心優しい仏教の国 スリランカ  NO 5


(三年後に大統領官邸に招待されて拝謁できるとは夢にも思わなかった)からの続き


政治的考察は後にして、感動の遺跡めぐりを書きたいと思います。

様々な文化、宗教、儀式、芸術がモザイク状に折り重なった国、エキゾチックなこの国のどこを訪れても、ワクワクします。

アーナンダさんの案内で行ったのは、三箇所ですが、その後10年間スリランカでのビジネスが定着、合間を縫ってほとんどの遺跡をめぐりました。

今日はお釈迦様の歯や遺品が収められている「歯の寺院」の話、
その寺院は最後のシンハラ王朝の栄えた都市キャンデイーにあります。
湖を前にして荘厳にそびえていました、

最初そばで拝見したとき、何故か自然に手を合わしていました。

アーナンダさんの誘導で、一般人は入れない、お釈迦様の歯を祭ってある別室に通されました、そこは小さな部屋でお釈迦様の歯が宝石で飾られた立派な箱に収められていました、アーナンダさんは澄んだ声でお経を唱え始めた、突然心が震え涙をこぼしてしまいました。

私は仏教徒ですが別に熱心な信者でもなく、日本でもお寺に行くわけでもなく家が日蓮宗なだけで、普通の仏教徒、何故心が震えたのか?

アーナンダさんにそっと聞いてみました。
「辻本さんはきっと仏教と縁が深い方だと思います、偶然にここへ来たのではなく来るべくしてここへ来たのです、心が震えたのも当然です」

その後スリランカに来るたびに,不思議と疲れ切った心身を癒してくれます。


朝もやに光輝く仏歯寺は、
    ブッダの心衆に広めん

    








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可哀そうな国スリランカ (NO 4)

(日本大使館は、民間人に冷たいだけでなんの役にもたたない)からの続き

専門のガイドと回るつもりが、アーナンダさんが直接ホテルにやって来た、
「私が案内します、時間が限られていますので、効率よく案内します」

『内戦に巻き込まれなければ、何処でもいいです』
「戦争は,北のタミール人と南のシンハラ人の戦いです,戦闘地域は北部でこれから行く地域は平和な南部です」

車中でアーナンダさんにスリランカの事情を聴く、

人口1800万人、国土面積6万5千平方キロメートル(北海道の約80%)
シンハラ人74%、タミール人18%、その他8%
シンハラ人は仏教徒、タミール人はヒンドウー教徒

シンハラ人はもともとの原住民、タミール人はイギリスが紅茶のプランテーションのためインドから連れてきた人たちの子孫、人種も宗教もまったく違う人達、戦争の原因が見えてきたような気がした・・・?

北部を支配しているタミール人の要求は、独立、政府側から見れば、この小さな島を半分取られるなんて許せない、タミール人はイギリス人がインドからつれてきた奴隷の子孫、要求が無茶苦茶、

北部は紅茶の栽培以外なんの産業もない、スリランカは戦後イギリスから独立、イギリス人が帰ってしまった、南部のシンハラ人より貧乏、

貧乏なため教育制度が整っていない、スリランカの公用語は英語、長くイギリス人の植民地だったため、南部のシンハリ人の半分は英語が話せる

政府の役人や企業家達は、英語が話せない人は雇えない、英語が話せないタミール人は、必然的に最下層に落としこめられる、その不満が爆発した。

『しかし貧しいタミール人がどうして武器を手に入れるのですか』と質問
「スリランカを出て金持ちになったタミール人から援助がある、インドも一時多額の援助をしていたが世界から批判されて、現在はやめている、」

戦争には裏と表がある、マスコミが報道するのは表側、大義名分の裏でしこたま儲けるやつが必ずいる、

『北が独立してもやっていけると思えない,幹部連中は本気で独立を望んでいるのですか、戦闘も一年で一回だけ定期的に派手にやる後はまったく何もない、おかしいと思いませんか』

アーナンダさんは困ったような顔で「私にはよく分かりません

『内戦のために国の発展が阻害される、クマーラツウンガ大統領は、お気の毒です。』
     
(クマーラツウンガ大統領の経歴)

氏名:チャンドリカ・バンダラナイケ・クマーラトウンガ (女性)
生年月日:1945年6月29日 パリ大学政治学卒業、
両親とも首相経験者、父は59年に暗殺、母は世界初の女性首相、
夫は、父同様に過激派に暗殺 

スリランカ屈指の良家の次女 なかなかの美人である
三年後に大統領官邸に招待されて拝謁できるとは夢にも思わなかった


遺跡の旅を書くつもりが横道にそれてしまった、次回は遺跡の旅を書きます

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美しくて、不思議な国スリランカ (NO 3)

(連絡先を書いたメモを渡され行かざる羽目になってしまった)からの続き

アーナンダさんが帰ってから数日後、会社に電話、『いついらっしゃいますか、日にちが決まれば準備します、一ヶ月後は雨季に入ります、早いほうがいいですよ』

電話をもらって十日後に魅入られたように出発。

後日分かったことだが、雨季のためではなく、内戦で空港が閉鎖される可能性がある、そのために急かしたらしい

今回は事前に電話で「仏教遺跡を見たい、最後の日にジェトロの事務所に行きます政治家に会うのは次回にしてほしい」

日本のジェトロとはありがたい組織で、どんな小さな国にも設置されていて、企業家にとってその国の情報が的確に知ることができる、日本の大使館は、民間人に冷たいだけでなんの役にもたたない。


次回はスリランカ仏教遺跡の旅

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美しくて、怖い国 スリランカの思い出 (NO 2)

スリランカの人たちとご縁ができ、長い付き合いが始まりました。
からの続き


内戦の影響で諸外国からあまり人が来なくて会場は閑散としている。スリランカの商人達が気のどくで、建前的に各ブースを回る、疲れてUNIDOの事務所で紅茶をご馳走になる、そのとき黄色い袈裟をまとったお坊さんがニコニコ笑いながら入ってきた。

流暢な日本語で、「日本の方がおいでになっている事を聞いて来ました、来月日本に行きます。私は京都大学に留学しておりました、久振りに恩師に会いに行きます。」

お坊さんに名詞を渡して、『日本に来られたら電話ください、』彼は「必ず電話します」と言って帰って行った。

日本に帰って一ヶ月あまりたってお坊さんから連絡、「明日スリランカに帰ります、一度社長の事務所にお伺いしたい、」

スリランカで見た黄色い袈裟をまとったままの格好でやってきた。
「社長はスリランカに投資しないのですか、スリランカは貧しい国です、皆が
働ける工場が必要です、もし何かスリランカで事業なさるなら、政治家を紹介します、クマーラツンガ大統領は私の寺の信者です、」

まったくその気もないのに『それでは一度市場調査に行きます』と言ってしまった

お坊さんの名前(アーナンダ)と連絡先を書いたメモを渡され行かざる羽目になってしまった。


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美しくて、怖い国スリランカ の思い出 (NO I)

スリランカに初めて行ったのは、1992頃だったかと思う。

泉州銀行のスリランカ投資セミナーの案内のFAXが会社に流れてきました、泉州銀行とは取引がまったくないのに

セミナー会場が、会社の近くだったので行きました、その当時スリランカの知識は
仏教国、紅茶、宝石、のイメージだけでまったく何も知りませんでした、

御堂筋にある泉州銀行の会議室で約20社ほどが来ており、講師は国際工業開発機関の方で、数ヶ月後にスリランカのコロンボでスリランカの物産展がある、全世界からバイヤー、投資家達が来る、日本方もぜひとも参加して欲しい、参加される方はセミナーの後に残ってください、

行く気がないのでそのまま帰ろうと出口に行きましたら、行員の方が、現地での交通費とホテル代がスリランカ政府から出ます、観光のつもりでぜひ行ってください、手配はこちらで全てやります、東京では既に30数社が決まりました。

これも何かのご縁、仏教徒としてはスリランカの仏教遺跡を見るのも悪くない

当日成田空港で集合、時間どうり待ち合わせの場所に行ったら
来ているのは、ジェトロの方と東京商工会議所の方と、UNIDOの方と私を入れて四名だけ、事情を聞けば、十日前に内戦が勃発,石油基地が爆破され50名ほど亡くなった、テレビ、新聞で報道されたため、私以外の人は全てキャンセル、民間人は私だけ、

「テレビのニュースで知っていたが、直前にキャンセルしたら悪いと思って来ました」

『勇気ある行動に感謝します、今現在小康状態を保っています、大丈夫です』

現地に到着、予定していたヒルトンホテルではない、事情を聞くと、「三日前にホテルが自爆テロに爆破されて、60人なくなりました、
現在も機銃掃射を持ったタミール人数名がコロンボ市内に隠れています、ホテルの部屋から出ないように」

恐ろしい国に来てしまった、これも運命

この日から今日までスリランカの人たちとご縁ができ、長い付き合いが始まりました。

続きは次回


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