
紙くず同然に破棄される。

世界のビジネスは信用を土台に成り立っています、中国のビジネスは
裏切り、詐欺が前提としてなりたっています。

中国ビジネスは大企業と中小企業では、根底から考え方を変えなければ
いけません。中小企業は、単純に安価な労働力を利用するだけで、
それ以上の事を考えてはいけません。

自社の工場が中国に移っただけですから、考えることは、製品の管理
と納期だけです。ということはなにも 大金を投じて合弁にする必要は
ありません。

合弁して会社を中国に作ってしまうから 合弁相手に振り回されて
最後は食べられてしまいます。

私の場合、良い商品をつくるために設備投資は絶対必要ですが、なにも
法人にする必要はありません。

合弁を迫る中国人に「この導入した設備は全てあなたに差し上げます、
出来上がった商品は全て当社が輸入します。技術も教えます、
その代わり、3年間製品から5%値引きして当方に輸出してください、
中国の会社の経営には一切参加しません」

中国側から見れば非常に美味しい話にみえます、私から見れば危険を
避けて、良い商品を安く手に入れることが出来る。

もし合弁にすれば中国側は土地と建物の価値を何倍にもして提示します。
分かりやすくするために架空の数字で書いてみます。

例えば中国側が土地と建物を4千万と提示しますと、日本側は支配権を
握るために現金で6千万円投資します。すると1億の合弁会社が
できます。

ここに大きな落とし穴が存在します、中国では合弁会社の資本比率が
そのまま発言力や決定権につながらない。
中国の法律では、董事会(役員会)が重要事項の決定を「全員一致」に
しています。

ブラジャーメーカーのワコールも当初は中国側に振り回されて、
ひどい目に遭い 最後は大金を払って、中国側の出資分を完全に
買い取り、独資企業として再スタートしました。

最近では中国投資は独資が主流になりました。

私はこのように合弁の怖さを知っていました、そこで中国の法律に
縛られずに、中国人の都合に振り回されずに、良い商品を、納期通り
当社に輸出さえしてくれたら、文句はない、と単純に考えました。

当社の負担金は単純に設備資金だけで、訳の分からないお金が出て行く
事も無く、出発しました。
中国側も投入された設備機械を だまして売り飛ばすより,商品を
作って日本に売るほうが良い。3年経てば機械も自分達のものになる。

当社も合弁にしても 自由にならない中国の会社の経費を未来永劫に
払い続ける恐怖を避け、いつでも逃げ出せることが出来る。

中国パートナーも了解してくれました、ついでに「中国工場の看板を
当社の会社名にして掲げてくれませんか、」と半分冗談で要求しました。
これも簡単に了解されて、おもわずニンマリしました。

設備資金も3年も掛からずに回収して、大正解でした。

そして貿易輸入業務も商社を離れて自社でやり始めました、中小企業は
経験の無い貿易業務を商社に頼ってしまいがちですが、乙中(通関業務
代行)と銀行さえあれば、誰でも簡単に出来ます。

商社を離れて独自に中国貿易を始めるにあたり、今までお世話になった
商社の担当者に挨拶に行きました、そこで私のやり方を説明して
了解を得ました。

担当者は最後に私に「中国では多くの日本人がだまされているが、
中国人をだました日本人に初めてお目にかかった」と
皮肉を言われました。

私に相談にこられ 亡くなった社長と商社の担当者の皮肉な
言葉だけが、未だに私の心のトゲとして残っています。






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中国人の思考回路    7月18日(金)


ビジネスで中国人と長年接してきて、中国人を理解できたか といえば
明らかにNOです。

最大の原因は中国語を知らないからです。ビジネスではいつも中国人の
通訳を通じて仕事をしてきました。彼らの通訳がいつも正しく 私に
伝えているかと言えば、かなり疑問でした。

中国通訳人は心情的に 中国側にたって通訳します、その危険性に気が
ついて、台湾人を通訳に採用しました。

この台湾人のお陰で中国人を少し理解できるようになりました。
台湾人が言うには日本人と中国人の価値判断がまったくちがいます。

価値観が違うために当然 お互いの思考回路も変わってきます。

私は中国人を分析するとき どうしても過去の歴史や政治体制、
民族の悲惨な社会をタテ軸にして分析してしまいます。

それはそれで間違ってはいませんが、今日はもっと単純に日常の生活の
中で中国人を見てみたいと思います。

分析する場合、どうしても日本人と比べてしまいがちです。
我々は「日本こそが普通なのだ」という価値観で中国を見ますが、
アジア諸国から見れば日本はいい意味で特殊な国なのです。

特殊と言う言葉に多少の語弊がありますが、日本人は常に謙虚な
姿勢で、外国から学んできました、日本人から見ればこの当たり前の
学習能力や反省力は中国に一番欠けています。

中国人に失敗という意識はまるでありません、失敗を指摘されると
常に他人のせいにして、「運が悪かった」で済ましてしまいます。

ということは、反省しない、学習しないことに つながってきます。
彼らは何千年間、精神的に進歩しないまま自分達の価値観で生きて
きました。

経済が膨れ、軍事力が他国を圧倒すれば、世界は屈してくれる、と
信じています.秦の始皇帝時代から彼らの思考回路は変わっていません。

その国の人間の成熟度を見るときの尺度は、秩序であり、規則の遵守度
です。中国での日常生活をながめたとき、彼らはすでに存在している
秩序をまったく無視しています。

昔 広州交易会(貿易展示会)に行ったとき、昼食時に会場の近くにある
マクドナルドハンバーガー店に入りました、大混雑で並んで順番を
待っていましたが一向にカウンターに近づきません、

なぜなら知人を見つけて割り込む人が多すぎて、前に進みません。
私は諦めてホテルに帰ってしまいました。

後日 中国人の工場長に「中国人はもっとモラルを向上させなければ、
国際的に通用しない」といいましたら、彼は「知人、友人に譲り合う
のは、当たり前の事です」と不思議そうに私を見たのです。

工場の近くのレストランに皆で入りますと大皿に入った料理が
出てきます。次から次へと出てきますが それぞれの料理は半分も
消化できません。

もったいなくて、「どうして適当な量にしないのか」と言いますと、
「中国では残すのがマナーです、全部食べるのは下品です」と
言われました。
何千年と飢餓の世界で生きてきた中国人が「残すのがマナー」とは!

もちろん日本人も貧しい時代がありました、そのときの反省で、今日
豊かになっても、「もったいない」の精神が根付いるのです。

レストランで取り皿が一枚しか出てきません、前の料理の汚れた皿に
新しく出てきた料理を乗せるのは抵抗があります。
「どうして取り皿をもっと出さないのか」と言いますと、
「日本人は贅沢だ、中国人は一枚あれば充分です」

何が贅沢かの 価値観がまるでちがいます。

レストランで一番気になるのはコップです。洗い方が不十分で透明度が
悪いうえにコップに指紋の跡が付いています。

目をつぶってビールを注ぎますが美味しさが半減します。
中国の都会のレストランではビールは冷えていますが、工場の近くの
田舎レストランではビールは冷えていません。

文句を言いますと、「中国では冷えた物は体に悪い、ビールも水も
冷やしません」と言われました。

レストランの店内にハエが飛んでいます、そのハエが料理に止まれば
その料理はもう口に入りません。
「店内でハエが飛んでいるなど日本では考えられない」と言いますと
「ハエを食べるわけではない、気にしないでください」

食事中にタバコを吸って、座席の横に平気に捨てます、床が汚くて
いつも湿り気味です、食事前ですが その床に唾を吐いたのを見て
気分が悪くなりました。

彼らは外国はもちろんの事 中国の大都会にも行ったことがありません。
生きていくためにはモラルやマナーなど たいした問題ではありません。

大都会で生活している人たちは、新しいものを見たり学んだりすること
が出来るようになりました。

そして中国と世界の格差も認識しました、中国人の視野も広まって
外国の素晴らしさを知りましたし、外国人の生活が中国よりも豊かで、
優れていて、マナーの違いや秩序やルールの大切さも学びました。

しかし彼らは外国人が自分達より優れていることを認めたくありません。
そこでいつも先祖の栄光を口にします。
製紙技術、火薬、コンパス,の発明や、孔子の教えなどを得意げに
喋ります。

「中国はまだ発展途上国で、国民のゆとりのある暮らしは、未だに
実現していません、自分たちは外国に及ばない面があるのは分かって
いますが、物質面ではかなわなくても、精神面なら負けない」と口を
そろえて言います。

中国人の精神面とはどのような精神を言っているのか分かりませんが、
中国が外国から一番遅れているのは その精神面だとおもいます。

その精神面について次回は考察してみたいと思います。





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日中友好というまやかし   7月17(木)


昨日は加藤、山拓の裏切りについて書きました。

人間は誰でも良心を持っている、自分の利益だけで動く時も、必ず
自分の行動に対する大義名分をもっている。そのことで良心を麻痺
させてしまいます。

加藤や山拓の大義名分は、中国や北朝鮮を近代化させることは、日本
のためである、これらの独裁国家を援助することによって普通の
民主国家にしていくことは自分の使命である。

そのために日本の税金を使おうが、拉致被害者の生命など大事の前の
小事である。おそらくこのように考えているから 日本国、あるいは
日本国民を裏切っても 平気でおれるのではないかとおもわれます。

ところが中国人は自分の良心を麻痺さす必要はない。利益が善,
利益を得るためには、いかなる悪徳非道なことでも できるのです。
良心を麻痺さすことも 良心の呵責も関係ないのです。

私がこのようなことを書けばかならず「それは言いすぎである、中国人
も同じ人間である、中国人に恨みでもあるのか!」と必ず言われます。

しかし中国二千年来の歴史をながめたとき、納得できます。

中国民衆は何千年間、いつも飢餓の線上でもがき、命を保つためには、
互いに欺き,だましあい、相手の命を奪わなければ生きていけなかった。

だから中国社会では汚職、不正が横行し、言うこと、なすことが不誠実
なのです。

戦後 毛沢東は「百家争鳴、百花斉放運動」を展開 政府を自由に
批判してもOKです。中国は変わりました、と宣伝。

毛沢東の本心は陰で批判している知識人をあぶりだして 表に出させて
抹殺することが目的だった。

これに嵌まったブルジョアや知識人が安心して、本心を隠すことなく
吐いてしまった。「まってました」とばかり、これらの人たちを一斉に摘発、
して、殺してしまった。50万人~100万人ともいわれています。

毛沢東はソ連を真似て、秘密警察を作り、チクリ、密告を奨励した。
このことによって罪も無い人が大勢 摘発され殺された。

このような中国社会で長年暮らしている中国人は、日夜不安と恐怖に
おののいて誰も信じられなくなる。
自分の弱点、秘密を一番知っている妻が一番 恐ろしいことになります。

中国人がよそ者に対してだけでなく、仲間に対しても猜疑心や敵愾心が
強く、結果 嘘を嘘で塗り固めてしまう。

中国人気質を甘く考えている日本の中小企業が 中国で無事に会社経営
を全うするなど、どんなに難しいかよく分かっていただけたとおもいます。

中国は中国自身の利益しか考えない専制国家であり、いつ法律を突如
変更して外国人の利権を取り上げるか分からない国であることを
忘れてはならない。

話は少し飛びますが、数年前に突然 大阪商工会議所から講演を
依頼されました。「失敗しない中国進出のために」というテーマです。

私の前に「日中投資促進機構」の事務局長の方のお話があり、皆様に
20ページほどある立派なプリントを配り、その中には、世界の
対中投資動向やその他の細かい数字が羅列していました。

しかし お話の内容はあまりにも能天気で怖くなりました。
「中国側の希望・要望を感じ取り、できるだけ協力する姿勢、
何でも相談を持ちかけられる関係構築、中国側のメンツを重んじる、
筋、ケジメをきちんとつける、」

話を全て覚えているわけではありませんが、事務局長の話で背筋が
寒くなりました。投資促進機構の名前の通り投資を促進さすために
彼は講演しているわけだから、仕方がありませんが、信じた企業は
必ず痛い目に遭います。

その後で講演した私は 急遽話を変えて、上記に書いたような中国人
の本質、危険性などを例に挙げてお話しました。

どちらの話を信じたか分かりませんが、結果として投資促進機構の
邪魔をしてしまいました。

日本には「日中間の交流活動を支援する」という美名の下に
日中友好7団体が存在します。

日中協会 (会長は野田毅)
日中友好協会 (会長は加藤紘一)
日中経済協会 (会長は張冨士夫)
日本国際貿易促進会 (会長は河野洋平)
日本中国文化交流会 (会長は辻井喬)
日中友好議員連盟(会長は高村正彦)(副会長は町村信考、鳩山由紀夫)
日中友好会館 (会長は林義郎)

この有名な7団体以外にも数多くの日中協会が存在します。
先ほどの講演をご一緒させていただいた日中投資促進機構などは
かなり知られています(会長は豊田章一郎)

なぜこのように多くの「チャイナサービス友好協会」が存在して
いるのか、何故必要なのか私には理解できません。

これらの協会の会長の名前を見ただけで全て理解ができたと思います。
日本の国益より中国の利益優先です。

中国には必ずこれらの協会と同じ名前の協会が存在しています。
例えば「日中友好協会」-「中日友好協会」
「日中投資促進機構」-「中日投資促進委員会」

これらの協会は「お互い交流しながら 情報を交換して相互理解を
深めている」といっていますが、殆ど中国の思いのままに動かされて
います。

例えば日中投資促進機構は「投資を巡る問題が起こると日中一体と
なって問題処理を行う」と言っていますが大企業のことは、
知りませんが、中小企業は殆ど泣き寝入りです。

5月の胡錦濤訪日の時これらの7団体その他1300人が集まり ホテル
で歓迎レセプションが行われた、胡主席が来場すると まるで天皇陛下
をお迎えしたような 厳粛な雰囲気で、大きな拍手で迎えた。

胡主席は「友好7団体の皆さんは、日中友好の功労者、未来を切り開き
中日友好事業を促進するよう、手を携えて努力することを期待します」
と挨拶した。

これを直訳すると、「もっと中国のために尽くせ、まだ努力が足りない」
と叱咤したのです。
本来なら中国のために尽くしたこれらの団体に対して感謝を述べるのが
筋ですが、「もっと中国のために努力しろ」といったのです。

ところが会場にいた日本の著名人たちは感激して ひときわ大きな
拍手が鳴り止まなかった。

壇上にいる胡主席の国は近代化には程遠い後進国であり、
日本の国民の6兆円の援助と、日本の技術でやっと経済大国に
なれた国です。まずそのことに感謝を述べるのが先決です。


今日は長くなってしまいました。
最後に 日本の繁栄と幸せは中国には存在しなかったことを、私たちは
先の大戦で充分に学んだはずだが、またしても同じ過ちを犯しています。






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「売国奴」         7月16日(水)    

今日は昨日のブログで書ききれなかったことを書きます。

加藤紘一の金正日に向けた メッセージで彼の本性を見抜けたと
思います。

今後我々は北朝鮮利権について単純に北だけのことを 見ていても
真実が見えません、必ず中国が一枚からんだ構図を見る必要が
あります。

昨日のブログで世界銀行、アジア開発銀行に中国人の理事がすでに
存在することを書きました。最大の出資国である日本のカネが中国や
アメリカの利益の構図の中で北朝鮮に流れて行きます。

昨日書いたアジア開発銀行の融資で北朝鮮の羅津港が開発される
ことを書きました、このことで中国東北部は飛躍的に発展します。
この融資にコミットしているのが加藤紘一です。

加藤紘一はアメリカが北テロ指定解除の情報を いち早く手に入れた
時点で素早く利権団体である 日中友好協会の会長に就任しています。

反対の中国側の中日友好協会はすでに羅津港の開発でアジア開発銀行
の資金を使うべしで、加藤紘一を動かしています。

アジア開発銀行総裁の黒田氏は東大法科で加藤紘一の3年後輩です。
彼は1967年に大蔵省に入っています。
先輩であり、大物議員の 加藤紘一の指示には逆らえません、
アジア開発銀行の資金は今後 加藤の口利きで自由に中国や北朝鮮の
為につかわれます。

一方 山崎拓は安倍元首相によって断ち切られた北朝鮮利権を 復活
すべしで 早々と「日朝国交正常化推進議員連盟」を立ち上げ金正日に
アピールしました。

今後中国を絡めた北朝鮮の援助利権は加藤・山崎のタッグで拉致を
置き去りにして進められます。

「日朝国交正常化推進議員連盟」設立総会に40人が参加しているが
マスコミに報じられたメンバーは18人です。

加藤紘一、管直人、東順治,福島瑞穂、亀井静香、衛藤征士郎、
岩国哲人、遠藤乙彦、笠井亮、又市征冶、自見庄三郎、
川上義博、中谷元,土肥隆一、山下芳生、山内徳信、
田野瀬良太郎、などです。

北朝鮮の日本に対する地下工作がかなりの効果を上げている現実を
反映しています。

この人たちが加藤や山崎に誘導されて日朝の国交正常化を実現して
援助利権のおこぼれに与るので。

加藤の今回のうっかり発言で 彼が中国や北朝鮮のエージェントである
ことがバレテしまいましたが、山拓は去年の9月の講演で「北朝鮮は
核実験をやったことはよかった、持っていることがはっきり分かって
良かった、その上 核の技術を知る上でも大変良かった」と
発言しました。

この発言で誰もが疑いなく彼を北朝鮮のロビーイストであり、
エージェントであることが分かったと思います。

何故このような裏切り者をマスコミは追及しないのでしょうか?


テレビに出てくる朝鮮問題専門家のコメンテーターが「金正日体制が
存続するなかで国交回復交渉を急ぐことが、東アジアの情勢の安定には
不可欠である」という論調で発言する人は間違いなく北朝鮮ロビーイスト
であると思って間違いありません。

金正日体制の崩壊なしに拉致問題は永久に解決しません。

彼らは口では必ず拉致被害者全員の解放を言いますが本気では
ありません。

日本国民にとって今後 日本が周辺諸国との関係をどのような方向に
持っていけば国益を損することなく、アジアの地位を保って
いけるのか、きわめて広い、深い範囲の 防衛も含めた議論が必要だと
おもいます。





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北朝鮮「援助利権」      7月15日(火)


「朝鮮半島の統一は南北共倒れである」。

このまま昨日の続きを書くつもりが、加藤紘一の発言について
意見を聞きたいというメールが友人から入りました。

4~5日前のニュースなので いまさらという気がしましたが、少し
述べてみます。

「拉致被害者5人を一旦、北朝鮮へ戻すべきだった」という加藤氏
の発言は論じるに値しない、許せない発言です。

加藤氏が批判されることが分かっていながら何故このような発言を
するのかを分析したいと思います。

その前に少し過去にさかのぼってみます。
2002年 小泉首相が北朝鮮を訪問、この会談で金正日は「日本人の
拉致問題」を北朝鮮のやった国際テロであることを認め、その責任を
自ら謝罪することによって償うという姿勢をはっきり打ち出した。

何故「拉致事件」の責任を自認したか、それはその責任を明らかに謝罪
すれば、その後の日朝国交回復交渉を通じて 日本から巨額の経済支援
を得られると予測した。

ところが金正日は日本の国民の反応をまったく計算していなかった。
日本国民の反発は金正日だけでなしに外務省も小泉首相も予測
できなかった。

日本の外交当局は北朝鮮の高官たちに根回しをして、下準備を進め、
小泉首相を担ぎ出しに成功した。

「日朝首脳会談」に際して小泉は外交当局を通じての予備交渉で確認
していた「拉致問題」の責任を北朝鮮側が認め、かつ謝罪するという
構想を承知して会談に臨んだ。にもかかわらず、外交当局の指示に
従って「平壌宣言」に署名して帰ってきた。

このことは小泉の外交能力に限界があることが端的にしめしています。

この拉致問題を「疑惑」という霧の中に長年押し込めてきた最大の
要因は日本外務省の体質にあります。

5人~10人の日本人の生命より、国交関係の無い国との国交を樹立
するほうが、外交官にとってより重要な仕事であるとの意識は現時点
でも変わっていない。
このような外務省なら日本国にとって必要はありません。

北朝鮮がまともな国なら外務省の考えも少し考慮できるが、「犯罪狂人
無法国家」と国交を回復して何のメリットがありますか。

メリットがあるのは国交回復後の援助利権に群がる売国奴政治家たち
です。その売国奴の筆頭が加藤紘一、山崎拓、などです。

アメリカの北テロ指定解除によって北朝鮮は世界銀行からレアメタル
開発資金をアメリカ主導で手に入れます。日本が世界銀行にアメリカに
次いで出資しているから阻止できると評論家は言っていますが、
100%無理です。レアメタルの利権はアメリカ、一部中国です

世界銀行の日本人理事はアメリカのいいなりです、アメリカはアジア開発
銀行は日本主導でやってくださいと、すみわけを主張しています。
アジア開発銀行の筆頭理事は日本人黒田総裁です。

そしてここで重要なことは世界銀行にもアジア開発銀行にも中国人が
すでに理事として入っています。

今回の北テロ指定解除によって
日本と北が国交正常化しなくても世界銀行やアジア開発銀行を通じて
北に巨額な投資資金が投入されます。
アジア開発銀行の最大の出資者は日本です

まず第一候補は北朝鮮の羅津(ラジン)港の開発です、この港は
北朝鮮の希望というより中国の希望です。中国吉林省には港がありません。
この羅津港を北から租借するということは中国にとって大きな利益です。

その羅津港の開発をアジア開発銀行を使って間接的に日本のお金が
使われます。黒田氏も日本の国益を無視して前向きに進めています。

安倍首相によって遮断された北とのつながりを北に甘い福田首相に
なったため、加藤や山崎が復活してきたのです。

そして公共事業の縮小で仕事の減ったゼネコンたちがアメリカの
テロ解除によって色めきたち始めました。
北朝鮮の水豊ダム建設に すでに日本の大手建設会社数社が
中国経由で北朝鮮に調査に行っています。

そのときの口利き政治家として力を発揮するために加藤は金正日に
忠誠心を見せるために あのような発言をしたのです。

巨額のキックバックに目がくらんだ売国政治家、加藤、山崎、その他の
「日朝国交正常化推進議員連盟」の議員たちは世論をごまかすために
「北の核問題に対応するため」「東アジアの平和と安定のため」という
裏に利権のある戯言を言っています。

安倍元首相は山崎に対して「百害あって利権あり」は正に名言です。
本心を突かれた山崎は名誉毀損で訴えると最初は息巻いていましたが
「やぶへび」を恐れて黙ってしまいました。

我々は北朝鮮シンパ、中国シンパ ともいうべき政治家たちに対して
決定的な打撃を与えないと我々の血税が際限なくこれらの
邪悪な国に流れていきます。






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無法者国家「北朝鮮」     7月14日(月)


北朝鮮の金剛山地域で韓国人女性観光客が 北朝鮮兵の銃撃を受け
死亡した事件で、「韓国に責任」と北が謝罪要求、

兵士は女性に停止を求めたが、逃げたので撃ったといっているらしい。
しかし事件現場にいた大学生は、中年の女性が一人で海岸を散歩する
姿を目撃した。

その5~10分後、2発の銃声が聞えた。被害者の遺体から銃撃を2発
受けたことが確認されており、北朝鮮兵士は警告なしに観光客を狙撃
したことになる。

殺した方の北が 殺された側の韓国に謝れとは 開いた口が塞がらない。

これは偶発的な事件ではない、北朝鮮において命令なしに発砲するなど
ありえない、国の意志が感じられる。

一兵士の偶発的な発砲でない証拠に、「森から出てきた兵士3人が生死
を確認をするかのように倒れた人を足で突いていた」という学生の
証言を伝えている。

それでは何故 抵抗する力もない女性観光客を射殺したか?
どのような国家意志があるのか、を分析したいと思います。

その前に「北朝鮮」誕生の歴史を簡単に振り返ってみましょう。

日本が降伏した1945年に,人為的に38度線が境界線とされ、北側は
ソ連軍、南側は米軍の占領下に入った。
1948年、ソ連は朝鮮民主主義人民共和国を成立させた。
一方米国は,大韓民国を建国させた。

スターリンと毛沢東はどのようなかたちで朝鮮半島を共産側の主導権の
下に統一するかを検討してきた。

一方大韓民国の李承晩大統領は北に対して武力進攻をしてでも
南北統一を米軍に主張した。

米軍当局は身の程知らない李承晩に怒って米軍を撤兵させてしまった。
この機会を逃さず、北朝鮮人民軍は圧倒的に優勢な装備と兵力を駆使
して大韓民国に攻め込んだ。

慌てた米軍はマッカーサー司令官の指揮の下に参戦するものの、
人民軍によって撃破され、ついに開戦後一ヶ月で国土の80%が
北朝鮮に占領された。

米軍は米本土から派遣された新鋭兵力を投入して大戦果を上げることに
成功したが、この時点で中国が本格的に参戦し、米軍は再び押し戻され
ソウルが共産軍に奪還された。

1953年にスターリンが死去、ついに停戦が成立した。

未だに停戦が本格的な終戦への交渉が行われないまま今日をむかえた
ことになります。その停戦も署名したのは、米国と中国と北朝鮮だけで
韓国の李承晩大統領は停戦の署名を拒否した。

ということは北と南は未だに戦争状態が続いていることになります。
このことを念頭において北朝鮮を分析しないと意味が
わからなくなります。

朝鮮戦争が終わった後、北は、ソ連、中国からの支援で経済がみるみる
復興した、これに対して韓国は国民の生活を維持することすらできない
ほどの荒廃状態がつづいた。

しかし朴政権は日本との国交回復交渉を成立させ、5億ドルの支援を
日本から獲得した。そして日本企業の韓国進出を奨励して、
その技術援助よって、韓国経済は本格的な成長を開始した。

そして今日50対1の格差がつき、韓国は世界で11番目の
経済大国になり、方や北は世界最貧国になってしまった。

さて前説が長くなりましたが、北朝鮮の目的は建国以来、朝鮮半島の
統一です、しかも北が支配する共産統一国家です。

金大中、盧武鉉と続いた左翼思考の政権で北の目的が達せられる寸前
で 韓国民は保守の李明博に乗り換えた。
北の戦略としては保守の李大統領を失脚させ、もう一度左翼政権を
作る必要があります、そこで盧武鉉時代の左翼体質を維持している
テレビ局を使って牛肉輸入問題をあおり、李政権を批判し始めた。

ここにきて李大統領の支持率は20%台に低迷、
左翼の反撃におそれをなした李大統領は、最近徐々に態度を軟化させ
北に食料や重油の支援を申し出た。

北は、アメリカのテロ指定解除を取り付け経済支援も、日本以外の
4カ国から援助を約束、強気になった北は、李大統領の融和作を
拒否したほうが有利とみた、

このまま対決姿勢を維持し、経済が悪化し始めた韓国で現政権を
国民に見捨てさせたほうが、北に有利な左翼政権を作りやすい。

そこで北にすりより始めた李政権を混乱させ、対決姿勢を強めさす
ために観光客を射殺した。

対決姿勢を強めて韓国を孤立させ、支持率低迷で身動きが取れなく
なった李大統領を再び太陽政策に戻させば北の最終目的「南北統一」
の道筋ができる。

しかし北朝鮮 主導で南北が統一されたらそこには
南北共倒れがあるだけ。韓国民は地獄をみます。


(次回この続きをかいてみます)




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中国「破壊される生活環境」    7月11日(金)


いつもたくさんのコメントをいただき感謝申し上げます。
特に中国のブログに対するときの 鋭いコメントは敬服の至りです。

人間としての幸せは、どこの国に生まれたかによって決まります。
もちろん日本社会にもいろいろ不満は山とあるでしょうが、
まず中国に生まれず 日本に生まれたことに感謝しましょう。

20年以上 ビジネスマンとして中国をながめてきました。
この国の不幸の深さには底が見えません。
一部の特権階級やお金持ちは別にして一般庶民の苦しみは目を覆う
ばかりです。

最近読んだ本に予言者「ジュセリーノ」のことが書かれていました。
その本は経済関係の本ですがその中に2008年に中国で超巨大地震
が発生すると書かれていました。

この本の発行は四川大地震の前に発行されています、ということは
予言が的中したことになりますが、数多く予言すれば一つくらいは
あたります。

その本の中に2008年10月に「中国では深刻な水不足が発生し、
これによる大干ばつにより中国は経済崩壊の危機に直面する」と
予言しています。

予言者に予言してもらわなくても、中国はすでに極めて深刻な
水不足が発生しています。
特に降水量の少ない北部から西部にかけて、国民の生活に欠かすことの
出来ない飲料水の供給すら確保できない深刻な状況がうまれています。

水の豊富な中部から南部にかけての地帯においても、工業用水垂れ流し
により 水質の悪化が極めて著しい。

中国へ出張した者は5星ホテルの水さえ飲みません。
昔、中国煙台のホテルに泊まった時、激しい下痢と腹痛に襲われました。
水はもちろんのこと 生ものは野菜も果物も口に入れていません

原因がわからないまま出張を切り上げて日本に帰り、さっそく近所の
病院にいって診察してもらいました。

お医者さんが言うには、「中国の場合 歯を磨く時 ホテルといえども
水道の水ではなく、ミネラルウオーターを使ってくださいと」と
言われました。

私は4~5日で帰る旅人ですが、駐在なさっている日本の駐在員の
ご苦労には頭がさがります。

中国では07年から続く数々の自然災害や08年の四川大地震の結果、
食品価格は異常な値上がりをしています。

日本の食料品も値上がりしていますが日本の比ではありません。
日本の値上がりは単純に資源価格高騰が原因です。
しかし中国高騰の原因は多岐に渡っています。

経済の本によれば「資源価格高騰」「自然災害による供給不足」「人民元
の過剰流動性」「ドル安の影響による人民元安』が主な原因と
書いてある。

硬い言葉で書くと真の原因が見えなくなります、単純に考えれば
多くの農民達が自活できなくなってきたことです、従来のように余った
農産物を都会に売らず自分達が食べるだけで無くなってしまいます。

農村に残った老人や小さな子供たちは 都会に働きに行った父親の
仕送りで辛うじて生きています。

人間は、最低限度の生活さえ維持できにくくなると、羞恥心が無くなり
社会秩序がたもてなくなります。そのうえ毛沢東の社会主義政権が、
中国人の尊厳を蹂躙し、長期に渡ってギリギリの生活から生まれた鬱憤
が爆発寸前になってきました。

小平の「経済開放政策」でまんまと資本主義国家の資本と技術を無料
で取り込むことに成功しましたが、これが不幸の始まりです。

安い工賃を目指して先進国が中国に殺到しました。結果経済の急激な
発展は中国政府を増長させてしまった。

農村を置き去りにして工場の廃液の垂れ流し、粉塵と煤煙を撒き散らし
公害対策に真剣に取り組むのではなく、今日をむかえてしまいました。

中国も 日本や欧米に追いつけ追い越せで走ってきました、結果
大都会には近代的なビルが乱立し、工場は最新式機械を使うことで
近代化の仲間入りをしたと錯覚してしまいました。

しかしいわゆる「近代化」とは政治、社会、文化、心理など人間生活の
あらゆる側面においてのソフトが出来ていなければ、結局 砂上の
楼閣になってしまいます。

ここが日本と中国の大きな違いです。日本は近代化を目指す以前から
すでにこれらのソフトは構築されていました。

近代化の中心は法律と金融が中心です、この国の金融は殆ど無力です。
党大会が近づくとめざましい成長ぶりを誇示しようと共産党幹部の
権限で銀行融資を引き出す。

無茶苦茶な投資がGDPの50%前後をしめ2ケタ成長が実現します。

効率の悪い過剰投資は、過剰生産、金融機関の不良債権の増大、さらに
環境破壊、国土の崩壊を中国全土にもたらしました。

胡錦濤は「科学的発展」といいましたが意味がまったくわかりません。

この国は「中華思想」の優越意識で、欧米と同じような工業先進国
を目指しましたが、近代化のソフトが出来ていないこの国では
100%不可能です。

この国の目指すべき方向は農業大国だったのです。今からでも
遅くありません,緑なす近代的農業国をめざしてください。

そのとき中国民は大きな幸せを手にいれます。
日本の知識を工業に使うのでなく農業に使ってください。

日本は工業だけでなく農業技術も一流ですよ。







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中国の進むべき道     7月10日(木)


昨日のブログでとんでもない勘違いをしてしまいました。
お詫び申し上げます。

中国新幹線はフランスではなく日本の技術でした。
当ブログのコメンテーター様から指摘され調べてみました。

そのときの新華社通信は新型車両について「中国が独自ブランドを
創設し、知的財産権を所有」と報じていました。
しかし実際は日本の新幹線技術を導入していました。

そのときの新幹線落札にあたって中国側が日本に要求してきた屈辱的な
項目を列記します。

*技術の移転
設計図の貸与と技術者の派遣、車両は数台のみ購入する、それを分解
し、複製し、中国が国内生産することの容認、さらにそれを 中国独自
の技術として第三国に輸出することの容認。

*資金の供与
落札資金は日本の対中ODAを原資とする。不足分は日本の銀行が
シンジケートを組んで中国政府に融資、対中ODAの増額、
工事は中国国内の業者を用いる。

* 保障・アフターサービス
運営における教育・訓練の拡充、事故が起こった場合の補償・賠償・
保守責任。
中国がこれを第三国へ輸出した場合の連帯保証

なぜここまでして中国に技術も資金も与える必要があるのですか?
もうそろそろ日本は中国ビジネスから手を引きましょう。
安い労働力が手に入らなくなった中国など なんの価値もありません。

13億の民など相手にして物を売らなくても日本は十分やっていけます。
世界中は日本の素晴らしい商品を欲しています。

中国が姑息な手段で日本の技術を手に入れても、日本は直ぐに
それ以上の技術を開発します、技術は日進月歩です、
今日の技術は明日には古くなってしまいます。
中国は今の国民をすっかり入れ替えない限りまともな発展はありません。

日本はいままで中国に多くの技術を教えました、その技術で多くの
製品を作って中国は世界中に売りまくりました。
しかし拝金主義の品性の悪い国民は劣悪な商品を平気でつくり、
世界中を震撼させました。

中国政府当局は「中国製品はまったく問題が無い」「他国の製品の方が
問題が多い」「メタミドホスが冷凍餃子に混入されたのは、日本国内だ」

こんな妄言が通用するほど世界の国民はバカでない。
これだけ悪質な製品を輸出し世界中から信用をなくしている国は
歴史上例がない。

07年からの労賃の上昇で中国が「世界の下請け工場」としての魅力が
無くなってきました、台湾、韓国、日本、の工場が音を立てて中国から
逃げ始めました。ハイテクの工場だけ優遇しても中国が技術立国には
なりえません。

各国のハイテク工場も中国を警戒して決してコアの部分は教えません。

最近見た新聞記事で思わず笑ってしまいました。
「北京五輪を控えた北京市では、水不足による砂漠化が原因で草木が
立ち枯れてしまった、そこで北京市当局は枯れ果てた草木に緑色の塗料
を噴射し、市内の緑化をはかった」

これが中国人の本質です、このような付け焼刃的な手法がこの国を
覆っている限りこの国の発展は未来永劫ありえません。

中国の悪口を一気に書いてしまいましたが、決して中国の崩壊を願って
いるわけではありません。中国が発展し国民が豊かな生活をおくれる
ことが、世界中の幸せにつながってきます。

以前 テレビで日本在住の中国人の教授が、
「1960年代の日本も今の中国と同じではないか、中国もそのうち
日本のように発展する」と言っていましたが、日本の歴史を知らないと
このような発言になってしまいます。

我々は敗戦によって全てを失くしてしまいましたが、生き残った日本人
の中に規律正しい精神と教養が脈々と受け継がれていました。

日本の長い歴史の中で特に江戸時代は封建制度によって国の安定が
保たれ、経済が目覚しい発展をとげ、文化も花開きました。
貨幣経済が発達し、文字も普及しました。
おそらく世界のどこの国よりも社会インフラが整備され、国が安定して
運営されてきました。

明治維新以降の国の発展の原動力となりました。

敗戦で全てを失くしても直ぐに大発展をとげたのは、このような歴史が
あるからです。

中国人の大学教授が「当時日本も公害、粗悪品、汚染などで世界の
批判を浴びたではないか、」と言っていますが、
日本は戦後30年でこれらの不評を撥ねつけ世界の信用を
勝ち取りました。
良貨が悪貨を駆逐したのです。

上海や北京で近代的なビルが乱立しても社会インフラが整備されて
いません、人々が安心して暮らせる社会構造になっていません。

日本の江戸時代よりずっと ずっと後れています。

中国は大国を意識しすぎて焦っていますが、このままでは底の抜けた
カメに水を入れているような状況で、最後はそのカメも壊れて
しまいます。

中国は日本を恫喝しても一文の得にもなりません、それより日本の
歴史を検証して、日本システムを学んで国民を再教育してください。

世界の技術をかすめ取るよりもっと早く国が発展します。





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フランス 「サルコジ大統領」     7月9日(水)

今日はフランスについてかいてみます。

書く気になったのはフランスのサルコジ大統領の発言です。
サミットの枠組みをめぐって中国を加えることを主張した。

建前的にはインド、ブラジル、メキシコ、南アフリカの新興経済国
5カ国を加え「G13」への拡大を主張していますが、目的は中国への
ポイント稼ぎです。

もちろん最近中国への進出を強めているフランス経済界の圧力も
ありますが、基本的には、サルコジは中国親中派です。

サミットの主要議題である地球温暖化対策にそって中国に原発導入を
目論んでいます。そのときの最大のライバルは日本です。
コスト的にも技術的にも地理的にもフランスは日本に勝てません。

しかし国の発注は単に経済効率だけで決めたりはしません。例えば
中国は新幹線発注に日本を排除してフランスに決定しました。日本も
建前的には競争に参加していましたが、フランスに決まってホット
しました。

もし日本に決まればその後のフォローや、あるいは中国人の性格から
して 因縁をつけられて 多大の損害賠償を取られるかわかりません。
恐れた日本は最初から競争に参加していませんでした、しかし中国側
からの要請で仕方なく競争に参加しました。

日本が嫌いな韓国の場合も参加だけさせてフランスに決めました。
当社の韓国社員が韓国新幹線FTXに乗った感想は「座席が回転せず、
帰りは,進行方向と逆に座るため、気分が悪くなった、」

韓国フランス製新幹線は未だに小さなトラブルが続いています。

台湾新幹線の場合 フランスは経済効率だけの勝負になると読んで
ドイツと組んで日本に対抗してきました。
結果的には日本に決まりました。

この台湾新幹線はもともとドイツ・フランスの連合が受注を獲得
していました。ところが受注まもない1998年にドイツの高速列車の
大きな脱線事故が起こりました。
続く1999年の台湾大地震により、日本のJRの早期地震探知警報機
に台湾は注目しました。

そして欧州連合との契約が成立していたにもかかわらず、その契約を
破棄して、違約金を払ってまで日本の新幹線に移りました。

運転時の最高速度は300km、徹底したハイテクコントロールシステム
により時間通りに目的地に到着する正確性、車両には自動的に安全
ブレーキシステムなどのコンピューターシステム、車体の揺れの
抑制設備、回生電力によりエネルギー消耗を抑制、その他運行システム
のソフトなど、至れりつくせりで日本の技術力に台湾人は感激しました。

20数年前の雑誌の記憶ですが、そのときのフランスの大統領の名前も
忘れましたが、
大統領官邸の側でビル工事が行われていました、掘削機械の騒音で
ノイローゼ気味の大統領が「何とかならないか」と側近に愚痴り
ました。すると翌日から音がしなくなりました、不思議に思って
聞きましたら、日本製に変えました、日本製だと音がしません。

それまで日本を東洋の神秘な国としか考えていなかったが、日本の
技術力の高さに大統領は日本を見直したと書かれていました。

世界の政治家達は日本に関心がありません、日本の政治家も目立ち
ません。世界のマスコミに取り上げられることもめったにありません。

以前フランスのコピー機もFAX機もビデオも日本製が席巻しました。
怒ったフランス政府は信じられないくらいの高関税を日本製に掛けて
きました。

対抗上日本は欧米各国に工場を進出させました。結果失業率をさげ
何百万人の欧米人の生活を支えています。

結果 いまや日本の製造業は、世界の経済を支える重要な役割を
果たしています。欧米諸国もアジアもビジネスマンは日本の製造業に
恐怖や畏敬の念を抱いています。
しかし各国の政治家は日本の事を本当によくわかっていません。

フランスのサルコジ大統領は中国の宣伝力に惑わされて中国を過大評価
しています。この間フランスの民放に出演したサルコジ大統領は「中国は
大事な国、傷つけてはいけない」といった。
そして今回の北京開会式出席宣言をした。

あなたの好きな中国がまだ社会整備がまったく整っていない後進国で、
崩壊に向かって突き進んでいることにまったく理解していません。

中国は韓国などと同じく日本の迂回貿易に組み込まれて 貿易が
過去伸びてきたに過ぎません。日本から資本財を輸入しないことには
輸出産業が立ち行きません。

中国はいつも日本にえらそうにしていますが、日本が手を引けば
たちどころに中国は元の木阿弥になります。

サルコジ殿 中国に立ち込める暗雲に早く気がつかないとフランスは
痛い目にあいます。

2008年から施行される中国「終身雇用」への新法によって労働工賃
の高騰を招き外資系企業が逃げ始めました。
そして株式と不動産が下がり始め、ついに崩壊の煙が立ち始め
ました。

サルコジ殿中国への深入りは命とりになります。
美人妻に振り回されているだけの男には何も見えないでしょうね!!





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腐りきった世界の政治家達     7月8日(火)


昨日は世界を支配しようとしているバケモノ「カーライル・グループ」と
ブッシュ一族のつながりを書いてみました。

今日はもう少し深く考察してみたいと思います。
カーライルの戦略の凄さは営業マンに引退した国家のトップクラスを
雇用することです。

これら営業マンは何所へ行っても門前払いをされることはない、
むしろその国の現役の政治家のトップクラスが喜んで話を聞いてくれる。
希望がかなうために法律が邪魔ならその法律まで変えさせてしまう。

引退した大統領を顧問で採用するだけではなしに、大統領になる前から
育て、豊富な資金で無理やり大統領にしてしまう。

各国の首脳はそれぞれの国民の代表者であり、国民の利害を第一に
考えて行動する義務を負うはずが、カーライル・グループの利益を
第一に考える最高の営業マンになってしまう。

最近のカーライルの恐ろしいのは、各国の司法・行政・立法機関、
そして報道をも握り、動かす力を持ってしまった。
彼らがその気になれば、軍隊をも動かしてしまいます。

この魔王のようなカーライル・グループは日本にも静かに入り込んで
きました。2000年より日本での活動を開始しています。

2点ほど例を挙げますと、
コバレントマテリアル株式会社があります、この会社は元東芝の子会社
でしたが いつの間にかカーライルに買収されて世間から見えなく
するために名前も変えてしまいました。
半導体用シリコンウエハーや耐火物等のメーカーで技術力の持った
優秀な会社です。

㈱ウイルコムは2004年カーライルによる買収が発表された。
旧DDIポケットを2005年ウイルコムへと社名変更。

日本におけるカーライル・グループの買い物は優秀な技術力を持った
ハイテク企業に狙いをつけています。

ファンド達は自ら苦労して商品開発をする必要がなく、優秀な工場が
資金不足に陥ると まってましたとばかり買収してしまいます。
こんな楽なことはありません。

当初カーライルはアジアの拠点を韓国において活動していました。
きっかけは1997年のアジア経済危機で韓国の銀行は次々と崩壊
していきました。その中でもコラム銀行だけが健全経営をしていました。

早速コラム銀行を買収、その後IMFや日本の援助で韓国経済が
立ち直ると、韓国でのビジネスを軌道に乗せていきました。

話は少し飛びますが、韓国ビジネスの本当の狙いは北朝鮮の鉱物
資源にあるといわれています。

私も最近まで北テロ指定解除は北朝鮮を取り込んで中国の喉元に
北の核を突きつけるのが随一の目的と思っていました。

ところがもう一つ別の目的がありました、アメリカの軍用衛星で
レアメタルやウランの埋蔵量の多さがわかってきました。

カーライル・グループが見逃すはずがありません。

彼らの忠実な営業マンであるブッシュを動かして北朝鮮と国交を
回復して採掘権を取得して宝の山を掘り出します。
来年米大統領が変わればヒルは失業します、しかしカーライルのために
働けば来年の就職は安泰です。

マスコミ様に御願い
アメリカは北指定解除なぜ急いだか?「ブッシュは北朝鮮と国交正常化を
して歴史に残る大統領になりたいから」というような馬鹿げた報道は
やめましょう。
世界最低の犯罪国家と国交を正常化してどうして歴史に残るほどの
名誉なのですか?むしろ最大の汚点でしょう。

マスコミは、闇に包まれたカーライル・グループを徹底的に暴いて
日本の企業に警告を鳴らしてください。

カーライル・グループのずるいところは上場企業のように情報開示を
法律で義務付けられていません.したがって経営情報が闇に包まれて
います。

日本国民とマスコミが厳しい監視の目を向けないと、日本の政治家も
彼らの営業マンになって 日本の富がすい取られてしまいます。






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世界を動かす妖怪「軍産複合体」    7月7日(月)


先週はマケイン氏とオバマ氏を分析してきました。  

問題は誰がアメリカのためになる人材かではなく、誰が軍産複合体の
傀儡政権になりうるかという事が問題なのです。

ここ10年のアメリカはペンタゴン、軍需産業、CIA 鉄の
軍産複合体の三角形が崩れ 一投資ファンドがアメリカを陰で
動かすようになってきました。

その怪物ファンドがカーライル・グループなのです。

特にブッシュが大統領になってからはアメリカの内政も外交も完全に
手玉にとられています。
カーライルの戦略は政・官界の大物を次々と役員や共同事業者に迎え、
その人たちの情報や人脈を利用して ファンドの大部分を国防・航空・
警備関係の企業に投資します。

当然投資先企業は政府を主たる得意先としている。

ハイリスクの大型金融の世界で成功するには政界人脈と大物との交流
なしには成功しない。

ブッシュ大統領一族やサウジ王室、ベイカー元国務長官、ラモス(元
フィリッピン大統領)、アナン(元タイ首相)朴泰俊(元韓国首相)
あきれたことに、メージャー元イギリス首相までキラ星のごとく
顧問に名を連ねています。

これだけの人脈を誇れば世界中でカネを儲けるのは、赤子の手をひねる
より簡単です。
その上投資の神様と言われているソロスまでが1億ドルもカーライルに
投資した。この信用を利用して大企業から資金が雨あられと殺到した。

このために投資の世界で、誰もカーライルに歯が立たなくなってしまった。

ブッシュ親子の大統領選挙でもカーライルの資金が大量に流された。
特にブッシュ・パパは、かつての人脈を利用して、カーライルを
世界の指導者に売り込んでいます。

世界で起こる戦争やテロについてもカーライル・グループが絡んで
いる可能性があります。第三世界での謀略やクーデター専門家と言って
間違いありません。

ブッシュ・パパが大統領を退いてから何度も韓国を訪れています。
不思議に思っていましたが、カーライルのコラム銀行買収で意味が
わかりました。

このとき規制緩和を正義の御旗にして外国企業の合併・買収に関する
法律を変えさせている。
カーライルの顧問であった朴泰俊首相が陰で動いた。

これ以後、カーライルはアジアの拠点を韓国におくことになった。
そして2004年 シティーバンクが韓美銀行株43%を取得、
韓国国内で最大の外資系リテール銀行になった。

いまや韓国大手企業の殆どは外資系の資金が60%以上を占め 
純然たる国産企業が無くなってしまった。
韓国人はこの事実をあまり知りません。その上 韓国高官も知
らなかったことに仰天しています。

2007年 盧武鉉大統領が突然アメリカとFTA(自由貿易協定)を
妥結したことに驚いたが、後ろにカーライルが動いたようにおもわれます。
日本は1999年頃より日韓FTAを進めていますが一向に進展しません。

反米、反日の盧大統領が突然アメリカと妥協するなど考えられません。
カーライル・グループの意志が感じられます。

ビジネスが政治を動かし戦争もしかけます、利益のためなら、情報を
操作し、人々を平気で殺傷します。

湾岸戦争やイラク戦争でアメリカの軍需産業は大儲けしました。
その度にカーライル・グループは膨れていきます。

ブッシュ一族とビンラディン一族のカネの繋がりは古く、ブッシュの
石油会社の出資者でもあり、ブッシュ一族の財を築くきっかけにも
なった。
ビンラディン一族とブッシュ一族が9.11テロの起きた日、
同時刻に同じ部屋で一緒にいたことがオランダのVPROによって
報道された、場所はワシントンのリッツカールトンホテルと
いわれています。

ありにも出来すぎた話なのでファンタジーのような気がしますが、
アメリカなら さもありなんと思ってしまいます。

しかし9・11自爆テロでアメリカは軍事費を増額、悲劇をネタに
カーライル・グループは巨額の利潤を上げた。

さて 話をマケイン米共和党の大統領候補の話にもどします。

彼はオバマより演説は下手でその上資金不足です。
そのために昨年 側近らが陣営を去るなど危機に陥ったが、最近
ブッシュ大統領の選挙参謀だったカール・ローブ氏に近い
スティーブ・シュミット上級顧問を選対責任者に据えた。

カール・ローブ氏はブッシュ大統領の次席補佐官でカーライルの紐付き
で影の大統領などと呼ばれていた。
その紐付きの子分スティーブ・シュミットが選対責任者になったと
いうことはマケインも選挙資金欲しさにカーライルの陣営に引きずり
込まれたといっていいと思います。

どちらが勝っても大統領を裏で操るのはカーライル・グループと
いうことになってしまいます。

いまや世界中の政治家や企業家がカーライルの恐ろしさに気が
ついています。

いまだに知らないのは「いなかっぺ大将」の日本ぐらいです





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信じられるリーダー『マケイン』     7月4日(金)


昨日はオバマ氏を斜めから分析しました、今日はジョン・マケインに
ついて考察したいと思います。

その前に両候補を我々にとって身近な対北朝鮮政策で比べて見ます。

マケイン氏は、「日韓両国との連携」
オバマ氏は『北朝鮮との直接対話』

北朝鮮が核計画の申告書を提出した26日にマケイン氏は記者団に
「韓国や日本の懸念を考慮に入れていく」と指摘。

オバマ氏はこれに対して、申告書提出を「前向きな動きだ、敵であっても
直接交渉によって達成しうるものがあることを示している」
「申告提出はブッシュ政権が直接対話に転じた結果で 私が考えて
いる事の正しさが証明された」と述べた。

オバマ氏がこれをホンネで言っているなら,かなり知的レベルが低いと
見なければいけない。世界のリーダーには決してなってはいけない
人物である。

さてマケイン氏の演説の全文を読んでみた、一回、2回、内容は読み
応えのある演説だった、無理して三回読んでみた。

オバマ氏の演説のように精神が高揚することは無かった。

しかし大衆は古今東西、美辞麗句を操って、将来に夢を持たせ、
そのために現状を変える改革を声高に主張するリーダーに簡単に
乗せられてしまいます。

オバマ氏は貧困層救済の草の根社会活動家で 核兵器禁止、ミサイル
禁止を目指し、労働者の待遇を保障、大学学費を抑える、
そして子供達に巨額の借金を押し付けない、

日本の左翼達の主張とそっくりですね、これらの主張は誰も反対
できない。しかし誰も達成できない。

無理やり達成しようとすれば税金が際限なく出て行き、労働者の
厚遇は企業の競争力を失くしてしまいます。

アメリカが核を放棄すれば、アメリカは世界の劣等国になり、
リーダーとしての地位をなくして、世界は大混乱になります。

核保有国が一斉に核を放棄するなど地球が滅びない限りありえません。
ということはまったく実現性の無いことを声高に主張していることに
なります。

オバマ氏が「今回の選挙は誰がワシントンを仕切るのかを決める
争いではなく、誰がワシントンを変えるかの選挙である」
このようにしつこく「change」と叫ばれるとアメリカ国民は、
ついつい「その通りだ」と叫んでしまいます。

オバマ氏の危険性にアメリカ国民は気がついてくれるのでしょうか?
不安がよぎります。

さてマケイン氏の演説の内容ですが、彼も「変化のための選挙だ」と
言っています。彼は単純に変化といっているのではない、
「正しい変化」と「間違った変化」の区別を具体的にあげています。

ここに具体例を列記すると長くなります、一部だけ書き出してみます。

「アメリカにおいて勤労というのは、自尊心の源、自立精神と
自己認識の源だ、失われた仕事を取り戻すと空約束するだけでは、
失業中の労働者に何も与えられない。そこにあるのは偽りの希望
ばかりだ。それは信じられる変化ではない」

「オバマ議員は、今の財政難を作り出した大きな政府を提案している。
全てのアメリカ人に増税することで、支出増しをまかなおうとしている。
彼はアメリカ人が自分のことは自分で決められない、政府が代わりに
きめるべきだと思っている。」

「彼は政府こそが全ての問題を解決するとおもっている。このような
考え方が大きな政府の硬直化した官僚組織を作り出した、それは
正しい変化ではない」

「全ての判断を政府に預けてしまうような変化の仕方は、アメリカ人を
信用していない」

マケインの主張をそのまま日本政府にぶつけてみたくなりました。
彼の演説を読んでいますと、今の社会の矛盾した構造を熟知し、
国民が政府に頼りきってしまう甘えの構造を断ち切ろうとしています。

ジョン・マケインのプロフィール

1936年生まれ、1958年米海軍学校学士、1974年ナショナル・
ウオー・カレッジ。父も祖父も米海軍提督、
1967-73年 北ベトナムにて捕虜となる。ベトナム戦争帰還後、
数々の勲章を受ける。1983年下院議員、1986上院議員に選出

マケインのベトナム戦争従軍のエピソードを読んでいますと、彼が
何回も命を落としそうになったことや、北ベトナム上空を飛行中に
撃墜され、5年間に渡って捕虜となり、厳しい拷問を受けながらも
耐えたことが語られています。

このベトナム従軍記で重要な一文を発見しました。
彼はこう書いています「ターゲットのリストはとても制限的なもので、
我々は同じターゲットを何度も何度も爆撃しなければならなかった。
多くのパイロットたちが自分達の任務は実質的には価値の無いものと
見ていた。はっきり言うと、政府はこの戦争に勝つ気などほとんど
ないと思っていた。」

ここで1日、2日と書いてきた軍産複合体のことを思い出してください。

ベトナムを完膚なきまで壊滅させ、共産主義が消えてしまえば
軍産複合体の存在価値は無くなってしまう。
彼らを生かしてこそ膨大な予算を獲得することができる。軍産複合体
の衰弱はアメリカ経済の基盤そのものを根底からゆるがされてしまう。

マケインはこのペンタゴンの戦争経済維持のカラクリを兵士の時代に
知ってしまった。

マケインは命を張って生きてきた軍人である、彼がホワイトハウスに
来てもペンタゴンのエリート達が思うように操れる人とは思えない
やりづらい大統領になる可能性がある。

それならむしろ理念は違うが口先男のオバマのほうが思い通りに
操れる と考えても不思議はない。
教育と脅しでなんとかなる。すでにマスコミに「暗殺の懸念」と
脅しの情報を流している、これだけでオバマはビビッてペンタゴン
に逆らえない。

冷酷すぎる現実主義のマケインより、現実と理想をごちゃまぜに
してしまうオバマのほうが動かしやすい。

深読みしすぎですかね!

ペンタゴンのエリート達に「考えすぎ」と笑われてしまいそうですね。





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オバマ氏の危険な理想論    7月3日(木)


昨日までアメリカ歴代大統領の政策を検証しながらアメリカを
深読みしてきました。

今日はバラック・オバマとジョン・マケインについて分析
してみたいと思います。

どちらが第44代アメリカ大統領になるかによって日本の運命も
変わってきます。日本の運命より世界の運命が変わってきます。

分析を試みるための資料はオバマ氏とマケイン両候補の演説内容と
経歴しかありません、たったこれだけで正確な分析が出来るとは
思っていませんが、演説内容を読みますと両者の異なる世界観が
ハッキリ見えてきます。

オバマの「理想主義」とマケインの「現実主義」という世界観の違い
によって目的実現の手法が根底から違ってきます。

まずオバマ氏から分析したいと思います。
演説の全文を読んで感じることは、あまりにも感動的で、神によって
使わされた人物のように錯覚するぐらい、素晴らしい演説です。

「私たちには、子供達により良い未来を与える義務がある。この国
により良い未来を与える義務がある。そして今日この夜,そのより良い
未来を夢見る皆さんに向かって私はこう言いたい。今から一緒に
やりましょう、と。アメリカの新しい方向を切り開くため、団結して、
共に働きましょう」

「変化とは、金持ちだけを豊かにするのでなく、労働者と労働に
報いる経済をつくりあげることだ」

「21世紀における世界共通の脅威、テロ、核兵器、貧困、大量虐殺、
疫病、に対して世界で一丸となって立ち向かわなくてはならない。
変化とは,そういうものだ」

「あの時あの瞬間に病人を労わり、職のない人達に良い仕事を提供する
ように、あの時あの瞬間に、戦争を終結させ、国の安全を守り、この国が
再び地上で最高最後の希望の地として見上げられるように、
今がその瞬間だ、今がその時だ」

「民主党支持であれ共和党支持であれ、私たちはまず真先にアメリカ人
なのだ、私たちはいつでもまず真先に、アメリカ人なのだ」

演説の全文から一部抜粋しました。

あまりの素晴らしさに鳥肌が立ちました、と同時に不安感で心臓が
浮くような恐怖も感じました。

世界に何の影響も与えない日本のトップを選ぶのでない、世界を
激変させるくらいの力を持ったアメリカの大統領なのです。

我々人類は過去何度も 理想主義に燃え、国民を巧みに鼓舞する雄弁な
指導者を見てきました、民主国家であれ、独裁国家であれ、
結末は常に悲惨な結果で終わってしまいます。

国民は常に愚かです、実現しそうも無い夢を語る人に闇雲に
すがってしまいます。
オバマ氏は具体的な政策を語らず にひたすら夢を語り、実現するとは
決して言わず、みんなと一緒に立ち上がろう、今がその時だ、今が
その瞬間だ と国民を巧みに鼓舞します。

おもわずコブシを突き上げて感動でウオー!と叫びたくなります。

オバマ氏の演説技術には過去の独裁者が常用した口調が
見て取れます。
例えば同じフレーズを少し表現を変えて繰り返します。

私が抜粋した演説をもう一度見てください。

良い未来を与える義務、変化とは、あの時あの瞬間、真先にアメリカ
人なのだ、
これらのフレーズの前を変えて必ず繰り返します、これをやられると 
すごく盛り上がってきます。
そして最後におもわず感動してコブシを突き上げてしまいます。

オバマ氏の巧みな雄弁術に危険を感じますが、彼はなにも国民を
騙すために言っているのでなく、心底アメリカを良くしたいと思って
言っていると思います。

しかし私のブログで何回も書いた様に、心優しい善人ほど皮肉にも
国を衰退させていきます、リベラルな人ほど社会を混乱させます。

オバマ氏の生い立ちを書きます。
ハワイ・ホノルル生まれ、父親はケニア生まれのイスラム教徒、母親
はアメリカ生まれの白人の労働者一家のうまれ。
6歳~10歳まで母親と、再婚相手のインドネシア人の義父と共に
インドネシアに在住していた。
コロンビア大学を卒業後にシカゴに渡りNPOに勤務した後、
ハーバード大学ロースクールに入学、弁護士になる。

イスラム教の戒律ではムスリムの子はムスリムであらねばならないと
されているが、本人は現在キリスト教徒である。

たったこれだけの資料で彼を判断するのは無理がありますが、
彼の理想主義はアメリカを衰退させ、世界を混乱させると
おもいます。

理想主義者ほど物事を二極化してながめます,善と悪、金持ちと
貧乏人、幸福と不幸、しかし人間は自分勝手で欲張りで、自分の
得と幸せしか考えません、社会はもっと複雑で、善悪はいつも
逆転します。

不幸な生い立ちほど単純な道徳観で判断してしまいます。
そして世界は宗教が支配しています、信者にとって異教徒は全て悪人
です、理屈ではありません。

悔しいけどアメリカの繁栄は世界の繁栄に通じます、アメリカ大統領の
責任は重大です。単純な思考で動かれると世界が迷惑します。

6月23日の調査によればオバマが49%の支持、マケインは37%
です。このまま推移すればアメリカ合衆国の大統領はオバマに
成りそうです。

オバマ氏は世界の指導者になるには あまりにも若すぎる、
世界に対しても社会に対しても、まったく白紙のような気がします。

演説の全文を読んで痛切に感じました。
人間の愚かさについて もっと勉強してください。


(長くなってしまいましたマケインについては次回にて)






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「ブッシュ・パパ」とブッシュ     7月2日(水)


昨日は平和主義者、人権外交に取り付かれたカーター大統領とアメリカ
の国益を第一と考えるレーガン大統領を書きました。
今日はその続きです

ペンタゴンのエリート達が待ち望んでいた強烈な保守大統領レーガンが
出現した。カーターによって弱体化された軍産複合体の復活です。

ありがたいことにレーガンの知識は白紙だった。
ペンタゴンのエリート達が彼を教育した。

国務、国防、CIA、などのメンバーが連日のようにホワイト
ハウスに嬉々として足を運んだ。
軍産複合体の申し子のようなジョージ・W・H・ブッシュをエリート達の
助言で副大統領に指名した。(現大統領と区別するために
「ブッシュ・パパ」と呼びます)

大統領指名を争う予備選でブッシュ・パパは知識の無いレーガンを
盛んに批判した、にもかかわらずレーガンはペンタゴンの助言に従って
ブッシュ・パパを副大統領に任命した。

結果 ホワイトハウスはペンタゴンのエリート達の思いのままに
動かせた。ブッシュ・パパの経歴を見れば正にペンタゴンの一員です。
ニクソンおよびフォード大統領の下で、アメリカ国連大使、危機委員会
評議員、CIA長官、などの要職を歴任した。

レーガンは強いアメリカを標榜して軍産複合体をますます大きく強固に
していった。彼の政策の殆どは、ブッシュ・パパとペンタゴンの練られた
戦略であると 推測してほぼ間違いないと思います。

そして1989年ブッシュ・パパが第41代大統領に就任した。

軍産複合体の傀儡政権レーガンによって膨大な軍事予算が戦力に
注ぎ込まれた結果 倉庫は武器や弾薬でいっぱいになり 
早急に在庫を捌かなければいけない状況になっていた。

まず手始めにパナマのノリガエ政権にたいする侵攻を開始した。
口実は麻薬の浄化であった。
この程度の戦争では在庫をはかすことが出来ない。

そこでペンタゴンとブッシュ・パパは国際連合をリードして湾岸戦争を
企画した。このときCIAは民間の石油マンを装って
サッダーム・フセインにクウエートの石油の埋蔵量の多さ、国の弱点
国防の無防備、などを単なる世間話として喋った。

野心家のフセインはいつしかクウエート侵略を考え始めた、アメリカの
介在を避けるためにアメリカ大使を呼びつけ、クウエートの名前を隠して
探りを入れた。

すでにCIAからブリーフィングを受けている大使は「あなたの国が
何をしようが、アメリカは内政干渉をするつもりはない」

安心したフセインは1990年 隣国クウエートに突如侵攻した。
アメリカの罠に見事にはまってしまった。

国連はアメリカ主導でイラクの侵略行為を非難する決議を発表。
義理で参加した各国と多国籍軍を結成してクウエートからイラク軍を
撃退した。

おかげで倉庫に溜まっていた不良在庫を一掃することが出来た。
アメリカの目的は達成された。

その際ペンタゴンの指示にしたがってフセインの息の根を止めなかった。
在庫を捌かす市場を一回で失くすことは無い。

その後リベラル派のクリントンが登場。
軍産複合体にとってまたまた忍従の時が来た。
ペンタゴンのバックアップを失ったクリントンの外交は場当たり的で、
批判が多かったが、不得意の外交から国内問題・経済問題に主軸を
移した。

幸いにも経済の魔術師 アラン・グリーンスパンの助言のもとに
巨額の財政赤字を解消して2000年に財政黒字を達成し
空前の好景気になった。
クリントンは2期8年続いたあと軍産複合体の虎の子 待望の
現ブッシュ大統領が登場。
早速 ペンタゴンのエリート達がホワイトハウスにやってきた。

湾岸戦争以後,目立った戦争を経験していなかった軍産複合体が
衰退していた、そこでエリート達は戦争を誘発するための戦略を
練り始めた。

2001年の9・11同時多発テロを利用して軍事費を増額、
弱っていた軍産複合体にボーナスを与えた。
そして対テロ戦争と命名してアフガンに侵攻した。

これだけでは武器・兵器を消費するには小さすぎる、そこで
このために生かしていたフセインを再び攻撃すべく策を練り始めた。

CIAがイラクは大量破壊兵器を隠していると世界に偽情報を
流す。戦争の正当性を裏付ける情報を盛んにながす。

当時の開戦事由は
大量破壊兵器の保有、クルド人弾圧、フセインとアルカイダーが協力
関係にある。

しかしこれらの主張は根拠が足りないとして、フランス、ロシア、中国
ドイツなどが攻撃に反対した。

焦ったペンタゴンのエリート達は「湾岸戦争の停戦決議である国連安保
理決議が破られている」「イラクがアルカイダー等のイスラム原理主義
テロリストの支援を行った」など世界に主張した。

優秀な はずのペンタゴンのエリート達がとんでもないミスを
してしまった。フセインはイスラム原理主義者でなく逆の
アラブ民族主義者であり、両者は犬猿の仲である。

大量破壊兵器は発見されない、アルカイダーとフセインはまったく関係
がない、攻撃理由が見つからない、しかし正当性の無いまま攻撃しな
ければいけない緊急事態が起こった。

ペンタゴンの商務がホワイトハウスに駆け込んできた、「イラクが
石油輸出の決済をドル仕立てからユーロ決済に決定した」これこそ
アメリカの最大の危機である。

イラク攻撃に横を向いていたFRBのグリーンスパン達が積極的に
攻撃に賛同した。

これら一連の私の推測は元財務長官のポール・オニールが『政権開始
当初からイラク戦争の計画はあった』と
彼の退任後、政権の内幕を描いた「忠誠の代償」を出版のなかで暴露
されている。

穏健派のポールは意見の相違から政権内で孤立していた、恨み節が
思わず出てしまった。

彼の一言で作られたイラク攻撃の底が割れてしまった。
最近のCIAも質が落ちたものである。

アメリカの戦略はすべて戦争経済を維持するための主張であり、
行動であることを念頭に置けばアメリカの全てが見えてくる。

日本政府にいま必要なことはインフォメーションとインテリジェンス
である、コンピューターに情報をぶち込んで分析するインフォメーション
と諜報活動で得るインテリジェンスを手に入れればアメリカや
中国の行動を事前に察知できる。

陸軍中野学校を早急につくってCIAに対抗しましょう。
民間の優秀な人材を集めればCIAに勝てる、
但し外務省の人材は要りません。





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人権派大統領      7月1日(火)


昨日はアメリカの戦争で潤う軍産複合体イコール、アメリカという
真実を書きました。

今日はもう少し深くアメリカを素人分析してみます。

軍産複合体の存在価値をなくしてしまう大統領が現れた。かの
ジョン・ケネディである。彼は緊張緩和を真剣に唱え、全人類の
恒久平和とか核兵器の破壊などを提唱した。

このケネディの行為はペンタゴンにとって大きな痛手だった。
このまま彼を生かし続けることはアメリカ経済を支えている
軍産複合体の存続自体が危機にさらされる。

軍産複合体の危機はアメリカ経済の縮小にもつながる、国益のために
しなければならないことはただ一つしかない。
ケネディが暗殺されたのはベトナムから引き上げを決定した直後
だった。

最近 オバマ氏に「暗殺の懸念」(ニューヨーク・タイムズ)と
書かれていたが、日本の評論家がいうように黒人が
大統領になるからではない。

彼は人権派弁護士で貧困層救済の草の根社会活動家で「私が大統領に
なれば核兵器禁止をめざす」「ミサイル禁止を目指す」と発言している。
すなわち軍産複合体の壊滅につながる。

ペンタゴンが指をくわえて見逃すはずが無い。

アメリカにとって善人の大統領は要らない、

どこの国も皮肉なことに人権や平和を本気で推進するトップが現れると
国は必ず衰退する、貧困層を救済すればするほど怠け者の貧困層が
広がる、平等を謳えば謳うほどやる気のある人材が消失して
逆に不平等が広がる。
(このことについて いつかあらためて書いて見ます。)

お隣の韓国でこのような皮肉な現象をあらためて勉強しました。

韓国で仕事を通じて20年以上眺めていますが、元人権派弁護士
の盧武鉉が大統領になってから国が衰退し社会が荒廃してしまった。
彼は決して悪人ではない、理想に燃え、自分が経験した不条理を
正すべくまい進した。

しかし皮肉なことに在任中5年間で世にもおぞましい社会が現出
した。日本が格差社会に成ったと文句を言っている連中に一度
韓国で住んでみてください。本当の格差とはどんなものか直ぐに
わかります。

左翼の理念で硬直した盧武鉉は受験地獄を解消すべく平準化教育を
取り入れ、結果 教育の荒廃、
労組に優しい政権で人件費の高騰、採算の合わなくなった企業は
海外に逃げ出し、大学出の50%以上が就職できない状況に成った。

いまや崩壊する社会から逃げ出すべく、若者も技術者も続々と
韓国を後にしている。

こころ優しい左翼の主張が皮肉にも国を崩壊させ国民を不幸に
していきます。

もと人権派弁護士のオバマと盧武鉉が何故かダブリます。

最近 親子が殺された光市の殺人事件で人権派の左翼弁護士の異常な
弁護を覚えていますか、死刑廃止論者の弁護士達が犯人を助ける
ための信じられない弁護は滑稽でした。

人間の持っている本質をきちんと見抜けていない心優しい左翼の
人たちが結局皮肉にも多くの人たちを不幸にしていきます。

話が横道にそれました、アメリカにもどします。

軍産複合体を危機に陥らせた大統領がもう一人おりました。
心優しい人権派のカーター大統領です。

彼は就任早々国務省に対して南米における人権問題改善のために
圧力を加えるよう指示した。反発した国に対して援助を大幅に
切ってしまった。

中南米だけでなくアフリカ、中東に対しても人権外交を実践した。

そしてCIAの極秘活動(外国要人暗殺)をチャーチ上院議員を
使って世論に暴露した。国民は仰天した。
国民をバックにCIAの人員を減らし、規制を加え。完全に去勢して
しまった。

結果、人権問題を押し進めた国々を敵にまわしてアメリカの利益を
根こそぎ失われてしまった。

そして軍産複合体の中核をなしている石油会社、航空機メーカー、
などの多国籍企業を徹底的に追求した。

人権外交なるものを実践して世界に味方よりも敵をつくったカーター
は、幸いにも一期で終わった。アメリカにとっても本人にとっても
幸いであった。2期続ければ命は無かった。

史上最も無能な大統領という烙印を押されたカーターが一期で去り
ペンタゴンのエリート達が待ち望んでいた大統領が選ばれた。
ロナルド・レーガンである。

レーガンの目指す強いアメリカは軍産複合体のエリート達と一致した。
彼は就任後 軍事費を4年間で67%も増額した。
そして大幅減税と積極的財政政策でアメリカに長期的好景気をもたらした。

外交ではソビエト連邦を「悪の帝國」と名指しで非難、力による
軍事競争で耐えられなくなったソ連があっけなく崩壊、ベルリンの
壁も崩壊して東側の自主民主化を招き、冷戦の平和的終結を実現した。

これもおおいなる皮肉です、人権や平和を目指す人がリーダーになる
より、保守の塊のようなレーガンになるほうが平和を実現した。

人間の本質や社会の構造を無視した理想主義がいかに幼稚か、
わかってもらえたと思います。

(今日も長くなったのでこの続きは次回にて)





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