昨日はチベット問題を書くつもりでしたが 話しが途中でそれて
しまいました。
今日はチベット問題が決して他人事ではないことを知ってもらう
ために書いてみます。
日本人の多くはチベット人が不屈の勇気をもって、時代遅れの
武器を手にして、中国人民解放軍に善戦したことを知っていますか?
1949年、毛沢東はラジオを通じて、「今日、この日から中国は
中華人民共和国と名乗り新生国家として出発する」
と同時に「チベットを帝国主義者から開放するために人民軍を
チベットに進攻させる」と発表しました。
世界の秘境であるチベットを「帝国主義」というとんでもない
いいがかりで侵略する中国のやり口を我々はよく知らねばなりません。
最近中国は日本の事を「軍国主義復活」と盛んに対日批判をして
いますが、日本を侵略するためのいいがかりです。
「南京大虐殺30万人」さらにアイリス・チャン氏は2万から8万の
女性が強姦されたと書いています。このような根拠のない話を
でっち上げるのも日本を侵略した時に世界の批判を和らげるための
でまかせの口実に過ぎないのです。
話をチベットに戻します。周恩来首相は「チベットを帝国主義者から
解放するのは、我々にとって神聖な義務なのだ」とインド大使に
言っています。
しかしインドもイギリスもアメリカもこの中国の「チベットを帝国
主義者からの解放」というでまかせの真意を推測できなかった。
各国が常識的に考えてもチベットが帝国主義者に占領されている
形跡は皆無です。チベット政府も「帝国主義者だと?ここには
そのような者は存在しない」と反論しました。
イギリスもアメリカも内戦に疲れ切った中国解放軍が他国を侵略する
など誰も考えもしなかった。インドのネール首相はアジア被殖民地諸国
の大同団結という構想で中国をそのメンバーに入れていました。
友好精神を国是にしているネールは中国と敵対関係にしたくなかった。
そこでチベットを中国の支配下に置くことを黙認しました。
後年インドは中国の恐ろしさを知って核を開発して中国の甘い言葉を
ことごとくはね付けています。インドの核はパキスタンに対時する
ためと言われていますが、中国の脅威がメインです。
日本は未だ中国人の人間離れした残虐な人格を察知せずに中国の
いいがかりに一生懸命に言い訳して友好を振りまいています。
1950年3月中国軍はついにチベットに侵入を開始しました。
中国軍は当初全く友好的に振る舞い、チベット人を安心させました。
そして突然 微笑の仮面を剥いで戦略的に大切なデゴンの町を
占拠しました。
チベット人が多数殺されたために800人の武装勢力を率いて反撃
しました。この反撃は成功しましたが、1950年中国軍は東チベットに
襲いかかりました。同時に3万から4万の軍隊が西に向かって進撃
しました。
中国軍は直ちに弾圧を始め、僧院の財宝を略奪、破壊しました。
当時ダライ・ラマは16歳で宮殿の中の世界しか知らない、世界や
世間のことは全く何も知らない籠の鳥でした。
西欧社会は1950年に北朝鮮軍が38度線を突破、世界の目はこちらに
釘付けになり、中国軍のチベット侵略には関心を払いませんでした。
チベットゲリラは度々中国軍拠点を奇襲し、多大の損害を与えて
いました。チベット人は勇敢で中国軍は逃げ惑い、我勝ちに逃走して
いました。(マイケル・ダナム著書、より)
1957までに中国軍は 強制労働、死刑執行、拷問、家族皆殺し、
ラマ層の虐殺,尼僧の強姦、など身の毛もよだつ破壊活動をしました。
アイゼン・ハワーは共産勢力の防波堤のためにチベットゲリラを
援助することを決心しました。
そこでアメリカはチベットにCIA特殊部隊を派遣し、チベット人を
訓練して近代装備も与えました。
一般のチベット人は世界一のアメリカ軍が味方になってくれた、
アメリカが頼りだ、いつか彼らが中国軍を追い払ってくれると
安心してしまった。(今の日本に似ていますね!)
ところがニクソンが大統領になり、キッシンジャー国務長官は毛沢東と
会見し、米中国交樹立に同意しました。
中国政府は国交樹立の条件をアメリカに提示してきました。
一つは台湾の中国政府との関係を断つこと。もう一つはチベットの
援助を一切断つこと。
キッシンジャー国務長官が中国と手を結んだいじょう、チベットの
光りは絶たれてしまいました。(今日の味方は明日も味方ではない、
日本も肝に銘じる必要があります、アメリカは国益の為には日本を
いつでも見限ります)
CIAも驚くほど勇気あるチベットゲリラ部隊はいったい何所に
行ったのでしょうか、その原因の多くはダライ・ラマ法王にある
ように思われます。
尊敬するダライ・ラマ法王の批判はしたくありませんが、仏教的慈悲
の精神は人間でない獣の中国人には全く無意味です。
父と二人の兄弟を殺され、尼僧であった妹を強姦された揚句に殺された
あるチベット人に法王は「誰をも、中国人であっても憎んではならない」
といったそうです。
法王の非暴力主義や対話路線が凶暴な獣に通用するとは思えません。
いくら誠意を見せても中国人を軟化させることは,火を使わずに鉄を
水で溶かそうとするようなものです。
日本の親中派の皆様 中国に対して対話がいかに空しいか、
そろそろ気がついてください。
いまもチベットにおいて繰り広げられる、大虐殺と文化の抹殺が
アメリカに見捨てられた日本でいつか起こるかもしれません。
仏教の教えを守って今日も耐え忍んでいるチベットの人たちを
敢然と日本の自衛隊が助けに行く夢を見させてください・・・??
